心血管疾患患者での血小板抑制効果より強力にするベネフィットがあるとしたら、ステント植え込み後の出血性、虚血性合併症のcounter-balancing effectが強調される結果で、より安全な薬剤、テーラー化手法で、より有効性のある薬剤の使用を行うことがのぞまれるという結論。
ステント植え込み後のプラビックス(クロピドグレル)は特定のアウトカムへの効果はあるが、生存率にはインパクト与えてない。
さらに、血小板分析の結果にかかわらず、死亡率に大差なし。
Platelet reactivity and clinical outcomes after coronary artery implantation of drug-eluting stents (ADAPT-DES): a prospective multicentre registry study
The Lancet, Early Online Publication, 26 July 2013
doi:10.1016/S0140-6736(13)61170-8
【背景】冠動脈内drug-eluting stent植え込み後、血小板反応性とステント血栓、重大出血、他の副事象イベントとの関連性は十分に特徴付けされてない。
なっていない。
冠動脈内drug-elutingステント植え込み後患者での、アスピリン+クロピドグレルのdual therapy中の血小板反応性と、臨床的アウトカムの関連を検討。
【方法】ADAPT-DESは10-15の米国・欧州の病院での、1つ以上のdrug-elutingステント植え込み後、アスピリンとクロピドグレル投与患者・前向き多施設登録
PCI施行後血小板反応性評価をVerifyNow point-of-care assayで評価し、血小板反応性高値 定義に基づき異なるカットオフ値を割り付け
プライマリエンドポイントは、ステント血栓確定と臨床診断;他のエンドポイントは全原因死亡率、心筋梗塞、臨床的意義出血
propensity-補正多変量解析を、血小板反応とその後の副事象イベントの相関を決定して行った。
ClinicalTrials.gov, number NCT00638794.
【結果】
2008年1月から2010年9月まで、11ヶ所8583名登録
フォローアップ1年後、ステント血栓70(0.8%)、心筋梗塞 269(3.1%)、臨床的意義出血 531(6.2%)、死亡 161(1.9%)
クロピドグレルでの血小板反応高値は強く以下と相関
・ステント血栓 (補正 HR 2·49 [95% CI 1·43—4·31], p=0·001)
・心筋梗塞 (補正 HR 1·42 [1·09—1·86], p=0·01)
出血は負の相関 (補正 HR 0·73 [0·61—0·89], p=0·002)
しかし、死亡率とは相関せず (補正 HR 1·20 [0·85—1·70], p=0·30)
アスピリンによる血小板反応性高値 は、ステント血栓 (補正 HR 1·46 [0·58—3·64], p=0·42)、心筋梗塞、死亡と相関せず
しかし、出血とは逆相関 (補正 HR 0·65 [0·43—0·99], p=0·04).
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