2013年10月31日木曜日

BOSSトライアル:冠動脈造影:重炭酸塩補液で、死亡リスク減少

冠動脈血管造影中及びその後4時間、食塩の代わりに、重炭酸塩使用補液で、死亡リスク減少する。

BOSSトライアルは、eGFR 44 mL/min/1.73 m2、全てのタイプの血管造影を対象。 重炭酸塩と生理食塩水を、死亡・腎代替治療・進行性腎不全6ヶ月間の複合アウトカムで検討。

6ヶ月を通せば、プライマリ複合エンドポイントは有意差無くなっていたが、トライアル自体はは、全原因死亡率6ヶ月というプライマリエンドポイントに早期到達のため、早期中止 : 3.2% vs 10.8% (p = 0.021) 。

末梢動脈血管造影では差を認めなかった。造影剤による腎障害の差はなく、非腎性メカニズム関与が示唆。


Solomon R, et al "BOSS: a prospective, randomized trial of bicarbonate versus saline for prevention of contrast nephropathy" TCT 2013.
http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/TCT/42602


トライアルの早期中断という面で解釈上難しくなった部分もあるので、解釈上注意が必要。

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