2014年5月13日火曜日

テロメア長への社会的量悪環境影響に、セロトニン・ドパミン経路が関係する

テロメア長というと、生物の寿命と関連するわけだが、一方、生存上社会的に不利な環境というのも健康アウトカムに関連する。慢性ストレスが一部に寄与するわけだが、テロメア長は、社会的状況やうつ状態を含む要素により短縮する。

セロトニン感受性に関わるホモ接合genotypeと、ドパミン感受性に関わるホモ接合serotype数と、社会的不利環境と有利環境のテロメア長(TL)への影響研究

ホモ接合的genotypeの判定は、0−4で行い、最小数ほどから2+のコードで評価。

セロトニン作動遺伝子型では、2+以上の状況で、有利な社会的環境でテロメア長増加と関連(p=0.02)
一方、ドパミン作動遺伝型では、中等+の状況で、 有利な社会的環境でテロメア長増加と関連(p=0.05)

ドパミン作動系ではやや奇異性


Social disadvantage, genetic sensitivity, and children’s telomere length
Colter Mitchella, et. al.
PNAS April 22, 2014 vol. 111 no. 16
http://www.pnas.org/content/111/16/5944


ここで示されたのは9歳までのTL減少と、社会的不利状況の関連性であり、低収入、母の教育状況、不安定な家族状況、粗い親子関係と関連性が示された。

セロトニン作動、ドパミン作動経路によりこの影響は影響される。


種々感受性仮説の存在、遺伝的感受性スコアの高いヒトでは、社会的環境不利な状況暴露では短く、有利環境では長くなる。




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