2015年2月27日金曜日

ニコチン貼付療法:24週を超過した治療に意味は無い


ニコチンパッチ 8週間(標準)、24週間(延長)、52週間比較(維持)

プライマリアウトカムは7日ポイントでの禁煙率:6ヶ月後、12ヶ月後

結論は、長期間ニコチンパッチ治療しても安全だが、24週以上やっても治療効果として期間延長に見合う効果は無い。

Long-term Nicotine Replacement Therapy
A Randomized Clinical Trial
Robert A. Schnoll, et. al.

JAMA Intern Med. Published online February 23, 2015. doi:10.1001/jamainternmed.2014.8313



24週目で、標準治療群 21.7% vs.  延長群・維持群 27.2% (χ21 = 1.98; P = .17)

多変量解析にて、標準群と比較すると、延長・維持治療群では、有意に24週後禁煙率高い (odds ratio [OR], 1.70 [95% CI, 1.03-2.81]; P = .04)
喫煙臍窩までの期間長い (β = 21.30 [95% CI, 10.30-32.25]; P < 0.001),
禁煙不成功のときのタバコ数減少  (mean [SD], 5.8 [5.3] vs 6.4 [5.1] cigarettes per day; β = 0.43 [95% CI, 0.06-0.82]; P = .02)
禁煙日数増加 (mean [SD], 80.5 [38.1] vs 68.2 [43.7] days; OR, 1.55 [95% CI, 1.06-2.26]; P = .02).


52週時点で、維持療法群では、標準・延長期間群に比べ禁煙成功率増加は見られなかった (20.3% vs 23.8%; OR, 1.17 [95% CI, 0.69-1.98]; P = .57).

同様に、52週禁煙率も延長群と標準治療群で差を認めなかった  (26.0% vs 21.7%; OR, 1.33 [95% CI, 0.72-2.45]; P = .36).

副作用や、カウンセリング治療アドヒアランスなどにこの治療期間に関し差認めず
しかし、52週間治療である維持群では、ニコチンパッチレジメンへのアドヒアランス低下 (mean [SD], 3.94 [2.5], 4.61 [2.0], and 4.7 [2.4] patches/wk, respectively; F2,522 = 6.03; P = .003).



0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note