2013年3月14日木曜日

座骨神経痛フォローアップMRI検査は無駄

座骨神経痛生涯発生頻度は13-40%に及ぶ。座骨神経痛の自然死は良好なことが多く、大多数では八週間以内に自然消失する。保存的治療改善せず、持続する場合、手術が提供されるが、画像診断と手術技術発展はあるものの、必ずしもここ数十年治療成績は改善していない。
にもかかわらず、MRIが、腰椎椎間板ヘルニア既知例、持続的座骨神経痛例に頻回に施行されている。

手術 vs 長期観察ランダム化トライアル283名にて一年後とベースライン比較

Magnetic Resonance Imaging in Follow-up Assessment of Sciatica
Abdelilah el Barzouhi, et. al.
the Leiden–The Hague Spine Intervention Prognostic Study Group
DOI: 10.1056/NEJMoa1209250
84%で、良好なアウトカム
椎間板ヘルニアでは良好なアウトカム 35%、不良アウトカム33%
椎間板ヘルニアある場合の良好アウトカムは85%、無い場合は83%(P=.70)
MRI評価は良好アウトカムと不良アウトカムを鑑別できず(AU/ROC 0.48)



腰痛といい、座骨神経痛といい、医師といい、疑似医療行為といい、無駄な検査や行為がはびこる領域。
 
「腰痛をめぐる常識の嘘」など読むと、大学時代にポリクリで見聞きした腰痛に関するふんぞり返った教授の画像診断っていったい何だったんだろう・・・と思う。

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