最新のお知らせ
厚生労働省よりお知らせ~植物由来製品による健康被害(疑い)について
Last Update:2016年12月28日
日本呼吸器学会
会員の皆様へ
厚生労働省 医薬・生活衛生局より、植物由来製品による健康被害(疑い)について、注意喚起の通知をいただきましたので掲載いたします。
詳細は、以下のPDFをご覧ください。
http://www.jrs.or.jp/uploads/uploads/files/information/mhlw_20161227_01.pdf
「青黛」(せいたい)を摂取した潰瘍性大腸炎患者において肺動脈高血圧症が発現した症例が複数存在することが判明
①「青黛」の摂取により肺動脈性肺高血圧症を生じる可能性があること
②自己判断で「青黛」を摂取せず、必ず医師に相談するよう患者に指導すること
③肺動脈性肺高血圧が疑われる場合には、「青黛」の摂取を中止させ適切な処置を行うこと
リュウキュウアイやホソバタイセイ等の植物由来
単一施設オープンラベル前向き研究報告あり、潰瘍性大腸炎患者における有用性が期待され、話題になっており、利用が広がってる可能性がある
Clinical Efficacy and Safety of Oral Qing-Dai in Patients with Ulcerative Colitis: A Single-Center Open-Label Prospective Study
Digestion 2016;93:193-201
(DOI:10.1159/000444217)
https://www.karger.com/Article/FullText/444217
2016年12月29日木曜日
2016年12月27日火曜日
MedPage Today のトップニュース
ブログ更新の時間がとれない!
オピオイド乱用は医師主導ってのが1位らしいので、医師たちの自戒必要
個人的には、SPRINTと cancer immunotherapyのルール作りかな?
MedPage Today のトップニュース
10. Entresto Gets Big Boost in Updated Guidelines
http://www.medpagetoday.com/cardiology/cardiobrief/58050
9. Zika: The Unexpected Pandemic
http://www.medpagetoday.com/infectiousdisease/generalinfectiousdisease/55915
8. Cancer immunotherapies rule
http://www.medpagetoday.com/blogs/broadcast-med/60357
7. Actemra Effective for Giant Cell Arteritis
http://www.medpagetoday.com/meetingcoverage/acr/61418
6. SPRINT in the real world
http://www.medpagetoday.com/cardiology/cardiobrief/60070
5. Amyloid Drug Fails in Alzheimer's
http://www.medpagetoday.com/neurology/alzheimersdisease/61656
4. ORATORIO Results Confirm Ocrelizumab for Progressive MS
http://www.medpagetoday.com/meetingcoverage/cmsc/58342
3. Trump Wins/ACA Repeal
http://www.medpagetoday.com/washington-watch/electioncoverage/61321
2. Jardiance Approved for CV Disease Prevention
https://www.medpagetoday.com/Endocrinology/GeneralEndocrinology/61883
1. . CDC Comes Down Hard on Opioids for Chronic Pain
http://www.medpagetoday.com/publichealthpolicy/publichealth/56745
オピオイド乱用は医師主導ってのが1位らしいので、医師たちの自戒必要
個人的には、SPRINTと cancer immunotherapyのルール作りかな?
MedPage Today のトップニュース
10. Entresto Gets Big Boost in Updated Guidelines
http://www.medpagetoday.com/cardiology/cardiobrief/58050
9. Zika: The Unexpected Pandemic
http://www.medpagetoday.com/infectiousdisease/generalinfectiousdisease/55915
8. Cancer immunotherapies rule
http://www.medpagetoday.com/blogs/broadcast-med/60357
7. Actemra Effective for Giant Cell Arteritis
http://www.medpagetoday.com/meetingcoverage/acr/61418
6. SPRINT in the real world
http://www.medpagetoday.com/cardiology/cardiobrief/60070
5. Amyloid Drug Fails in Alzheimer's
http://www.medpagetoday.com/neurology/alzheimersdisease/61656
4. ORATORIO Results Confirm Ocrelizumab for Progressive MS
http://www.medpagetoday.com/meetingcoverage/cmsc/58342
3. Trump Wins/ACA Repeal
http://www.medpagetoday.com/washington-watch/electioncoverage/61321
2. Jardiance Approved for CV Disease Prevention
https://www.medpagetoday.com/Endocrinology/GeneralEndocrinology/61883
1. . CDC Comes Down Hard on Opioids for Chronic Pain
http://www.medpagetoday.com/publichealthpolicy/publichealth/56745
CDC Guideline for Prescribing Opioids for Chronic Pain—United States, 2016
Deborah Dowell,et. al.
JAMA. 2016;315(15):1624-1645. doi:10.1001/jama.2016.1464
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2503508
なるべく非オピオイドを優先に。リスクを上回るベネフィットの時のみ使用し、層で無い場合は中止すべき。オピオイドは最小量から開始し、 50mg/日まで増量考慮、他のオピオイド併用・ベンゾジアゼピン併用は避けるべき。3ヶ月毎に 。モニタリングシステム構築必要。オピオイド使用疾患に対するエビデンスに基づく治療整備必要。
2016年12月20日火曜日
女性医師治療患者の方が男性医師治療患者より入院死亡率も再入院率も低い
わずか、0.5%の差だが・・・
女性医師の方がEBM遵守性が高く、検査も標準に遵守し、患者中心医療実践傾向が高いなどdiscussionに記載されている
・・・
Comparison of Hospital Mortality and Readmission Rates for Medicare Patients Treated by Male vs Female Physicians
Yusuke Tsugawa, et. al.
