2013年6月18日火曜日

4年間レッドミート摂取量1日0.5サービング増加で2型糖尿病リスク5割増し、 レッドミート減少で2割減少

red meat :レッドミート 

http://www.fitday.com/fitness-articles/nutrition/healthy-eating/white-meat-vs-red-meat.html
white meatは、red meatと逆で軽い食事という印象で主に豚肉由来の薄い色の部分の肉のことであり、豚の暗い部分の肉との区別に使う。学術的に使うのはどうかと思われ、文化面、時代、地域によってそのとらえ方が違う。一般に「ウサギ肉」・「鶏肉」をwhite meatと呼ぶ。マトンやビーフなどの大型ほ乳類の肉由来をred meatと呼び、グースやダックもred meatと考えられていることからややこしい。white meatの重大な鑑別点は脂肪含有が少ないと考えられているところだが、変わりないという話も・・・学術的にレッドミートなんて使って良いのだろうか?

レッドミート摂取量4年間増加すると、その後の4年間の2型糖尿病発症リスク5割増し
逆に、減少すると、2割弱リスク減少。


Changes in Red Meat Consumption and Subsequent Risk of Type 2 Diabetes Mellitus
Three Cohorts of US Men and Women
JAMA Intern Med. 2013;():1-8. doi:10.1001/jamainternmed.2013.6633.

重要性 レッドミート摂取量は、2型糖尿病のリスク増加と関連。しかし、レッドミート摂取の変更によりその後の2型糖尿病リスクが関連するかは不明。
目的 レッドミート消費量4年間の変化と、その後4年間の2型糖尿病の関連性評価(米国成人)
デザイン・セッティング 米国男女3つの前向きコホート研究
被験者 Health Professionals Follow-up Study (1986-2006 )男性 26 357 、 Nurses' Health Study (1986-2006) 女性 48 709 、 Nurses' Health Study II (1991-2007) 女性74 077 名
食事は有効食事回数アンケート評価し、各4年毎アップデート
時間依存Cox比例ハザード回帰モデルで、年齢・華族令・人種・婚姻情愛・初回レッドミート消費量・喫煙状態・他のライフスタイル要素(運動、アルコール、総エネルギー摂取、食事の質)で補正。コホート横断的結果を、逆変数加重、fixed-effectメタアナリシスによりpool化
主要アウトカム・測定 2型糖尿病発症例を追加アンケートで評価
結果 フォローアップ1,965,824人年中、2型糖尿病発症7540
多変量補正モデルにおいて、4年間のレッドミート摂取増加は、それぞれのコホートのその後の4年間の2型糖尿病リスク増加と関連 (all P < .001 for trend)
レッドミート摂取不変を参照群とする比較では、レッドミート1日あたり0.5サービング増加毎 その後4年間のリスク48%増加と関連(pooled ハザード比 1.48 ;95%CI、1.37-1.59)
初回BMI補正、同時体重増加補正後は、そのリスク増加は減衰  (1.30; 95% CI, 1.21-1.41)
レッドミート摂取 1日あたり0.50サービング超減少だと、その後の2型糖尿病 14%減少(pooled ハザード非, 0.86; 95% CI, 0.80-0.93)
結論・新知見: 年ごとのレッドミート摂取量増加は、その後の2型糖尿病リスク増加と相関、一部は体重増加が寄与。
この結果、年数毎レッドミート増加制限が2型糖尿病予防にベネフィットを与えるものと思われる。

0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note