2013年6月19日水曜日

マルチプル膵島関連自己抗体セロコンバージョン小児の7割は1型糖尿病発症する

コロラド、フィンランド、ドイツでの前向きコホート研究プール化データ利用


multipleな膵島関連自己抗体seroconversionを有する1型糖尿病発症リスクにある大部分の子供は、その後糖尿病発症する。このことから、この群での発症予防対策が急務。

Seroconversion to Multiple Islet Autoantibodies and Risk of Progression to Diabetes in Children
Anette G. Ziegler, et. al.
JAMA. 2013;309(23):2473-2479. doi:10.1001/jama.2013.6285.

ラ氏島抗体seroconversion後10年間フォローアップでの1型糖尿病発症
multiple膵島関連自己抗体585名では 69.7% (95% CI, 65.1%-74.3%
single膵島関連自己抗体474名では14.5% (95% CI, 10.3%-18.7%)

膵島関連自己抗体なしでの小児の糖尿病リスクは、15歳時点までで 0.4% (95% CI, 0.2%-0.6%)


1型糖尿病発症に関して
・multiple膵島関連自己抗体を有する子供はsingleラ氏島抗体を有する子供より発症年齢3歳ほど若い  (ハザード比 [HR], 1.65 [95% CI, 1.30-2.09; P < .001]; 10-年間リスク, 74.9% [95% CI, 69.7%-80.1%]) vs 3歳後 (60.9% [95% CI, 51.5%-70.3%]);

・HLA genotype DR3/DR4-DQ8保有小児 (HR, 1.35 [95% CI, 1.09-1.68; P = .007]; 10-年間リスク, 76.6% [95% CI, 69.2%-84%]) vs 他のHLA genotype (66.2% [95% CI, 60.2%-72.2%])

・女児 (HR, 1.28 [95% CI, 1.04-1.58; P = .02];10-年リスク, 74.8% [95% CI, 68.0%-81.6%]) vs 男児(65.7% [95% CI, 59.3%-72.1%])

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