2014年4月3日木曜日

ほんとの薬剤アドヒアランスを評価;治療抵抗性高血圧の24%、コントロール不良の30%弱にアドヒアランス不良存在

検査コスト無視していると思うが、液体クロマトグラフ・タンデム型質量分析計(HPLC-MS/MS)を用いて、薬剤アドヒアランスを評価



"High rates of non-adherence to antihypertensive treatment revealed by high-performance liquid chromatography-tandem mass spectrometry (HP LC-MS/MS) urine analysis"
Tomaszewski M, et al 
Heart 2014; DOI: 10.1136/heartjnl-2013-305063.
http://www.bhsoc.org/files/1313/7958/2483/JHH_-_Final_Version.pdf

17ページ


尿中サンプルを用いて、40種の頻用降圧剤のアドヒアランスを調査
high-performance liquidchromatography-tandem mass spectrometry[HPLC-MS/MS]
e.g. http://www.mst.or.jp/method/eachmethod/a0027.html

高血圧クリニックでの評価で、25%は少なくとも、non-adherent


【方法】高血圧患者208名(125名新規、66名不適正血圧コントロールフォローアップ、17名renal denervation[RD])で検討
スポット尿サンプル解析をHPLC-MS/MSにて40種処方薬検討


【結果】
降圧治療non-adherent 25%(完全non-adherent 10.1%、部分的 non-adherent 14.9%)

部分的・完全 non-adherenceは、
フォローアップ中不適切血圧コントロール群とされた中で 28.8%
治療抵抗性高血圧とされた中で、23.5%

血圧と、処方・検出薬物と数値差において、線形の関連性認めた
診察室収縮期血圧 3.0(1.1) mm Hg増加、24時間昼間拡張期血圧 1.9 (0.7) mm Hg増加と関連した( p = 0.0051, 0.0057)


【結論】
アドヒアランス無しは、以前認識されている状況より頻度多い。特に、コントロール不要・多剤抵抗性高血圧において多い可能性が有り、このような検出試験は、アドヒアランス評価上役立つ可能性がある



renal denervation行われている、高血圧の超専門クリニック機関での話だから、市井の状況はもっと悲惨なはず

0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note