2013年9月5日木曜日

CT肺がん検診: 10mm以下結節特性によるがん予測式 → Lung Cancer Risk Calculators

日本のある地方で行われているリスク層別化されてない検診ではなく、まともなリスク層別化検診での話ということはいうまでもない。


CTによる肺がん検診2つの大規模データセットを用い、結節に関して、高齢、女性、上肺という結節部位、結節数が少ないほど、そして特定の結節特性によってその悪性である尤度は高まるという報告。

この報告による、肺がんリスク計算は、以下に記載
http://www.brocku.ca/lung-cancer-risk-calculator


データセットは、Pan-Canadian Early Detection of Lung Cancer Study (PanCan)と国立米国がん研究所スポンサーのBritish Columbia Cancer Agency (BCCA)
前者は、1871名、7008の結節、悪性結節数 102
後者は、1090名、5021の結節、悪性結節数 42

このモデルのがん予測因子は
・高齢
・女性
・肺がん家族歴
・肺気腫
・より大きなサイズ
・上葉部位
・part-solid nodule type
・より少ない結節数
・spiculation
概要的フルモデルでは、ROCカーブ下面積 90%未満という優れた判別性・更正性で、10 mm以下の結節を一定の信頼性をもって判断できる。


Probability of Cancer in Pulmonary Nodules Detected on First Screening CT
Annette McWilliams, et. al.
N Engl J Med 2013; 369:910-919September 5, 2013DOI: 10.1056/NEJMoa1214726




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