2014年3月19日水曜日

肺塞栓効率的除外のため、年齢補正D-ダイマーカットオフ値利用を!

D-ダイマー測定は臨床的急性肺塞栓症疑い例に対する診断戦略上重要なステップ

ここでは、年齢補正D-ダイマーとして、年齢×10(50歳以上)としてその、高齢者D-ダイマーの診断的価値検証。

D-ダイマー固定指標 500μg/Lより年齢補正カットオフ値使用の方が、臨床的VTE尤度低値例除外診断価値高める


Age-Adjusted D-Dimer Cutoff Levels to Rule Out Pulmonary Embolism
The ADJUST-PE Study
Marc Righini, et. al.
JAMA. 2014;311(11):1117-1124. doi:10.1001/jama.2014.2135.



プライマリアウトカムは、診断戦略失敗率(年齢補正D-ダイマーカットオフ結果陰性の、フォローアップ3ヶ月間に血栓塞栓イベント近傍状況となった場合)
3346名のPE疑い例(revised Geneva score or the 2-level Wells score for PE)、PE頻度19%

臨床的可能性高くない、あるいは、可能性低い例は、2898名のうち、817名(28.2%)はD−ダイマー 500μ/L未満(95% CI, 26.6% - 29.9%)、339名(11.6%)は500〜年齢補正D-ダイマーカットオフ値(95% CI, 10.5% - 12.9%)

3ヶ月予測失敗率は、500μg/L超で高いが、年齢補正カットオフ値未満では1/331(0.3% [95% CI, 0.1% - 1.7%])

75歳以上766名の患者のなかで、<500 μg/L未満という非高度臨床的可能性の673名、年齢指標を使用すると、除外可能患者が偽陰性所見無しで増加する ;43 / 673 (6.4% [95% CI, 4.8%-8.5%)  → 200 /673 (29.7% [95% CI, 26.4%-33.3%)



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