JAMA Intern Med. Published online December 19, 2016.
doi:10.1001/jamainternmed.2016.7875
https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/2593255
横断研究、メディケアによる入院米国内データ、20%サンプル
2011年1月1日から2014年12月31日
患者・医師特性・病院fixed effect「母数効果」補正後、医師性別と30日死亡率と再入院率
結果は、同一病院内比較で、女性医師治療患者では男性医師治療に比較して、有意に死亡率低下(adjusted mortality rate, 11.07% vs 11.49%)し、再入院率 (adjusted readmission rate, 15.02% vs 15.57%) も低下する
プライマリケア外来患者で女性医師への期待の高さと満足度調査がある
Effect of Physician and Patient Gender Concordance on Patient Satisfaction and Preventive Care Practices
J Gen Intern Med. 2000 Nov; 15(11): 761–769.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1495609/pdf/jgi_91156.pdf
女性医師の方がEBM遵守性が高く、検査も標準に遵守し、患者中心医療実践傾向が高いなどdiscussionに記載されている
・・・
Comparison of Hospital Mortality and Readmission Rates for Medicare Patients Treated by Male vs Female Physicians
Yusuke Tsugawa, et. al.
JAMA Intern Med. Published online December 19, 2016.
doi:10.1001/jamainternmed.2016.7875
https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/2593255
横断研究、メディケアによる入院米国内データ、20%サンプル
2011年1月1日から2014年12月31日
患者・医師特性・病院fixed effect「母数効果」補正後、医師性別と30日死亡率と再入院率
結果は、同一病院内比較で、女性医師治療患者では男性医師治療に比較して、有意に死亡率低下(adjusted mortality rate, 11.07% vs 11.49%)し、再入院率 (adjusted readmission rate, 15.02% vs 15.57%) も低下する
プライマリケア外来患者で女性医師への期待の高さと満足度調査がある
Effect of Physician and Patient Gender Concordance on Patient Satisfaction and Preventive Care Practices
J Gen Intern Med. 2000 Nov; 15(11): 761–769.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1495609/pdf/jgi_91156.pdf
より客観的指標で、女性医師の優越性判明したわけで・・・
2016年12月13日火曜日
心筋虚血・急性冠症候群:不適切酸素投与有害性
「急性心筋梗塞」管理について、未だ、こういう記載が見られる
Chest Pain and Supplemental Oxygen Too Much of a Good Thing?
Maxime Cormier, et. al.
https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/article-abstract/2592700
仮想的症例だと思うが、「60歳代、高血圧、脂質異常、冠動脈疾患による治まらない胸骨後部痛症例、バイタルサインは正常、酸素飽和度95%」に対しパラメディックが非再呼吸顔マスクによる酸素投与開始し、EDへtransfer、その後酸素投与継続。心臓カテーテルとdrug-eluting stentを前下行枝へ。その後2日間酸素投与。その後非持続性心室頻拍、心房細動発症。左室駆出率は機能は6週間後も悪化持続。
こういった症例なのだが・・・
急性冠症候群への酸素投与は世紀を超えて施行されてきたが、1960年代に高酸素血症による悪影響、即ち、虚血悪化、心拍出量増加、全身血管抵抗増加が血行動態研究から示唆された。メカニズムは未だ明確ではないが、ROSによる冠動脈血管痙攣、oxygen free radicalによる過剰発現性再潅流障害など関与しているのだろう。
2015年までに、わずか4つのトライアルだが急性心筋梗塞での酸素投与影響検討。これらのメタアナリシスでは急性心筋梗塞確定症例で死亡リスク統計学的非有意ながら2倍増加。
CabelloJB,BurlsA,EmparanzaJI,BaylissS, QuinnT.Oxygentherapyforacutemyocardial infarction. Cochrane Database Syst Rev. 2013;(8): CD007160.doi:10.1002/14651858.cd007160.pub3
最近の638名のST上昇急性心筋梗塞での非酸素vs酸素投与比較では血中心筋とトロポニン・血中CK値のプライマリアウトカムで、酸素投与群の再発性心筋梗塞 (5.5% vs 0.9%, P = .006) 、重大心臓不整脈増加有意 (40.4% vs 31.4%, P = .05)。MRIによる6ヶ月後梗塞巣増大 (20.3 g vs 13.1 g, P = .04)。これら知見によれば、院内心筋梗塞事案NNH 22、重大心臓不整脈 11となる
StubD,SmithK,BernardS,etal;
AVOID Investigators. Air versus oxygen in ST-segment-elevation myocardial infarction. Circulation.2015;131(24):2143-2150. doi:10.1161/circulationaha.114.014494
COPDでは、酸素投与、特に、高炭酸ガス血症の危険性が広く認識され、2010年405名の高濃度酸素療法 vs 補正酸素療法のランダム化研究、COPD確認サブグループのみで有意に高濃度酸素療法より補正酸素投与の方の死亡率低下効果認めた。
AustinM,WillsK,BlizzardL,WaltersE, Wood-Baker R. Effect of high flow oxygen on mortality in chronic obstructive pulmonary disease
patientsinprehospitalsetting:randomised controlled trial. BMJ. 2010;341:c5462. doi:10.1136 /bmj.c5462
他、高酸素投与の有害性示唆は、脳卒中、心肺蘇生、未熟児など
ST上昇心筋梗塞管理のためのAHAガイドラインでは、酸素投与は低酸素患者にのみ推奨されているが、正常酸素飽和度症例に対し"for comfort"や呼吸困難対応のため用いられる場合も残存している。
非常識的酸素投与により多くの患者に害をあたえている事態が状態化しているところもある。
以前も書いたと思うが・・・
最近は、医師・看護師だけでなく、患者本人・家族、救急搬送職員や介護施設、老人住居施設職員まで酸素飽和度が周知されてるらしく、酸素飽和度を「サーチ」と誇らしげに示されることが多い・・・(こういう経験を多数しているのは私だけなのだろうか?)
