それに市中肺炎1631名患者での検討を加えたもの
COPD急性増悪時は、ABC療法が鍵 (antibiotics, bronchodilators and corticosteroids)
クラリスをマクロライド系の代表と考えると、その第一である抗生剤(antibiotics)の選択として影響を与える。ただし、フルオロキノロン系もQT延長などに影響を与えるわけで・・・薬剤選択隘路に・・・
Cardiovascular events after clarithromycin use in lower respiratory tract infections: analysis of two prospective cohort studies
Stuart Schembri, et. al.
BMJ : British Medical Journal, Vol. 346 (21 March 2013)
doi:10.1136/bmj.f1235 Key: citeulike:12211912
心血管イベント発生 1年間で、COPD急性増悪 268、 CAPコホート 171
COPD急性増悪では、多変量補正後、クラリスロマイシンは、COPD急性増悪にて、心血管イベント、急性冠症候群で、それぞれハザード比 1.50(95% 信頼区間, 1.13 - 1.97)、 1.67 (1.04 - 2.68)
COPD急性増悪コホートの心血管疾患イベント Cox補正生存率カーブ
市中肺炎では、それぞれ、 1.68 (1.18 - 2.38)、しかし、急性冠症候群では有意でなかった ( 1.65, 0.97 - 2.80)
一般住民肺炎コホートでのCox補正生存率カーブ
クラリスロマイシンと心血管イベントの相関は、 propensityマッチ化後も維持。
COPD急性増悪における、クラリスロマイシンと心血管死亡率の有意相関がみられる(補正ハザード比 1.52, 1.02 - 2.26)が、全原因死亡率では見られない( 1.16, 0.90 - 1.51)。
市中肺炎と全原因死亡率も相関認めず。
クラリスロマイシンのより長期使用は、より心血管イベント増加と関連する。
βラクタム及びドキシサイクリン使用は、心血管イベント増加と関連せず、クラリスロマイシン特有の副作用と思われる。
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