2013年5月9日木曜日

RSV:シナジス注(モノクローナル抗体)の効果

モノクローナル抗体 palivizumabの高リスク乳児での重症RSV感染予防有効性

シナジス筋注液 50mg/100mg

効能又は効果/用法及び用量




下記の新生児,乳児及び幼児におけるRSウイルス(Respiratory Syncytial Virus)感染による重篤な下気道疾患の発症抑制
RSウイルス感染流行初期において

・在胎期間28週以下の早産で,12ヵ月齢以下の新生児及び乳児

・在胎期間29週~35週の早産で,6ヵ月齢以下の新生児及び乳児

・過去6ヵ月以内に気管支肺異形成症(BPD)の治療を受けた24ヵ月齢以下の新生児,乳児及び幼児

・24ヵ月齢以下の血行動態に異常のある先天性心疾患(CHD)の新生児,乳児及び幼児


シナジスの効果に関する報告・・・

Respiratory Syncytial Virus and Recurrent Wheeze in Healthy Preterm Infants
Maarten O. Blanken, et. al.
 for the Dutch RSV Neonatal Network
N Engl J Med 2013; 368:1791-1799 May 9, 2013

429名の健康早産(妊娠33−35週出産)乳児
RSVシーズン中、palizvizumab 214名  vs プラシーボ 215名割り付け
事前設定プライマリアウトカムは、出生後1年までの患者報告喘鳴日数
鼻咽頭ぬぐいサンプルをウィルス解析
喘鳴日数を61%減少(95% 信頼区間、 56-65%),
RSV 930/63075日(1.8%)
プラシーボ 2309/51726日(4.5%)
この期間、喘鳴繰りかえし比率は、治療群で10%減少(11% vs 21% , p = 0.01)

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