98%から92%に酸素飽和度が下がる?・・・とかなり心配するようで・・・どうにかならないものか?
虚血性心疾患には酸素投与ルーチンに・・・と、私が研修医の頃は習ったものだが、その後、血管再建術が盛んになり(私の頃はウロキナーゼによる冠動脈内薬剤投与:PTCRやっと導入され担当医にされたばかりだったが)、そのとき、虚血再灌流障害も話題になったが、酸素投与については思いがいたらなかったなぁ・・・と独り言 年取った証拠かな?
酸素の吸入:低酸素血症は、不整脈を誘発したり心筋虚血を増悪させ、梗塞巣の拡大や病態の悪化につながるので、呼吸困難やチアノーゼの有無にかかわらず、十分な酸素を投与する。通常鼻腔カニューレで2~3 /分。以下の見解にも批判的吟味があるようだが・・・ 「十分な酸素を投与」というのは明らかに間違い
Chest Pain and Supplemental Oxygen Too Much of a Good Thing?
Maxime Cormier, et. al.
https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/article-abstract/2592700
仮想的症例だと思うが、「60歳代、高血圧、脂質異常、冠動脈疾患による治まらない胸骨後部痛症例、バイタルサインは正常、酸素飽和度95%」に対しパラメディックが非再呼吸顔マスクによる酸素投与開始し、EDへtransfer、その後酸素投与継続。心臓カテーテルとdrug-eluting stentを前下行枝へ。その後2日間酸素投与。その後非持続性心室頻拍、心房細動発症。左室駆出率は機能は6週間後も悪化持続。
こういった症例なのだが・・・
急性冠症候群への酸素投与は世紀を超えて施行されてきたが、1960年代に高酸素血症による悪影響、即ち、虚血悪化、心拍出量増加、全身血管抵抗増加が血行動態研究から示唆された。メカニズムは未だ明確ではないが、ROSによる冠動脈血管痙攣、oxygen free radicalによる過剰発現性再潅流障害など関与しているのだろう。
2015年までに、わずか4つのトライアルだが急性心筋梗塞での酸素投与影響検討。これらのメタアナリシスでは急性心筋梗塞確定症例で死亡リスク統計学的非有意ながら2倍増加。
CabelloJB,BurlsA,EmparanzaJI,BaylissS, QuinnT.Oxygentherapyforacutemyocardial infarction. Cochrane Database Syst Rev. 2013;(8): CD007160.doi:10.1002/14651858.cd007160.pub3
最近の638名のST上昇急性心筋梗塞での非酸素vs酸素投与比較では血中心筋とトロポニン・血中CK値のプライマリアウトカムで、酸素投与群の再発性心筋梗塞 (5.5% vs 0.9%, P = .006) 、重大心臓不整脈増加有意 (40.4% vs 31.4%, P = .05)。MRIによる6ヶ月後梗塞巣増大 (20.3 g vs 13.1 g, P = .04)。これら知見によれば、院内心筋梗塞事案NNH 22、重大心臓不整脈 11となる
StubD,SmithK,BernardS,etal;
AVOID Investigators. Air versus oxygen in ST-segment-elevation myocardial infarction. Circulation.2015;131(24):2143-2150. doi:10.1161/circulationaha.114.014494
COPDでは、酸素投与、特に、高炭酸ガス血症の危険性が広く認識され、2010年405名の高濃度酸素療法 vs 補正酸素療法のランダム化研究、COPD確認サブグループのみで有意に高濃度酸素療法より補正酸素投与の方の死亡率低下効果認めた。
AustinM,WillsK,BlizzardL,WaltersE, Wood-Baker R. Effect of high flow oxygen on mortality in chronic obstructive pulmonary disease
patientsinprehospitalsetting:randomised controlled trial. BMJ. 2010;341:c5462. doi:10.1136 /bmj.c5462
他、高酸素投与の有害性示唆は、脳卒中、心肺蘇生、未熟児など
ST上昇心筋梗塞管理のためのAHAガイドラインでは、酸素投与は低酸素患者にのみ推奨されているが、正常酸素飽和度症例に対し"for comfort"や呼吸困難対応のため用いられる場合も残存している。
非常識的酸素投与により多くの患者に害をあたえている事態が状態化しているところもある。
以前も書いたと思うが・・・
最近は、医師・看護師だけでなく、患者本人・家族、救急搬送職員や介護施設、老人住居施設職員まで酸素飽和度が周知されてるらしく、酸素飽和度を「サーチ」と誇らしげに示されることが多い・・・(こういう経験を多数しているのは私だけなのだろうか?)
98%から92%に酸素飽和度が下がる?・・・とかなり心配するようで・・・どうにかならないものか?
