Plasma phospholipids identify antecedent memory impairment in older adults
Mark Mapstone,
Nature Medicine (2014) doi:10.1038/nm.3466Received 27 August 2013 Accepted 09 January 2014 Published online 09 March 2014
現時点で、アルツハイマー病の現行バイオマーカーは、髄液中タウ・アミロイドβ濃度、MRI、脳アミロイド画像・inflammagingを含め、早期使用は、その侵襲性、必要時間、値段のため、限定的。
血中バイオマーカーは魅力的だが、現行では、preclinical診断に要求される感度・特異度を満たすものは無かった。
この報告では、認知機能正常高齢者において、preclinicalなアルツハイマー病同定のため、10の脂質特性 を検討し、健忘的MCI・アルツハイマー病2-3年timeframe予測に関して90%を超えるaccuracyを備える、phenoconversionを発見。
今後このバイオマーカー候補は、細胞膜のintegrityを反映しているが、臨床症状出現前のアルツハイマー病予測にsensitiveである可能性あり
メディア解説
http://www.the-scientist.com/?articles.view/articleNo/39371/title/Biomarkers-Predict-Future-Cognitive-Impairment/
10の代謝的マーカー候補は、脂質代謝に関わるもので、確かに脂質がアルツハイマー病及びその感受性に重要な役割を果たすことはよく理解できるが、メカニズムはまだ不明。
APOE及びそのε alleは遺伝的リスク要素で有り、converterと非converterに関してAPOE遺伝子型の影響を検証がなされてるが、APOEε4 alleleでは有意性ないのが現状。(・・・の割には、学術論文でさえ、よく引用されてるような気がするが・・・)
適正な細胞膜構造・communicationのため、脂質は重要で、認知障害発症へのcascadeトリガーとなる重要なステップという認識が深まったという意味でも重要
2014年3月10日月曜日
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