2014年3月10日月曜日

結核:「新テクノロジー≠医療適切化」 Xpert MTB/RIF死亡率改善に繋がらず

High-Tech TB Test Fails to Cut Mortality Published: Mar 7, 2014
http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/CROI/44668


ハイテクがかならずしも医療ケア適切化に繋がるかとは限らない
→ どっかの経済界だけの意見しか聞かない政治家・マスコミ連中に聞かせてあげたいわ



Xpert MTB/RIF 検査:結核菌・薬剤耐性分子生物学的即時検査法の有効性2010年 09月 02日

annual Conference on Retroviruses and Opportunistic Infections.という、レトロウィルス・日和見感染系の学会年次総会で発表された pragmatic randomized trialの、検査室とリアルワールドとの乖離とのことらしい


Grant(London School of Hygiene and Tropical Medicine)らは、この新しい技術を南アフリカでトライアル。優れたテクノロジーだと当然汗腺コントロールに役立つだろうという、プラグマに基づくトライアル

20のlabクラスターで、10クラスターはXpertを即用い、残り10は従来の顕微鏡法を用いる4656名のアウトカム検討、プライマリエンドポイントは、6ヶ月後死亡率へのインパクト

Xpert群で 3.9%、対照顕微鏡群では 5%で、補正相対リスク1.1(95% CI, 0.75 - 1.62)

フォローアップ中結核治療開始数も差を認めず、それぞれ16%ずつ

一方、結核症例発見数は、9.2% vs 対照 7.8%で、(補正発生比 , 1.49, 95% CI , 1.00 - 2.23)


プライマリエンドポイント無視傾向の強い日本では、Xpertはやっぱり意味ある と主張されそう。特に、結核に関しては、結核早期発見が感染伝播予防に役立つと言い張りそう。だが、顕微鏡検査と大差ないとしたら・・・意味ないだろう。

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