虚血性心疾患には酸素投与ルーチンに・・・と、私が研修医の頃は習ったものだが、その後、血管再建術が盛んになり(私の頃はウロキナーゼによる冠動脈内薬剤投与:PTCRやっと導入され担当医にされたばかりだったが)、そのとき、虚血再灌流障害も話題になったが、酸素投与については思いがいたらなかったなぁ・・・と独り言 年取った証拠かな?
2016年12月12日月曜日
オキシトシン:他者との同調性強化効果→社会的同調性増加
自称・公称の脳科学者たちが大好きな「オキソトシン」・・・妄想拡大しメディアでご大層な解説する予感
デンマーク「Center for Music in the Brain (MIB) Aarhus University/The Royal Academy of Music」からの報告
研究手法 見ると・・・納得
people synchroniseってのは、「歩行」「拍手」「音楽創作」などで、調子を合わせるわけだが、互いの協力関係(afflication)の感情強く無ければ困難。
共同作業・協力関係のような社会的相互作用促進にオキシトシンが働くわけだが、オキシトシンの社会的影響はdirectなものなのか?あるいは、ダイレクトにsynchronisationに影響を与え、二次的に社会的行動に影響をあたえているのかは不明。
検証として、オキシトシンの血中濃度増加が与える被検者ペアでsteady beatに同期するか、また、オキソトシン・スプレー投与互いに同調するか?
finger-tapping paradigmによる検証。
オキシトシンが他者行動への同調・適応能力に関する検討
オキシトシンと非活性プラシーボの鼻腔内投与
対のメンバーのひとりと、無反応のメンバーへtappingを行い、すなわち、leading/self-paicingペアの1人にもう1人が同調する、その程度がプラシーボより強力か?
通常のメトロノームにしたがうとき、あるいは、両方のtapperが互いに適合している場合効果認めず。さらに、自己ペースのtappingパートナーに対し、オキシトシン投与群は非投与群に比べ変動が少なくなる。
オキシトシンは、tapping変動減少することで、不応なパートナーへの同調性改善をもたらすものと結論。
かように、オキシトシンは、個別間の同調性を増加させ、sensorimotor prediction促進により社会的相互作用を促進させるものと考えられる。
オキシトシンは、synchronisationに影響を与え、tapperがtapping partnerを好きかどうかとはには影響を与えなかった。
オキシトシン群ではbeatへのtapping変動少なくリーダーのtap予測性に優れていることが示唆された
オキシトシンの社会的効果は、social afflicationの経験のない場合でも、社会的相互作用の促進的役割をはたすものと解釈される
Oxytocin improves synchronisation in leader-follower interaction
L. Gebauer, M. A. G. Witek, N. C. Hansen, J. Thomas, I. Konvalinka & P. Vuust
Scientific Reports 6, Article number: 38416 (2016)
doi:10.1038/srep38416
http://www.nature.com/articles/srep38416
デンマーク「Center for Music in the Brain (MIB) Aarhus University/The Royal Academy of Music」からの報告
研究手法 見ると・・・納得
people synchroniseってのは、「歩行」「拍手」「音楽創作」などで、調子を合わせるわけだが、互いの協力関係(afflication)の感情強く無ければ困難。
共同作業・協力関係のような社会的相互作用促進にオキシトシンが働くわけだが、オキシトシンの社会的影響はdirectなものなのか?あるいは、ダイレクトにsynchronisationに影響を与え、二次的に社会的行動に影響をあたえているのかは不明。
検証として、オキシトシンの血中濃度増加が与える被検者ペアでsteady beatに同期するか、また、オキソトシン・スプレー投与互いに同調するか?
finger-tapping paradigmによる検証。
オキシトシンが他者行動への同調・適応能力に関する検討
オキシトシンと非活性プラシーボの鼻腔内投与
対のメンバーのひとりと、無反応のメンバーへtappingを行い、すなわち、leading/self-paicingペアの1人にもう1人が同調する、その程度がプラシーボより強力か?
通常のメトロノームにしたがうとき、あるいは、両方のtapperが互いに適合している場合効果認めず。さらに、自己ペースのtappingパートナーに対し、オキシトシン投与群は非投与群に比べ変動が少なくなる。
オキシトシンは、tapping変動減少することで、不応なパートナーへの同調性改善をもたらすものと結論。
かように、オキシトシンは、個別間の同調性を増加させ、sensorimotor prediction促進により社会的相互作用を促進させるものと考えられる。
オキシトシンは、synchronisationに影響を与え、tapperがtapping partnerを好きかどうかとはには影響を与えなかった。
オキシトシン群ではbeatへのtapping変動少なくリーダーのtap予測性に優れていることが示唆された
オキシトシンの社会的効果は、social afflicationの経験のない場合でも、社会的相互作用の促進的役割をはたすものと解釈される
Oxytocin improves synchronisation in leader-follower interaction
L. Gebauer, M. A. G. Witek, N. C. Hansen, J. Thomas, I. Konvalinka & P. Vuust
Scientific Reports 6, Article number: 38416 (2016)
doi:10.1038/srep38416
http://www.nature.com/articles/srep38416
「リスク要因」セマンティックな定義必要
BMJ毎年恒例娯楽的記事今年もはじまっている
今年、ある外来患者の方から「リスク」という言葉を聞き感慨深く思った。どこぞのお医者さんから聞いたのか?ネットで調べたのかまでは聞かなかったが・・・
WELQ問題や「特定の薬物のんではいけないと宣う週刊誌表題」など、医療情報に関する話題多い昨今
「リスク要因」という言葉、セマンティックに定義されているか?・・・など議論されている
Christmas 2016: Food for Thought
Is caviar a risk factor for being a millionaire?
