2015年2月4日水曜日

重症外傷・大量出血患者への輸血成分のバランスの検討


重症外傷・大量出血患者への輸血成分のバランスの検討で、赤血球比率高い成分だと、その後の失血死リスクが高くなるという一見矛盾する結果、そして、1:1:1比率の方が、複数炎症性合併症(ARDS、MOF、感染、敗血症)比率が多い という内容にも解釈注意が必要と思う。


この報告だけじゃ、議論は終わらない・・・と思う


出血性ショックありの重度外傷患者での大量輸血成分、
血漿:血小板:赤血球比率 1:1:1 VS 1:1:2の比較
338名 VS 342名


主要アウトカムは24時間・30日全原因死亡率


この主要アウトカムの差は見いだせなかった。

しかし、1:1:1の方が、ホメオスタシス安定し、24時間以内の再出血による死亡少なかった。



Transfusion of Plasma, Platelets, and Red Blood Cells in a 1:1:1 vs a 1:1:2 Ratio and Mortality in Patients With Severe TraumaThe PROPPR Randomized Clinical Trial
 John B. Holcomb, et. al.; for the PROPPR Study Group
JAMA. 2015;313(5):471-482.


0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note