現行喫煙は、COPD軽症・中等症患者の、BAL(気管支肺胞洗浄)中T細胞サブセットに影響を多大に与える。COPDにおけるT細胞の役割が重要
Distribution of T cell subsets in bronchoalveolar lavage fluid of patients with mild to moderate COPD is dependent on current smoking status and not airway obstruction
Helena Forsslund, et.al.
Chest. 2013. doi:10.1378/chest.13-0873
COPDのある喫煙者、COPDのない喫煙者では、無喫煙経験者、COPD喫煙経験者に比べ、BAL中のCD8+、NKT-like細胞比率増加し、NKT-like細胞の大部分はCD8+
一方、非喫煙者に比べ、喫煙者において、 CD4+ T細胞比率低下
血中では、喫煙者両群での CD4+ T細胞 frequecyの増加が見られる。
現行喫煙では、非喫煙者と比べ、BAL中activated (CD69+) naïve and effector CD4+ T cell数増加、特に、COPD現行喫煙者で増加。
男性喫煙者では、BAL中CD8+ T細胞比率は、1日あたりの喫煙数と相関。
CD69受容体は、以下のT細胞活性化と関連
Treg(制御性T細胞):
制御性T細胞の機能低下がトレランス障害を引き起こしCOPDの重症化の原因となる可能性
Th17
Regulation in chronic obstructive pulmonary disease: the role of regulatory T-cells and Th17 cells
Clinical Science (2010) 119, (75–86)
NKT-like細胞はその比率はわずかだが、炎症誘発性サイトカインやgranzymeの重要なソース。COPD中のNKt-like細胞増加がみられる。重要な治療ターゲットの可能性。
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