2016年3月10日木曜日

AAAAI:免疫アレルギー治療:SCIT, SLIT,rush immunotherapy・・・

スギ花粉だけでなく、ハウスダストへのSLIT治療も承認され、日本でもimmunotherapyに関心高まってるはず・・・


AAAAIでの関連の話題



12を超えるアレルゲンに関係する多種アレルゲン皮下免疫治療: Multiple-allergen subcutaneous immunotherapy (SCIT)

"Three and a half years of multi-allergen subcutaneous immunotherapy is associated with a 50% reduction in asthma symptom scores"
Rael EL, et al
AAAAI 2016; Abstract 836.

ACQスコア(初期 1.02(0.95))から3.5年で平均50%減少

治療期間中fluctuation多く、ある期間は改善するも他の期間は改善認めないため、患者の評判はあまり良くないこともおおく、コンプライアンスに疑問が残るとのこと






co-seasonal immunotherapyは副事象アウトカムと関連し、SCIT-関連死亡、near-deathイベント、アレルギー反応など花粉症の時期では増加が見られか関心が向けられていた。
8つのSCIT(n=947)と11のSLIT(n=2,668)のco-seasonal immunotherapy開始
Criticらの結論は、追加検討は必要だが、アレルギーシーズン中のSCITあるいはSLIT開始は副事象イベント増加を示唆するデータは無いというもの

"Co-seasonal initiation of allergen immunotherapy: a systematic review"
Creticos PS, et al
AAAAI 2016; Abstract 864.



※現時点ではout-of-season regimenが必須なのでお間違いなく・・・




modified environmental rush immunotherapy (MERIT)。


アルルギー性鼻・結膜炎への通常のアレルギー性免疫療法はアドヒアランス低いのが問題で、rush immunotherapyが用いられ、迅速有効性・アドヒアランスの改善に希望がもたれるが、重度副作用を引き起こす特性同定が求められている。 全身性副作用症例の後顧的検討で、ネコ(21/22)と dust mite(20/22)が最も多いアレルゲン。

WHO副作用 grade I or IIで、1回以上全身性副作用は 8/22、副作用出現の大部分はbuild up phaseで 15/22


 "Characteristics of systemic reactions in the setting of modified environmental rush immunotherapy protocol (MERIT)"
 Rosenberg SL, et al
 AAAAI 2016; Abstract 863.

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