喘息・COPD患者の多くは、気管支拡張剤と吸入ステロイド併用が行われているが、重症疾患において、これらのクラスの薬剤では不十分なことも多い。
dual phosphodiesterase 3(PDE3)とPDE4阻害剤、nebulized RPL554
喘息において、プラシーボ比較で14%改善 ( p < 0.0001)、しかも副作用はプラシーボと同等。ただ、健康ボランティアでの喀痰中好中球LPS刺激誘導の軽減効果示せず、免疫細胞全体は減少。故に、抗炎症効果は充分示せたとは言えず。
"Efficacy and safety of RPL554, a dual PDE3 and PDE4 inhibitor, in healthy volunteers and in patients with asthma or chronic obstructive pulmonary disease: findings from four clinical trials"
Franciosi LG, et al
Lancet Respir Med 2013 DOI: 10.1016/S2213-2600(13)70187-5.
・喘息患者において、 0.01 mg/kg投与で、1時間でFEV1 520ml増加、その差は14%
メサコリン吸入用量依存カーブが,投与量1.5倍平均まで観察される
・軽症・中等症COPD患者で、FEV1 5%の差が見られ、ピーク効果 194mLで、17.2%ベースライン比較増加に相当
・健康ボランティアでは、LPS暴露誘発喀痰5時間後好中球に変化無し( 803% vs 84.2% p = 0.15)。だが、好中球絶対数と免疫細胞全体数のセカンダリアウトカム減少あり(p = 0.001 から 0.044)
SPARKトライアルの固定用量吸入 indacaterol (Arcapta) と長時間作動型 beta2 agonist glycopyrronium (marketed in Europe as Seebri Breezhaler)合剤が、主役になる可能性あるが、これに対抗するためには、ネブライザーじゃ普及しにくいぞと、medpageに解説。
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