2014年2月19日水曜日

ラジオ波焼灼が第一選択か?:RAAFT-2: 発作性心房細動第一選択比較 ラジオ波焼灼 vs 抗不整脈薬

 抗不整脈薬剤治療歴のない発作性心房細動症例において、ラジオ波焼灼術(RFA)では、2年時点での心房性頻拍不整脈再発率を減少する。しかし、再発は、RFA群も、対照群も多い。

 QOLの改善の群差は認めないとなると・・・ 治療選択に関しては、このことを留意する必要がある。職業上の必要性とか、年齢とか・・・


Ablation May Be First-Line Option for Atrial Fibrillation
http://www.doctorslounge.com/index.php/news/pb/44612
Radiofrequency ablation is more effective than medications in treating previously untreated paroxysmal atrial fibrillation, suggesting that ablation may be considered as a first-line treatment
という解説も登場


Radiofrequency Ablation vs Antiarrhythmic Drugs as First-Line Treatment of Paroxysmal Atrial Fibrillation (RAAFT-2)A Randomized Trial
Carlos A. Morillo, et. al.
JAMA. 2014;311(7):692-700. doi:10.1001/jama.2014.467. 

発作性心房細動 127名の治療naive患者
・抗不整脈薬
・ラジオ波


プライマリ有効性アウトカム(予定・非予定心電図、Holter、電話回線経由、rhythm strip による 30秒を超える心房性頻拍:有症状・無症状心房細動、心房粗動、心房性頻拍)
プライマリ・アウトカム:抗不整脈群:44名(72.1%) vs 焼灼群 36(54.5%) (hazard ratio [HR], 0.56 [95% CI, 0.35-0.90]; P = .02)

セカンダリアウトカムは、心房性頻拍不整脈有症状再発とQOL(EQ-5D tool)
セカンダリアウトカムの不整脈部分では、59% vs 47%   (HR, 0.56 [95% CI, 0.33-0.95]; P = .03)

死亡・卒中報告されず
RFA群で4例の心タンポナーデ


標準治療群で、1年後焼灼術受けたのは26名(43%)


両群、ベースラインでのQOL障害中等度あるも、1年後フォローアップで改善。 ただ、群間有意差は認めない。

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