EX/RPをSRI治療に加えることは、リスペリドンや薬剤プラシーボより治療効果優れる。
Cognitive-Behavioral Therapy vs Risperidone for Augmenting Serotonin Reuptake Inhibitors in Obsessive-Compulsive DisorderA Randomized Clinical Trial
Helen Blair Simpson, et. al.
JAMA Psychiatry. Published online September 11, 2013. doi:10.1001/jamapsychiatry.2013.1932
文献意味:強迫性障害(Obsessive-Compulsive Disorder, OCD)は、WHOによる障害性疾患一つで、SRIはFDAからその治療として承認された唯一薬剤。SRI単独ではその最低限の効果でさせ達成困難。そのような症例に対してガイドラインでは向精神薬やexposureやritual prevention(EX/RP)を含む認知行動療法を加える
目的:筆者等の認識によればOCD成人への、2つのSRI augmentation戦略 vs pill placeboの効果比較
デザイン・セッティング・被験者:OCDや不安障害特化した、2つの学術的外来研究クリニックでのランダム化(2007年1月−2012年8月)
登録前12週最低限以上治療的SRI投与にかかわらず、中等度重症以上のOCD患者(18〜70歳)あれば登録
163名のうち、100名をランダム化(risperidone n=40; EX/RP n=40; プラシーボ n=20)、86名がこのトライアル完遂
介入:同量SRI継続のとき、8週間 リスペリドン(up to 4 mg/d)、EX/RP(17セッション/2週間)、ピル・プラシーボ比較
独立評価者が4週間毎
主要アウトカム:Yale-Brown Obsessive Compulsive Scale (Y-BOCS): OCD重症度
結果:EX/RPへの割り付け患者は、mixed-effects modelに基づく、8つのY-BOCSスコアは有意減少 (vs risperidone: 平均 [SE], −9.72 [1.38]; P < .001 vs placebo: 平均 [SE], −10.10 [1.68]; P < .001)
リスペリドン患者は、プラシーボ患者とは有意差認めず (mean [SE], −0.38 [1.72]; P = .83)
EX/RP患者の反応がより多く (Y-BOCS score decrease ≥25%: 80% for EX/RP, 23% for risperidone, and 15% for placebo; P < .001)、 EX/RP患者では最小の症状となる例が多い (Y-BOCS score ≤12: 43% for EX/RP, 13% for risperidone, 5% for placebo; P = .001)
EX/RPを加えた場合は、プラシーボ・リスペリドンより、insight、functioning、QOL改善優越性
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