血圧値単回数測定値は、動脈硬化発症と関連するが、血圧の長期パターンの心血管疾患リスクへの影響は十分解明されてない。若年成人期からの血圧軌跡(trajectory)パターンで通常のを同定し、冠動脈石灰化との関連性を決定する研究
若年期の血圧経緯軌跡は様々で、血圧軌跡高いほど、中年期の冠動脈石灰化リスク高い。
長期血圧軌跡は、個別・無症状動脈硬化同定に関して正確性をもたらす。
Blood Pressure Trajectories in Early Adulthood and Subclinical Atherosclerosis in Middle Age
Norrina B. Allen, et. al.
JAMA. 2014;311(5):490-497. doi:10.1001/jama.2013.285122.
前向きコホート研究 CARDIA研究、4681名(黒人、白人、ベースライン年齢 18-30歳、 米国都市部4ヶ所)、25年間フォローアップ(2010-2011年まで)
収縮期血圧、拡張期血圧、中間血圧:mid-BP([収縮期血圧+拡張期血圧]/2)、冠動脈性疾患リスクマーカー(ベースライン、2、5、7,15,20、25年)
Latent mixture modelingは、収縮期血圧、拡張期血圧、中間血圧:mid-BPの軌跡を同定して求める。
結果、5つのmid-BPパターンを同定
- 低値安定:low-stable (21.8%; 95% CI, 19.9%-23.7%; n=987)
- 中間安定:moderate-stable (42.3%; 40.3%-44.3%; n=2085)
- 中間増加:moderate-increasing (12.2%; 10.4%-14.0%; n=489)
- 高値 安定:elevated-stable (19.0%; 17.1%-20.0%; n=903)
- 高値 増加:elevated-increasing (4.8%; 4.0%-5.5%; n=217)
低値安定群と比較して、高値血圧・軌跡群では、冠動脈石灰化スコア(CAC):100HU以上を有する場合のオッズ比著明増加。補正オッズ比は、中間安定群 1.44 (95% CI, 0.83-2.49) 、 中間増加群 1.86 (95% CI, 0.91-3.82) 、 高値 安定群 2.28 (95% CI, 1.24-4.18)、 高値 増加群 3.70 (95% CI, 1.66-8.20)
CACスコア 100 HU以上補正発症率は、低値安定群で5.8%
絶対的増加は、中間安定群 2.7%、中間増加群 5%、高値安定群 6.3%、高値増加群12.9%とそれぞれmid-BPパターンで、増加。
ベースライン、25歳血圧補正後もこの関連性は変化せず
収縮期血圧単独軌跡でも同様所見だが、拡張期血圧軌跡ではその相関減弱する。
trajectoryって概念・・・最近はやり?
Long-Term Trajectory of Two Unique Cardiac Biomarkers and Subsequent Left Ventricular Structural Pathology and Risk of Incident Heart Failure in Community-Dwelling Older Adults at Low Baseline Risk
http://kaigyoi.blogspot.jp/2013/03/2.html
http://intmed.exblog.jp/12482592/
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