欧米のガイドラインでは比較的年齢の区切りにシビアで、80歳以上の高齢者と若年層では処方推奨の内容が異なることは多い。卒中リスクがそれほど高くなく、逆に副作用が問題になる場合に薬剤過剰処方している場合が多い。研究では80歳以上では高血圧は必ずしもキーとなるリスク要素では無く、コレステロール高値 も卒中に対してたいした影響がない。 高齢・脆弱高齢者の卒中予防に対してスタチン・降圧剤は不適切。疫学的にみても、これらの年齢では高血圧は卒中のリスク要素とならに。そして、もともと高コレステロール血症は卒中への影響は少ない。大規模トライアルで、降圧剤・スタチンの心血管系エンドポイントへの効果というのは臨床的効果意義の境界にしかない。
脆弱な高齢者に対しその潜在的ベネフィットに見合わないスタチン・降圧剤は過剰投与される現状を見直すべきである。
"Overenthusiastic stroke risk factor modification in the over-80s: are we being disingenuous to ourselves and to our oldest patients?"
Byatt K
Evid Based Med 2014; DOI: 10.1136/eb-2013-101646.
糖尿病なんかも、もっとひどいと思う。超高齢者に対しても、あのアホ学会は若年者と同様の線引きをしてるし・・・
厚労省の馬鹿役人たちは、人口高齢化に伴う医療費高騰を憂う。分析がまともで無いため、効果的な対策ができてない。
教えてあげよう。それには、受診制限より先に、まず、高齢者への無駄な処方制限をする方がコスト削減に効果的。そして医師たちに非薬剤的介入をまず第一に考慮する機運や動機付けを与えるべきなのだが・・・。製薬会社主導の厚生行政・薬剤行政からは抜け出せないのだろう・・・、まず、役人様たちが。
ご承知の通り、製薬会社は各医科系大学と癒着しているわけだが、厚労省はそれを利用してきた。
例えば、各学会ガイドライン作成、この折の便宜供与がなされてる。厚労省にとっては都合が良い。なぜなら、ガイドライン作成のコストを肩代わりしてもらってル訳だから・・・。結果、外国のガイドラインの翻訳にしかすぎないガイドライン、そして特定団体利益誘導的ガイドラインが、COIの言葉むなしく並ぶ・・・。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
noteへ実験的移行
禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note
-
禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note
-
米国では、Potiga (ezogabine):ポティガ(エゾガビン)、国際的には、レチガビン [RTG ]で、従来の抗てんかん薬剤と異なるメカニズムで、KCNQ2-5 (K(v) 7.2-7.5) ion channelのpositive allosteric modulato...
-
Association Between MRI Exposure During Pregnancy and Fetal and Childhood Outcomes Joel G. Ray, et. al. JAMA. 2016;316(9):952-961. doi:...
0 件のコメント:
コメントを投稿