2014年2月12日水曜日

コンジローマ予防のためのHPVワクチン至適回数 2回でも充分?

HPVワクチンを子宮頸がんワクチンと呼称することで、コンジローマ予防効果についての議論がおかしくなる。


コンジローマ発症抑制目的ための、4価HPVワクチン・3回投与は最大の減少効果有るが、2回投与でも充分減少効果認める


Association of Varying Number of Doses of Quadrivalent Human Papillomavirus Vaccine With Incidence of Condyloma
Eva Herweijer, et. al.
JAMA. 2014;311(6):597-603. 

フォローアップ中20,383ケース発症

ワクチン1回投与を含む322例の症例

コンジローマIRR(Incidence rate ratio)
ワクチン3回投与群では、  0.18 (95% CI, 0.15 - 0.22)
ワクチン2回投与群では、0.29 (95% CI, 0.21-0.40)


ワクチン1回投与群では、  IRR of 0.31 (95% CI, 0.20-0.49)
IRD(Incidence rate difference) は、非ワクチン群に対し、1回投与では、10万人年対 384症例(95% CI, 305 - 464)
さらに、2回投与では 400 (95% CI, 346 - 565)、3回投与では  459  (95% CI, 437 - 482)


10万対あたりの予防可能症例数の投与3回・2回間での差は  59 (95% CI, 2 - 117)

国会の質疑応答にこの呼称問題の根源がある・・・ 

0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note