2013年11月27日水曜日

重度細菌性髄膜炎:低体温治療トライアル早期中断:アウトカム改善認めず有害性可能性 ・・・ 後顧解析と異なることでややわだかまりが残る

治験被験者の安全性が大事なので、しかたない措置なのだろう

低体温:4度生理食塩水負荷・32−34度体温48時間保持

これにて、重症細菌性髄膜炎患者のアウトカム改善はみとめず、有害性の可能性がある。ただ、サブグループ解析では有意差無く、post-hoc解析では、低体温処置で良好なアウトカムの可能性。

三者三様だが、治験の本分ら言えば、やはり「重症細菌性髄膜炎患者のアウトカム改善はみとめず、有害性の可能性」というのがこの論文の正しい結論だろう。


Induced Hypothermia in Severe Bacterial Meningitis: A Randomized Clinical Trial
Bruno Mourvillier,  et al.

重症細菌性髄膜炎患者に上記低体温介入治療を行い、プライマリアウトカムとして、GCSスコア(3ヶ月後)で評価 
98名登録後早期中断:超過死亡理由DSMB要求

不良アウトカム(3ヶ月時点):低体温群 86% vs 対照 74%
(RR, 2.17; 95% CI, 0.78-6.01; P = .13)

年齢、登録時GCSスコア、敗血症状態補正後もリスク比は有意差ないが高値 維持 (ハザード比, 1.76; 95% CI, 0.89-3.45; P = .10)

サブグループ解析では、両群同等。

Post hoc解析で、低体温介入に有益性を示す統計学的有意差到達(3計画連続解析)  (probability to conclude in favor of futility, 0.977).




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