2013年8月13日火曜日

カルシトリオール(ロカルトロールなど)の高齢者・収縮期高血圧への効果認めず

カルシトリオール(ロカルトロールなど)の高齢者・収縮期高血圧への効果認めず


Cholecalciferol Treatment to Reduce Blood Pressure in Older Patients With Isolated Systolic Hypertension
The VitDISH Randomized Controlled Trial
Miles D. Witham,  et. al.
JAMA Intern Med. 2013;():-. doi:10.1001/jamainternmed.2013.9043.


観察研究にて、低25-OHビタミンD値と血圧・高血圧発生頻度との関連性が示されている。ビタミンDサプリメントの高齢者・収縮期高血圧(ISH)へのトライアル

平行群二重盲験プラシーボ対照化ランダム化トライアル

70歳以上のISH( 収縮期血圧 >140 mmHg、 拡張期血圧 < 90 mmHg)とベースラインの低25-OHビタミンD値( <30ng br="" ml="">
介入:経口cholecalciferol vs マッチング・プラシーボ 各3ヶ月(1年間)

主要アウトカム測定:診察室血圧、24時間血圧、arterial stiffness、血管内皮、インスリン抵抗性、BNP値(12ヶ月間)

結果:総数159名をランダム化(平均年齢、77歳)、平均ベースライン診察室収縮期血圧 163/78 mmHg、 平均ベースライン 25-OHビタミンD値 18 ng/mL
25-OHビタミンD値はプラシーボ群に比べ治療群で増加  (+8 ng/mL at 1 year, P < .001)

平均としては治療効果有意差認めず  (95% CI) 診察室血圧 3ヶ月時点 (−1 [−6 to 4]/−2 [−4 to 1] mm Hg 、治療後包括効果1 [−2 to 4]/0 [−2 to 2] mm Hg )

セカンダリアウトカムに関して治療効果有意差無し(24-時間血圧、endothelial function、コレステロール値、血糖値、歩行距離)

治療群で副事象イベント超過認めず、転倒総数において、ビタミンD治療群で非有意ながら低下認める (36 vs 46, P = .24)


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