COPDとヨガ
Mepage解説:http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/CHEST/42512
ヨガは、一つのライフスタイルで・・・瞑想がスピリチュアルな全般的健康をもたらす。そして、肺機能・運動能・運動量改善をもたらすのなら、その呼吸法を意義づけしたくなる。なにせ、強化運動ではないため、万人に適応しようとすればできるわけだし・・・
ただし、安定期といえど、前後比較の検討なので、エビデンスレベルとしてはかなりpoorと言わざる得ない。漢方薬などのトライアルでよくやられるペテン治験の可能性もある・・・この論文だけで真偽決定というわけには行かない。
Source reference: Arora S, et al. "Efficacy of yoga on inflammatory markers, dyspnea, and quality of life in COPD"
Chest. 2013;144(4_MeetingAbstracts):787A.
doi:10.1378/chest.1703685
目的: COPD は、全身性炎症性疾患。COPDのヨガ治療の役割は不明。安定COPD患者で、構造化ヨガトレーニングが、炎症性マーカー、呼吸困難、QOLへ影響を示すか検討。
方法: 29名のCOPD安定患者。患者はインストラクターによりヨガ運動を興じ、事前デザインフォーマット(asanas(身体姿勢)、pranayama(呼吸テクニック)、kriyas(清浄技術)、瞑想・hsavasan(リラックス技術)を含む)に従う)
週2回1時間を初期4週間、次8週間は2週間おき。残りのセッションは自宅で。
ベースライン評価には歯機能、呼吸困難重症度、oxygen cost diagram、6分間歩行試験、MRC測定、QOL、血中炎症性マーカー(CRP、TNF-α、IL6、 IL-8)
繰り返し全てのパラメータを行い、最終的にはトレーニング12週後。
結果: ベースライン→12週後
・血中平均値CRP 1.0(0.0-12.0) mg/dl → 0.00(0.0-566.0) pg/ml
・TNF-α 0.00(0.0-566.0) pg/ml → 0.0 (0-557.0) pg/ml
・IL-6 0.0(0.0-170.03) pg/ml → 0 (0.0-174) pg/ml
・IL-8 0(0.0-1488.0) pg/ml → 0.0(0.0-1076.0)pg/ml
同様に
6MWT 390.00(180.0-690.0) → 450.0(270.0-630.0)
Borgスケール0 (0.0-174) pg/ml 2.0(.5-7.0) → 500(.0-4.0)
VAS 55.0(40.0-80.0) mm → 70.0(55.0-95.0)
これら全て有意な改善
QOLスコアは、ベースラインから改善 50.97(8.58-82.80) to 31.44(1.53-78.61)
結論: Yoga 運動は、肺機能、6MWT、Borgスケール、呼吸困難重症度、QOL、CRPレベルの改善をもたらす。
IL-6、IL-8、 TNF-αで有意差認めず
臨床的意義: Yoga is a simple, cost effective and a patient acceptable method to improve dyspnoea and quality of life in COPD. As COPD increases in developing countries this method of simple rehabilitation needs proper evaluation.
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