2013年10月18日金曜日

2型糖尿病における慢性腎臓病:塩分摂取高低の関連性認めず、健康的食事により影響を受ける

ここでは、5.5年間フォローアップにて、新規顕性蛋白尿、5%以上のGFR減少をCKDと定義し、2型糖尿病患者の発症リスクへの食事との関連性を調査

意外なのは塩分摂取がこの3分位比較ではリスクにかかわらないということ。

2型糖尿病の栄養指導に関して、もちろん、CKD予防に減塩も大事なのだろうが、食事要素として、蛋白分の適正化、果物の摂取をより重視した指導を心がけるべきということなのだろう。


Diet and Kidney Disease in High-Risk Individuals With Type 2 Diabetes Mellitus
Daniela Dunkler,  et. al.
for the ONTARGET Investigators
JAMA Intern Med. 2013;173(18):1682-1692. doi:10.1001/jamainternmed.2013.9051
 
修正 Alternate Healthy Eating Index (mAHEI)で、食事内容を評価
 
CKD発症率 31.7%、死亡率 8.3%
 mAHEIスコアの最も不健康的な3分位比較すると、健康3分位側では、CKDリスク低く (補正オッズ比 [OR], 0.74; 95% CI, 0.64-0.84)、死亡リスクも低い  (OR, 0.61; 95% CI, 0.48-0.78)

フルーツ3サービング超摂取は、それ未満摂取者に比べ、CKDリスク低い


総・動物性蛋白摂取最小3分位では、最大3分位比較で、CKDリスク減少  (蛋白全て OR, 1.16; 95% CI, 1.05-1.30)

塩分摂取は、CKDと相関せず

適量アルコール摂取では、CKDリスク減少  (OR, 0.75; 95% CI, 0.65-0.87) 、死亡率低下 (OR, 0.69; 95% CI, 0.53-0.89)



果物と糖尿病リスク】週3サービング増加で2%リスク減少、だが全部ではない 果汁ジュース・ネットメロンはよりリスク増加  2013/08/30

<再掲>
サービング計算
http://www.maff.go.jp/j/syokuiku/zissen_navi/use/rule.html

・果物は、主材料果物の重量 約100g


・主食は、主材料穀物由来炭水化物の重量 約40g
・副菜は、主材料の野菜・きのこ・いも・豆類(大豆以外)・海藻類の重量 約70g
・主菜は、主材料の魚・肉・卵・大豆・大豆製品由来蛋白質 約6g
・牛乳・乳製品は、主材料の牛乳・乳製品由来カルシウム 約100mg

故に、果物週毎3サービング増やすことは、比較的容易に思える

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