2013年2月14日木曜日

運動障害合併症早期のパーキンソン病:視床下核刺激 vs 薬物 ・・・ 神経刺激療法でQOLなど改善

パーキンソン病への視床下核刺激療法は、運動障害を軽減し、進行した病態での患者のl-Dopaによる運動合併症重症QOLを改善するわけだが、早期での介入にそのベネフィットがあるかの検討






Neurostimulation for Parkinson's Disease with Early Motor Complications
W.M.M. Schuepbach, et. al.
for the EARLYSTIM Study Group
N Engl J Med 2013; 368:610-622February 14, 2013
251名の運動合併症早期パーキンソン病、平均年齢52歳、罹病期間7.5
2年間トライアル施行

プライマリエンドポイントはQOL( Parkinson's Disease Questionnaire (PDQ-39) summary index (0-100点;高得点ほど機能増悪)
セカンダリアウトカムは、パーキンソン病の運動障害、ADL、l-ドーパ有機性運動障害(   Unified Parkinson's Disease Rating Scale, parts III, II, and IV)、移動能力時間、ジスキネジアなし

プライマリアウトカムであるQOLに関し
視床下核刺激法では、7.8点改善
薬物療法群では、0.2点悪化 
ベースラインから2年後の群間

差平均 8.0点 p=0.02

神経刺激は薬物療法に対し、運動障害項目(P<0 .001="" levodopa="" p="">
重度副作用は、神経刺激 54.8%、薬物療法 44.1%

手術的植え込み、神経刺激デバイスによる重度副作用は、患者の17.7%で生じた

医療実践ガイドラインに一致したと専門委員会が確認した神経刺激療法での比率は96.8%、薬物療法群では94.5%






神経刺激療法後自殺リスク増加が注目されているようだ。
パーキンソン病患者全般に適応されるような治験ではないとエディトリアル。
60歳未満、認知障害なし、l-dopaの反応性が良い患者群でのトライアルであることに注意せよとのこと

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