2013年12月10日火曜日

(層別化されたまともな)肺がん検診でも320に1人救えるが、1.38名は死なない肺がん

 日本では、一般に、がん見逃しには手厳しく追求を緩めないが、過剰検査・治療に関しては追求されがたい。潜在的リスクも大きな問題なのに・・・、日本人は物事を天秤にかけることに苦手な文化にあるのではないかとも思う。こういう文化だから、極端な主張の癌治療否定書籍が本屋に並ぶのだろう。GGOで癌を早期発見したと手柄顔をする日本の医療というのも問題だが・・・

 (もちろんだが高リスク症例層別化後の)低放射線量CT検診において、緩徐進行性がんがあり、生存期間に関与することがまずありえないがんががん発見中の比率で約18%存在する。トライアルでは、肺がんによる死亡1名を回避するため、320名の被験者数が必要で、過剰診断数は、1.38となる事実

 検診の有害性として、過剰診断に伴うコスト、不安、がん治療合併症の増大がある。
 
 筆者等の主張は極論ではない。過剰診断リスクを考慮の上、患者に低放射線量CT検診を説明するよう求めている。個別症例のリスクベネフィットをシフトを大幅に変更するものではないと筆者等。

Overdiagnosis in Low-Dose Computed Tomography Screening for Lung Cancer
Edward F. Patz  et. al.
JAMA Intern Med. Published online December 09, 2013. doi:10.1001/jamainternmed.2013.12738

NLST研究の過剰診断検討

フォローアップ期間中 肺がん
・LDCT群 1089名
・CXR群 969名

LDCT検診肺がん検出例の 18.5%(95%信頼区間 [CI], 5.4% to 30.6%)が過剰診断の確率、LDCTの非小細胞肺がんの22.5% (95% CI, 9.7% to 34.3%)が過剰診断
、気管支肺胞肺がんでは78.9% [62.2% to 93.5%)が過剰診断


肺がんによる死亡1名を回避するため、320名の被験者数が必要で、過剰診断数は1.38名。

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