BMJ 2016; 355 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.i6536 (Published 09 December 2016)
Cite this as: BMJ 2016;355:i6536
http://www.bmj.com/content/355/bmj.i6536
私、あんまり興味引かなかったので・・・ 各自興味あれば
今年、ある外来患者の方から「リスク」という言葉を聞き感慨深く思った。どこぞのお医者さんから聞いたのか?ネットで調べたのかまでは聞かなかったが・・・
WELQ問題や「特定の薬物のんではいけないと宣う週刊誌表題」など、医療情報に関する話題多い昨今
「リスク要因」という言葉、セマンティックに定義されているか?・・・など議論されている
Christmas 2016: Food for Thought
Is caviar a risk factor for being a millionaire?
BMJ 2016; 355 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.i6536 (Published 09 December 2016)
Cite this as: BMJ 2016;355:i6536
http://www.bmj.com/content/355/bmj.i6536
「キャビア」と「富豪」の関連において「富豪」(診断)における調査。このためには大規模予測調査、キャビアを食べる(注文する)人が富豪であるかどうか、調査の必要がある
予後予測として、ベースラインでの「キャビア消費量」を知る必要がある、将来、富豪になるかどうかの予測に着眼し、フォローアップ数年間行う。但し、同時に複数のメカニズムを考慮する必要がある
富豪となるためのキャビアの役割、有無による病因的役割の検討、因果推論と仮説検証必要・・・
私、あんまり興味引かなかったので・・・ 各自興味あれば
M. massiliense治療:初期治療2週間→経口マクロライド療法継続
呼吸器内科してないと興味ない話だろうが・・・
M. abscessusの治療は、入院治療せざる得ない治療コンパートメント
http://www.kekkaku.gr.jp/pub/Vol.85(2010)/Vol85_No1/Vol85No1P1-6.pdf
M. abscessusとM. massilienseの鑑別法の開発
そのM. massilienseの治療プロトコールに関する知見
Oral Macrolide Therapy Following Short-term Combination Antibiotic Treatment of Mycobacterium massiliense Lung Disease
Won-Jung Koh, et. al.
Chest. 2016;150(6):1211-1221. doi:10.1016/j.chest.2016.05.003
http://journal.publications.chestnet.org/article.aspx?articleid=2522560
Oral Macrolide Therapy Following Short-term Combination Antibiotic Treatment of Mycobacterium massiliense Lung Disease
Won-Jung Koh, et. al.
Chest. 2016;150(6):1211-1221. doi:10.1016/j.chest.2016.05.003
http://journal.publications.chestnet.org/article.aspx?articleid=2522560
71名経口マクロライド
4週(n=28)初期治療、2週間 (n=43) IV アミカシンとセフォキシチン(イミペネム)治療
24ヶ月(4週間 IV群) or 最低12ヶ月以上治療
Seventy-one patients received oral macrolides, along with an initial 4-week (n = 28) or 2-week (n = 43) IV amikacin and cefoxitin (or imipenem) treatment. These patients were treated for 24 months (4-week IV group) or for at least 12 months after negative sputum culture conversion (2-week IV group).
初期治療4週間(n = 28) or 2週間(n = 43)のIVアミカシンおよびセフォキシチン(またはイミペネム)治療とともに、71人の患者に経口マクロライド投与。
24ヶ月間(4週間IV群)もしくは喀痰培養陰性後(2週間IV群)最低12ヶ月間治療
総治療期間は4週間IV群(中央値23.9ヶ月)が2週間IV群(15.2ヶ月; P <.001)より長期
4週間IV群では、12ヶ月間治療奏功率は、症状で89%、CTスキャンで79%、喀痰培養陰性100%
2週間IV群では、それぞれ100%(P = 0.057)、91%(P = .177)、91%(P = .147)
2週間IV群でマクロライド耐性獲得2名
喀痰培養陰転不能例及び治療成功後培養陽転化例の分離試料genotyping解析で、M massilienseの異なるgenotypeの再感染の結果であることが判明
M. abscessusの治療は、入院治療せざる得ない治療コンパートメント
http://www.kekkaku.gr.jp/pub/Vol.85(2010)/Vol85_No1/Vol85No1P1-6.pdf
M. abscessusとM. massilienseの鑑別法の開発
従来M. abscessus症はきわめて予後の悪い非結核性抗酸菌症とされてきたが、近年M. abscessusが分子遺伝学的に狭義のM. abscessusとM. massilienseに分類でき、M. massiliense症はM. abscessus症に比べて予後が良好であることが報告された。従来、M. abscessusとされたなかに、M. massilienseがあり
そのM. massilienseの治療プロトコールに関する知見
Oral Macrolide Therapy Following Short-term Combination Antibiotic Treatment of Mycobacterium massiliense Lung Disease
Won-Jung Koh, et. al.
Chest. 2016;150(6):1211-1221. doi:10.1016/j.chest.2016.05.003
http://journal.publications.chestnet.org/article.aspx?articleid=2522560
Oral Macrolide Therapy Following Short-term Combination Antibiotic Treatment of Mycobacterium massiliense Lung Disease
Won-Jung Koh, et. al.
