2013年10月8日火曜日

甲状腺機能低下症治療:閾値低下による治療症例増加傾向と、過剰治療症例の存在

甲状腺機能低下症の治療境界域の問題で、レボチロキシン(チラージン)の治療閾値を低くすると、その処方増加するだろうが、薬剤に伴う有害性増加し、ベネフィットは頭打ちとなる。

日本のガイドラインでは、TSHの正常化と、心疾患・そのリスク状態の配慮が記載されてる。


実際のレボチロキシンナトリウム開始のサイロトロピン値と、サイロトロピン抑制とその後の治療リスクに関する検討


Falling Threshold for Treatment of Borderline Elevated Thyrotropin Levels—Balancing Benefits and RisksEvidence From a Large Community-Based Study
Peter N. Taylor,  et. al.
JAMA Intern Med. Published online October 07, 2013. doi:10.1001/jamainternmed.2013.11312

United Kingdom Clinical Practice Research Datalinkのエータを用い後顧的コホート研究、レボチロキシン処方 52,298名 (2001年1月1日から2009年10月30日)
主要アウトカム測定は、指標薬処方時サイロトロピン中央値と、サイロトロピン 10 mIU/L以下のレボチロキシン介しオッズ、レボチロキシン治療後のサイロトロピン低値あるいは抑制年齢層別化オッズ比

2001−2009年、レボチロキシン治療開始後サイロトロピン値中央値は、8.7 → 7.9と低下 

サイロトロピン値 10.0 mIU/L以下でのレボチロキシン処方オッズ比は、2009年では、2001年比較で、 1.30 (95% CI, 1.19-1.42; P < .001)

心臓リスク要素ありの高齢者・一般では、サイロトロピン値 10.0 mIU/L以下での処方オッズ高い。

レボチロキシン開始5年時点で、サイロトロピン< 0.1 mIU/Lとなっているのは、5.8%。 
ベースラインでのうつや倦怠感ありの場合、サイロトロピン値抑制オッズ比増加、心臓リスク患者では、サイロトロピン値抑制オッズ増加は認めない

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