2015年10月14日水曜日

南アジア:母体体脂肪量・高血糖が生下時体脂肪へ影響を与え糖尿病発症しやすい?

インド系が主だと思うが、南アジア系の移民が増えて、Caucasianに比べ、UK、カナダなどで注目されているようだ


対白人で、南アジア系の新生児肥満状態の民族差がその後の2型糖尿病になりやすさと関連しているのではないかと考察している
母体の体脂肪量増加、母体の高血糖による影響が大で、子供は低体重だが、皮下脂肪厚大で、内臓脂肪もおそらく大となり、生下時よりこの体組成変化がその後の糖尿病発症のしやすさと関連あるのではないかと・・・


What accounts for ethnic differences in newborn skinfold thickness comparing South Asians and White Caucasians? Findings from the START and FAMILY Birth Cohorts
S S Anand ,et. al.
International  Journal  of  Obesity advance online publication, 29 September 2015; 
doi:10.1038/ijo.2015.171

790名の妊娠女性、南アジア系401名、白人コーカシアン 389名
南アジア系は白人に比べ、若年 (30.1 vs 31.8 歳 , p < 0.001)、妊娠BMI低値(23.7 vs 26.2 , p< 0.0001)、妊娠糖尿病率高い( 21% vs 13 % , p=0.005)


満期産新生児では、南アジア系体重低値  (3283 vs 3517g, P=0.0001)、 皮下脂肪厚:skinfold thickness は高値(11.7 vs 10.6mm; P=0.0001) 、ウェスト径大(31.1 vs 29.9cm, P=0.0001)

新生児皮下脂肪厚のリスク要素は、南アジア民族性、母体血糖、母体体脂肪量と相関 (標準化推定 (s.e.): 0.24, 0.079, 0.14; P< 0.001 ,p=0.04, P=0.0002)


同じく、コーカシアン白人と比べ、糖尿病になりやすい日本人を含めた東アジア人も同様の影響があるのでは?

0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note