2013年10月31日木曜日

血糖コントロール不良は、腎血流内NO活性増加と関連

血糖は血管内皮NO遊離させ、NOは糖尿病モデル腎臓のhyperperfusionと関連する。ヒトでこの知見が適用できるかどうかの検討

2型糖尿病で、腎臓血液流量(renal plasma flow)、糸球体濾過量(GFR)を造影剤注入input clearanceで測定。さらに、腎血流中のfunctional NO活性として、NOS阻害剤 N(G)-monomethyl-L-Arginine(L-NMMA)注入RPF変化量で間接評価。
加えて、尿中NO分泌量(UNOx)と、血中ADAMA比測定

結論から言えば、ヒトにおいても、糖尿病コントロール悪い場合、NO活性増加、腎臓の過灌流と関連する。腎臓のNOシステムは新しい治療ターゲットとなる可能性がある。

Poor Glycemic Control Is Related To Increased Nitric Oxide Activity Within the Renal Circulation of Patients With Type 2 Diabetes
Markus P. Schneider, et. al.
Published online before print October 15, 2013, doi: 10.2337/dc13-0806 Diabetes Care October 15, 2013

HbA1c濃度3分位比較

最大3分位では、RPF増加(低、中間、高3分位   576 ± 17 vs. 585 ± 22 vs. 627 ± 33 mL/min/m2, P = 0.05 by one-way ANOVA)

一方、GFRはHbA1c 3分位横断的に同等。


NOS阻害RPF反応は、HbA1c高いほど促進 (−55 ± 7 vs. −64 ± 8 vs. −86 ± 8 mL/min, P = 0.04 by one-way ANOVA)

l-アルギニン/ADMA比、UNOxもHbA1c増加ほど高値 

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