Chest. 2016;150(6):1211-1221. doi:10.1016/j.chest.2016.05.003
http://journal.publications.chestnet.org/article.aspx?articleid=2522560
71名経口マクロライド
4週(n=28)初期治療、2週間 (n=43) IV アミカシンとセフォキシチン(イミペネム)治療
24ヶ月(4週間 IV群) or 最低12ヶ月以上治療
Seventy-one patients received oral macrolides, along with an initial 4-week (n = 28) or 2-week (n = 43) IV amikacin and cefoxitin (or imipenem) treatment. These patients were treated for 24 months (4-week IV group) or for at least 12 months after negative sputum culture conversion (2-week IV group).
初期治療4週間(n = 28) or 2週間(n = 43)のIVアミカシンおよびセフォキシチン(またはイミペネム)治療とともに、71人の患者に経口マクロライド投与。
24ヶ月間(4週間IV群)もしくは喀痰培養陰性後(2週間IV群)最低12ヶ月間治療
総治療期間は4週間IV群(中央値23.9ヶ月)が2週間IV群(15.2ヶ月; P <.001)より長期
4週間IV群では、12ヶ月間治療奏功率は、症状で89%、CTスキャンで79%、喀痰培養陰性100%
2週間IV群では、それぞれ100%(P = 0.057)、91%(P = .177)、91%(P = .147)
2週間IV群でマクロライド耐性獲得2名
喀痰培養陰転不能例及び治療成功後培養陽転化例の分離試料genotyping解析で、M massilienseの異なるgenotypeの再感染の結果であることが判明
2016年12月9日金曜日
インフルエンザ入院患者:クラリスロマイシン・ナプロキセン・抗ウィルス薬併用にて死亡率など改善
2015年2月〜4月:入院インフルエンザ患者に対する治療
オセルタミビルに併用としてクラリス・ナプロキセンとプラセボ比較
Efficacy of clarithromycin-naproxen-oseltamivir combination in the treatment of patients hospitalized for influenza A(H3N2) infection: an open-label, randomized controlled, phase 2b/3 trial
Ivan FN. Hung, et. al.
Chest. 2016. doi:10.1016/j.chest.2016.11.012
http://journal.publications.chestnet.org/article.aspx?articleid=2589092
H3N2インフルエンザA患者 217名登録、107名を併用割り付け
年齢中央値 80歳、男性 56%、副事象まれ
30日間フォローアップで、10名死亡
併用療法は30日死亡率低下と相関 (P=0.01)、ICU/HDU入室回数減少(P<0 .001="" p="">ウィルス抗体、PSI (day 1-3; P<0 .01="" 5="" nasopharyngeal-aspirate="" nbsp="" p="" quasi-species="" serial="">多変量解析にて、併用治療は30日死亡率低下と独立した相関性の要素 (オッズ比:0.06; 95%,信頼区間 0.004-0.94;P=0.04)
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オセルタミビルに併用としてクラリス・ナプロキセンとプラセボ比較
Efficacy of clarithromycin-naproxen-oseltamivir combination in the treatment of patients hospitalized for influenza A(H3N2) infection: an open-label, randomized controlled, phase 2b/3 trial
Ivan FN. Hung, et. al.
Chest. 2016. doi:10.1016/j.chest.2016.11.012
http://journal.publications.chestnet.org/article.aspx?articleid=2589092
H3N2インフルエンザA患者 217名登録、107名を併用割り付け
- 3剤併用: clarithromycin 500mg、naproxen 200mg、oseltamivir 75mg twice daily for 2 days, followed by 3 days of oseltamivir 75mg twice daily
- oseltamivir 75mg twice daily for 5
年齢中央値 80歳、男性 56%、副事象まれ
30日間フォローアップで、10名死亡
併用療法は30日死亡率低下と相関 (P=0.01)、ICU/HDU入室回数減少(P<0 .001="" p="">ウィルス抗体、PSI (day 1-3; P<0 .01="" 5="" nasopharyngeal-aspirate="" nbsp="" p="" quasi-species="" serial="">多変量解析にて、併用治療は30日死亡率低下と独立した相関性の要素 (オッズ比:0.06; 95%,信頼区間 0.004-0.94;P=0.04)
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AETHER:特発性肺線維症への間葉系幹細胞治療
間葉系幹細胞、MSCs、 mesenchymal stem cellsによる、特発性肺線維症への治療可能性
9名のIPF症例を、若年無関係男性ドナーからの骨髄由来間葉系幹細胞 20, 100, or 200 x 106割り付け
治療関連緊急重症副事象認めず
2例のIPF進行による無治療関連死亡(疾患悪化、急性増悪)
60週後、FVC予測値比率減少 3.0%、平均 %DLCO減少平均 5.4%
Allogeneic human mesenchymal stem cells in patients with idiopathic pulmonary fibrosis via intravenous delivery (AETHER): a phase I, safety, clinical trial
Marilyn K. Glassberg, et. al.
Chest. 2016. doi:10.1016/j.chest.2016.10.061
http://journal.publications.chestnet.org/article.aspx?articleid=2589087
安全性がプライマリエンドポイントのP1研究
セカンダリエンドポイントとしてのFVC, DLCO減少として期待抱けそう・・・
9名のIPF症例を、若年無関係男性ドナーからの骨髄由来間葉系幹細胞 20, 100, or 200 x 106割り付け
治療関連緊急重症副事象認めず
2例のIPF進行による無治療関連死亡(疾患悪化、急性増悪)
60週後、FVC予測値比率減少 3.0%、平均 %DLCO減少平均 5.4%
Allogeneic human mesenchymal stem cells in patients with idiopathic pulmonary fibrosis via intravenous delivery (AETHER): a phase I, safety, clinical trial
Marilyn K. Glassberg, et. al.
