例えば、焼けたパンの匂いがすると、気持ちはベーカリーに向く。一方、生魚が嫌いな人は魚なのにおいを毛嫌いするかもしれない。こういった反応は、脳の何処で働く_
さらには、止まらない食欲による肥満・食行動異常の問題に関する解決につながるかもしれない。
ショウジョウバエで、リンゴ、マンゴー、バナナといったものを与えニューロンの反応をみた研究で、dNPFというニューロペプチドをon-offすると、食事の匂いと個別的反応に影響を与えた
Graded Encoding of Food Odor Value in the Drosophila Brain
Jennifer Beshel and Yi Zhong
The Journal of Neuroscience, 2 October 2013, 33(40): 15693-15704; doi: 10.1523/JNEUROSCI.2605-13.2013
匂いは魅力をもつものだが、脳内のどこで、いかにして、その意味合いを持つかは不明。
ショウジョウバエの脳で、食物香りの価値を含む飢餓感受性ニューロンの役割を解析。
in vivo two-photon calcium imagingで、Drosophila neuropeptide F (dNPF)、neuropeptide Y homolog発現ニューロンの食事の匂いによる活性化を示した。結果、食欲と相関を示した。
食物の匂いに反応して、飢餓は、ニューロン性・行動反応を生じるのみだが、給餌状況で生じるdNPF活性を生じる。
dNPF発現ニューロンサブセットの不活性化、dNPF受容体silencingにて、食の匂いによる魅力を低下させる。しかし、遺伝的にdNPF活性促進すると、食・匂いに引きつけられるだけでなく、嫌悪的匂いへも引きつけられる。
匂いの量を変化させると、段階的なニューロン・行動カーブがマッチして生じる。これは、匂い毎の好みによる機能的違いと思われる。
動機付けスケール化された。ユニークに判別する細胞から由来するニューロン上の"Value signarl”が明確になった。
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