2015年2月3日火曜日

糖尿病:メトホルミン使用により肺癌リスク減少? 全体的には影響がないが、喫煙歴により影響差ありそう

日本糖尿病学会トップが処方制限したがる、あのメトホルミンの話題・・・


5万名弱の研究で、全体では、リスク増加認めず
しかし、非喫煙者では量依存的肺癌抑制効果
喫煙者では、組織型別変化 ・・・小細胞癌は増加の可能性も




Metformin Use and Lung Cancer Risk in Patients with Diabetes
Lori C. Sakoda  ,et. al.
Cancer Prev Res February 2015 8; 174
47,351 名、40歳以上の糖尿病患者のコホート研究
1994-1996年医療関連サーベイにて完遂者、 1997年1月1日から2012年6月30日まで肺癌発生頻度フォローアップ。


428,557人年フォローアップ中、肺癌診断 747名。
メトホルミン期間、投与量、直近性と包括的肺癌リスクに関連性無し


しかし、非喫煙者にて、使用歴は肺癌リスク発生と逆相関 [HR, 0.57; 95% 信頼区間 (CI), 0.33–0.99]、リスクは長期使用にて単調性に減少 (≥5 年: HR, 0.48; 95% CI, 0.21–1.09)
現行喫煙者では、呼応するリスク推定 1.0超だが、有意差無し


喫煙歴による効果変動への影響は一致しており、長期使用ほど肺腺癌リスク減少を示唆する (HR, 0.69; 95% CI, 0.40–1.17)、しかし小細胞癌はリスク増加 (HR, 1.82; 95% CI, 0.85–3.91).


この対象者に対し、メトホルミンは包括的肺癌リスクへ影響を与えるエビデンスは認めない。喫煙歴・組織型により影響のばらつきあり、今後情報蓄積が必要


Cancer Prev Res; 8(2); 174–9. ©2014 AACR.

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