2013年2月27日水曜日

禁煙:同意前提だが、quitlineへのほぼ強制参加で効率劇的改善

quitline:「電話による禁煙相談」と、厚労省サイトは 訳している
http://www.mhlw.go.jp/topics/tobacco/kin-en-sien/izonshou/03.html

 電話による禁煙相談(Quitline)とインターネット・サービス
 電話による禁煙相談は、費用も安く、利用しやすい禁煙支援プログラムである。禁煙したい喫煙者は、匿名で電話によるサポートを受けることができ、その秘密は厳守される。夜や週末も相談を受け付けており、多くは無料または割引料金で電話をかけられる。
 電話相談は主に2つのアプローチを柱としている。ひとつは受動型(reactive)アプローチで、これは喫煙者が電話をかけるだけである。もうひとつ は積極型(proactive)アプローチで、電話をかけてきた相手に今度はカウンセラーから電話をし、電話で継続的なサポートを行うというものである。 積極型アプローチによる禁煙電話カウンセリングの効果と費用対効果は、現在では広く認識されている(US Department of Health and Human Services, 2000a)。受動型アプローチの電話カウンセリングの効果は、無作為化比較試験を行うのが困難なために実証しにくいという問題があり、現在は受動型支援 プログラムには他の評価方法を使うほうがよいと考える傾向にある。受動型支援の電話カウンセリングも効果があり、費用対効果の高い介入法と言える (Owen, 2000; WHO Europe)。

米国では、これをベースに禁煙指導がなされているわけだが・・・

いくつかの国内医療ベース禁煙イニシャチブとして、エビデンスベース治療の提供促進推奨されている。 もっとも注目されている例が、 5 As (Ask, Advise, Assess, Assist, Arrange) and Ask. Advise. Refer. (AAR) program。
不幸なことに、プライマリケア相談率は低く、そして、助言のための呼びかけに喫煙者の多くは応答しない。

同意前提の、quitlineへのほぼ強制参加で効率劇的改善という話らしい

Ask-Advise-ConnectA New Approach to Smoking Treatment Delivery in Health Care Settings ONLINE FIRST
Jennifer Irvin Vidrine, et. al.
JAMA Intern Med. 2013;():1-7. doi:10.1001/jamainternmed.2013.3751

AAC(Ask-Advise-Connect (AAC))アプローチで、治療喫煙者に関連する障壁に着眼した新しいデザイン作成目的

単一大都市圏の10の家庭医クリニックを2つにグループランダム化デザイン
介入群:AAC
対照群:AAR

AAC:クリニックスタッフは、受診時喫煙状態の電子カルテ評価・記録、簡単な禁煙アドバイスの訓練されている。 
名前と電話番号を同意の上quitlineに連日電送、そして、48時間以内にquitlineでproactiveに電話。 
AARクリニックでは、喫煙者はquitline参照カードを提供し、自身で電話するよう仕向ける。
全データを2月8日から12月27日収集

アウトカム測定:RE-AIM (Reach, Efficacy, Adoption, Implementation, and Maintenance) conceptual frameworkと治療登録者全員の比率ベースでインパクト調査

AACクリニック 7.8%、AARクリニック 0.6%(t4 = 9.19 [P < .001]; オッズ比, 11.60 [95% CI, 5.53-24.32])で、13倍もの差が生じた。

quitlineの重要性わかってるくせに、国は金出さない・・・

 

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