2013年2月27日水曜日

いじめ被害者・加害者:成人の精神疾患と関連

子供の頃いじめの傷は、大人になってからも残る。学校内の問題ではなく、社会の問題でもある。
広場恐怖(agoraphobiaは英語ではplace phobiaで、あきらかな誤訳と思う) 4.6倍
全般性不安 2.7倍
パニック障害 3.1倍

女性では、パニック障害 26.7(p < 0.001)
男性では、自殺傾向

いじめ側は、反社会的人格障害リスク


Adult psychiatric outcomes of bullying and being bullied by peers in childhood and adolescence
Copeland WE, et al 
JAMA Psychiatry 2013; DOI: 10.1001/jamapsychiatry.2013.504.

いじめ被害者と、いじめ側/被害者 は、若年成人の精神疾患率増加するが、小児の精神疾患率・家族関係悪化率も増加する

小児精神疾患問題・家族関係悪化補正後も、いじめ被害は、 広場恐怖の頻度増加と関連 (odds ratio [OR], 4.6 [95% CI, 1.7-12.5]; P < .01)、全般性不安 (OR, 2.7 [95% CI, 1.1-6.3]; P < .001)、パニック障害 (OR, 3.1 [95% CI, 1.5-6.5]; P < .01)と相関。

いじめ側/被害者とも、若年成人うつ増加と関連 (OR, 4.8 [95% CI, 1.2-19.4]; P < .05)、 パニック障害 (OR, 14.5 [95% CI, 5.7-36.6]; P < .001)、 広場恐怖 (女性のみ ; OR, 26.7 [95% CI, 4.3-52.5]; P < .001)、 自殺傾向 (男性のみ; OR, 18.5 [95% CI, 6.2-55.1]; P < .001)

いじめ加害者側は、反社会的人格障害リスク (OR, 4.1 [95% CI, 1.1-15.8]; P < .04)

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