Chest. 2016. doi:10.1016/j.chest.2016.10.061
http://journal.publications.chestnet.org/article.aspx?articleid=2589087
安全性がプライマリエンドポイントのP1研究
セカンダリエンドポイントとしてのFVC, DLCO減少として期待抱けそう・・・
閉塞型無呼吸治療 CAPAP:口鼻ルートは経鼻ルートと同等?
pneumatic splint(空気副え木)である、CPAP(持続気道陽圧療法)はoronasal(口・鼻)が一般に耐用性良好。経鼻ルートが耐用性不能のためできない場合多くがoronasalルートを好むケースが多くなっている。観察研究やシステマティック・レビューで oronasalルートの効果が劣るという報告有り、今回検証とのこと
閉塞型無呼吸においてゴールドスタンダード治療はCPAPで、経鼻適応が主と考えられてきたが、経鼻ルートと経口・経鼻、経口投与に変えて急性効果比較
対象18名、44±9,歳、BMI 33.8± 4.7、AHI 49.0±39.1
経鼻CPAP(14.8 ± 4.1 cm水柱)にて安定
閉塞イベント増加は、経口・経鼻 12(66.7%)、経口 14(87.5%)
経鼻ルートの安定呼吸と比較して、経口・経鼻および経口ルートの場合、喉頭蓋と舌根の距離、喉頭蓋後方面積は有意にかつ進行性に減少する
Impact of Acute Changes in CPAP Flow Route in Sleep Apnea Treatment
Rafaela G.S. et. al.
Chest. 2016;150(6):1194-1201. doi:10.1016/j.chest.2016.04.017
http://journal.publications.chestnet.org/article.aspx?articleid=2520656
閉塞型無呼吸においてゴールドスタンダード治療はCPAPで、経鼻適応が主と考えられてきたが、経鼻ルートと経口・経鼻、経口投与に変えて急性効果比較
対象18名、44±9,歳、BMI 33.8± 4.7、AHI 49.0±39.1
経鼻CPAP(14.8 ± 4.1 cm水柱)にて安定
閉塞イベント増加は、経口・経鼻 12(66.7%)、経口 14(87.5%)
経鼻ルートの安定呼吸と比較して、経口・経鼻および経口ルートの場合、喉頭蓋と舌根の距離、喉頭蓋後方面積は有意にかつ進行性に減少する
Impact of Acute Changes in CPAP Flow Route in Sleep Apnea Treatment
Rafaela G.S. et. al.
Chest. 2016;150(6):1194-1201. doi:10.1016/j.chest.2016.04.017
http://journal.publications.chestnet.org/article.aspx?articleid=2520656
2016年12月6日火曜日
長期酸素療法:軽度・中等度低酸素のみではアウトカム改善せず
1970年代の2つのトライアルで、COPD身・安静時重度低酸素患者において酸素投与の死亡率軽減効果が示され、SpO2 89%未満で測定した場合酸素投与が推奨継続中である。
1990年代、昼間の軽度〜中等度低酸素血症COPD患者での酸素投与2つのトライアルで死亡率ベネフィット示せなかったが、両トライアルとも検証パワー不足であった。
対象は
「stable COPD and moderate resting desaturation (Spo2, 89 to 93%) or moderate exercise-induced desaturation (during the 6-minute walk test, Spo2 ≥80% for ≥5 minutes and <90 89-93="" for="" p="" po2="" seconds="">
安静時中等度低酸素COPD患者に対し
・supplemental oxygen投与 vs 非投与
7ヶ月後34名ランダム化
1:1比率割り付け
90>
結果としては、安定COPDで安静時/労作時中等程度酸素飽和度低下では、死亡・初回入院までの期間、死亡までの期間、初回入院までの期間、初回COPD急性増悪までの期間、COPD急性増悪入院までの期間に影響を与えなかった。
A Randomized Trial of Long-Term Oxygen for COPD with Moderate Desaturation
The Long-Term Oxygen Treatment Trial Research Group
N Engl J Med 2016; 375:1617-1627October 27, 2016
DOI: 10.1056/NEJMoa1604344
日本の在宅酸素療法は歪みまくってる
Nocturnal Oxygen Therapy Trial Group. Continuous or nocturnal oxygen therapy in hypoxemic chronic obstructive lung disease: a clinical trial. Ann Intern Med 1980;93:391-398
Medical Research Council Working Party. Long term domiciliary oxygen therapy in chronic hypoxic cor pulmonale complicating chronic bronchitis and emphysema: report of the Medical Research Council Working Party Lancet 1981;1:681-686
1990年代、昼間の軽度〜中等度低酸素血症COPD患者での酸素投与2つのトライアルで死亡率ベネフィット示せなかったが、両トライアルとも検証パワー不足であった。
Qaseem A, Wilt TJ, Weinberger SE, et al. Diagnosis and management of stable chronic obstructive pulmonary disease: a clinical practice guideline update from the American College of Physicians, American College of Chest Physicians, American Thoracic Society, and European Respiratory Society. Ann Intern Med 2011;155:179-191酸素投与による、入院、運動パフォーマンス、QOLへの効果は不明であった
Vestbo J, Hurd SS, Agustí AG, et al. Global strategy for the diagnosis, management, and prevention of chronic obstructive pulmonary disease: GOLD executive summary. Am J Respir Crit Care Med 2013;187:347-365
対象は
「stable COPD and moderate resting desaturation (Spo2, 89 to 93%) or moderate exercise-induced desaturation (during the 6-minute walk test, Spo2 ≥80% for ≥5 minutes and <90 89-93="" for="" p="" po2="" seconds="">
安静時中等度低酸素COPD患者に対し
・supplemental oxygen投与 vs 非投与
7ヶ月後34名ランダム化
1:1比率割り付け
90>
- long-term supplemental oxygen (supplemental-oxygen group) :安静時酸素飽和度低下例では24時間酸素投与処方、運動時のみ酸素飽和度低下では運動時・睡眠時酸素投与
- no long-term supplemental oxygen (no-supplemental-oxygen group)
マスクされてない比較
A Randomized Trial of Long-Term Oxygen for COPD with Moderate Desaturation
The Long-Term Oxygen Treatment Trial Research Group
N Engl J Med 2016; 375:1617-1627October 27, 2016
DOI: 10.1056/NEJMoa1604344
日本の在宅酸素療法は歪みまくってる
・濃縮酸素第一選択ってこと自体がおかしい・・・身体活動性増加を目指すなら液体酸素をまずは試みるべき、POC(携帯型酸素濃縮器)もトライすべき
いつまでも濃縮酸素+ボンベ(ボンベも業者が勝手に本数制限してくる)では身体活動アップなんてできるはずもない
関係学会の無作為・・・腹立たしい
2016年12月1日木曜日
遺伝子variant研究:心血管疾患抑制効果:スタチンとPCSK9阻害剤はLDL減少効果に応じた治療効果として同等?
