2013年3月14日木曜日

心肺蘇生家族立ち会いにより家族へのPTSD関連症状減少・・・

家族の精神的安定のための心肺蘇生って・・・あってはいけないと思うのだが・・・ そして、医学的に非可逆的なポイントと、家族の蘇生希望時間には差が存在し、心肺蘇生されている当事者の希望と無縁に、無用な心肺蘇生、セレモニー的蘇生が永遠と行われる可能性がある。例えば、「家族が死に目に間に合わないとか・・・」

実際、米国でのスタンダードでは、心肺蘇生に関して、家族立ち会いは認めてない。

以下の報告は、心肺蘇生家族立ち会いに関して、ポジティブな影響のみが強調された報告になっている。

Family Presence during Cardiopulmonary Resuscitation
Patricia Jabre, et. al.
N Engl J Med 2013; 368:1008-1018 March 14, 2013

背景

心肺蘇生(CPR)中の家族の存在の家族自体への影響、医療チームへの影響はまだ未確定

方法

収容前救急医療ユニット15施設による心停止・心肺蘇生例 570名
ユニットをランダムに割り付け
・CPR観察機会をシステマティックに、家族へ与える:介入群
・家族に関して標準的方法を行う:対照群
プライマリエンドポイントは、90日目のPTSD関連症状を有する親族比率
セカンダリエンドポイントは、不安・うつ症状の存在、家族の存在による蘇生時医療スタッフへの影響、医療スタッフのwell-being、医事法制訴えの存在

結果

witnessed CPRは、介入群 211/266(79%)、対照群 131/304(43%)

ITT解析にて、PTSD関連症状は介入群より対照群で有意に比率高い   (補正オッズ比, 1.7; 95% 信頼区間 [CI], 1.2 〜 2.5; P=0.004)
CPR観察してない家族内の方が、観察家族内の方より比率高い (補正オッズ比, 1.6; 95% CI, 1.1 〜 2.5; P=0.02)
家族による観察されたCPRにより心肺蘇生特性変化無く、患者生存率、医療チームの感情に変化認めず、医療訴訟に影響なし

これは病院での特殊な状況調査であり、必ずしも一般化できるものではないと解説されている
http://www.medpagetoday.com/Psychiatry/AnxietyStress/37869

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