ガイドライン上、DMARD使用→生物製剤という流れになっているが、これ自体が重症感染症の呼び水になっている可能性が示唆される
Risk of serious infection in biological treatment of patients with rheumatoid arthritis: a systematic review and meta-analysis
Prof Jasvinder A Singh, et. al.
The Lancet ,Volume 386, No. 9990, p258–265, 18 July 2015
従来のDMARDに比べ、標準用量生物製剤 (OR 1.31, 95% 信頼区間 [CrI] 1.09–1.58) 、高用量生物製剤 (1.90, 1.50–2.39) は重度感染リスクと関連
しかし、低用量生物製剤は相関せず (0.93, 0.65–1.33)
.
リスクは、従来のDMARD-経験患者、抗TNF製剤経験患者に比べ、MTX naive患者ではリスク低下。
DMARDと比べた重度感染数絶対的増加は、年毎1000名あたりの数として標準で6、組み合わせで55まで増加。
関節リウマチ(RA)に対するTNF阻害薬使用ガイドライン (2015年3月12日改訂版)
http://www.ryumachi-jp.com/info/guideline_TNF.html
対象患者
1. 既存の抗リウマチ薬(DMARD)通常量を3ヶ月以上継続して使用してもコントロール不良のRA患者。コントロール不良の目安として以下の3項目を満たす者。既存の治療とはMTX、サラゾスルファピリジン、ブシラミン、レフルノミド、タクロリムスを指す。
これらの基準を満たさない患者においても、
- 圧痛関節数6関節以上
- 腫脹関節数6関節以上
- CRP 2.0mg/dl以上あるいはESR 28mm/hr以上
のいずれかを認める場合も使用を考慮する。
- 画像検査における進行性の骨びらんを認める
- DAS28-ESRが3.2(moderate disease activity)以上
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