2013年10月26日土曜日

かぜ診療:上気道ネブライザー・イブプロフェン使用助言は必ずしも真ならず ただ、子供や胸部感染ならイブプロフェン有効

パラセタモールという欧米のかぜ診療なので、日本の診療アドバイスには必ずしも適用できないのかもしれない

急性気道感染患者の症状改善のため、上気道のネブライザー、イブプロフェンは必ずしも、パラセタモールを凌駕しない。月を超える場合の症状には注意が必要。
ただ、胸部感染症や子供ではイブプロフェン使用助言は有効かもしれない。



プラグマに基づくRCT検討、この場合は、プライマリケアに於ける鎮痛剤やスチーム吸入助言が、気道系感染症へ戦略評価


プライマリアウトカムは、2−4日目の症状重症度平均


Ibuprofen, paracetamol, and steam for patients with respiratory tract infections in primary care: pragmatic randomised factorial trial
BMJ 2013; 347 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.f6041 (Published 25 October 2013)
Cite this as: BMJ 2013;347:f6041
スチーム吸入も、処方アドバイスもアウトカムに有意相関与えず (adjusted difference 0.04, 95% confidence interval −0.11 to 0.19 イブプロフェン・パラセタモール併用 0.11, −0.04 to 0.26)

解析前事前設定においてイブプロフェンに関する限定的ベネフィットエビデンス無し 
 (耳痛;症状事前期間;37.5度超過、presence of otalgia; previous duration of symptoms; temperature >37.5°C; severe symptoms)
しかし、胸部感染サブグループ例では、症状重症度改善にはエビデンス認める (ibuprofen −0.40, −0.78 to −0.01; combination −0.47; −0.84 to −0.10)
中等度以上の問題として、2つの症状の一つ程度の問題と考える

子供ではイブプロフェン治療もベネフィットあるかもしれない  (ibuprofen: −0.47, −0.76 to −0.18; combination: −0.04, −0.31 to 0.23)

新規・改善しない症状・合併症への最コンサルテーション
・パラセタモール 12%
・イブプロフェン 20%
  (adjusted risk ratio 1.67, 1.12 to 2.38)
・併用助言
 (1.49, 0.98 to 2.18)
スチーム治療による軽度熱損傷4名で記載、そのための再受診は記載されてない

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