Paroxetine-mediated GRK2 inhibition reverses cardiac dysfunction and remodeling after myocardial infarction
- Sarah M. Schumacher , et. al.
Sci. Transl. Med. DOI: 10.1126/scitranslmed.aaa0154
G蛋白(ヘテロトリマー・グアニンヌクレチド結合蛋白)ー共有受容体(GPCR) キナーゼ 2(GRK2)は、機能低下したヒト心臓を up-regulateし、 心不全進行に決定的役割を果たす、GRK2活性は機能障害を呈するアドレナリンシグナル化を促進し、心筋細胞死をもたらす。
SSRIである、パロキセチンが、他のGRK類を超えて選択的にGRK2を阻害することを筆者等は見いだした。
野生種マウスを心筋梗塞後2週間時点で、その後4週間パロキセチン治療すると、フルオキセチン治療ではGRK2を阻害し内外、パロキセチンのSSRIの効果でコントロールされる。
全てのマウスは、同様の左室機能障害を治療前示すが、対照群とパロキセチン群は左室機能低下継続するが、パロキセチン群は左室機能・構造の改善をもたらし、心不全の徴候を一部阻害し、可逆的となる
遺伝子組み込みマウスにて、パロキセチンは、GRK2阻害性に働くことが示唆された。
パロキセチンのベネフィット効果は、ヒト心不全のスタンダードであるβ遮断剤より優れている。
心筋梗塞後GRK2のパロキセチンによる抑制は心機能を改善し、この薬剤のrepurposing作用として有望かもしれないし、今後の革新的なGRK2阻害剤開発スタートなのかもしれない。
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