スタチンによるLDLコレステロール減少による臨床的効果は、PCSK9 inhibitorshadによるLDL減少による臨床効果は同等だろうと予測される genetic variantの検討
来年、PCSK9阻害剤大規模臨床トライアル結果でるようだが、それに期待のかかる間接的証拠?
"PCSK9"と、 "3-hydroxy-3-methylglutaryl–coenzyme A reductase (スタチンの治療ターゲット:HMGCR) "をエンコードする遺伝子variationについて、LDLコレステロール減少とそのアウトカムを検討した報告
Variation in PCSK9 and HMGCR and Risk of Cardiovascular Disease and Diabetes
Brian A. Ference, et. al.
N Engl J Med 2016; 375:2144-2153December 1, 2016
DOI: 10.1056/NEJMoa1604304
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1604304
proprotein convertase subtilisin–kexin type 9 (PCSK9)の薬物的阻害剤についての心血管・糖尿病リスクについて
14研究、112,772名のランダム割り付け被検者のPCSK9、HMGCRエンコードするgenetic variantスコア、心血管イベント 14,120、糖尿病 10,635
PCSK9とHMGCRのvariationは、LDLコレステロール 10mg/dL低下毎心血管疾患リスク減少予防作用と相関が観察される : PCSK9 0.81 (95% 信頼区間 [CI], 0.74 to 0.89) 、HMGCR 0.81 (95% CI, 0.72 to 0.90)
両遺伝子variantは共に同様に、LDLコレステロール10mg/dL増加毎糖尿病リスクに影響を与える
: PCSK9 1.11 (95% CI, 1.04 to 1.19) 、HMGCR 1.13 (95% CI, 1.06 to 1.20)
このリスク増加は、空腹時血糖異常に限定的影響で、心血管イベント予防効果より影響は少ない
両者の存在は、心血管イベントと糖尿病へ付加的影響を与える
来年、PCSK9阻害剤大規模臨床トライアル結果でるようだが、それに期待のかかる間接的証拠?
"PCSK9"と、 "3-hydroxy-3-methylglutaryl–coenzyme A reductase (スタチンの治療ターゲット:HMGCR) "をエンコードする遺伝子variationについて、LDLコレステロール減少とそのアウトカムを検討した報告
Variation in PCSK9 and HMGCR and Risk of Cardiovascular Disease and Diabetes
Brian A. Ference, et. al.
N Engl J Med 2016; 375:2144-2153December 1, 2016
DOI: 10.1056/NEJMoa1604304
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1604304
proprotein convertase subtilisin–kexin type 9 (PCSK9)の薬物的阻害剤についての心血管・糖尿病リスクについて
14研究、112,772名のランダム割り付け被検者のPCSK9、HMGCRエンコードするgenetic variantスコア、心血管イベント 14,120、糖尿病 10,635
PCSK9とHMGCRのvariationは、LDLコレステロール 10mg/dL低下毎心血管疾患リスク減少予防作用と相関が観察される : PCSK9 0.81 (95% 信頼区間 [CI], 0.74 to 0.89) 、HMGCR 0.81 (95% CI, 0.72 to 0.90)
両遺伝子variantは共に同様に、LDLコレステロール10mg/dL増加毎糖尿病リスクに影響を与える
: PCSK9 1.11 (95% CI, 1.04 to 1.19) 、HMGCR 1.13 (95% CI, 1.06 to 1.20)
このリスク増加は、空腹時血糖異常に限定的影響で、心血管イベント予防効果より影響は少ない
両者の存在は、心血管イベントと糖尿病へ付加的影響を与える
スポーツは種類により死亡率減少効果異なる:水泳・エアロビクス・ラケットスポーツは優秀、ランニングは・・・
スコットランド・英国住民基本コホートに基づくスポーツ/運動種類と心血管イベント関連研究
Associations of specific types of sports and exercise with all-cause and cardiovascular-disease mortality: a cohort study of 80 306 British adults
Pekka Oja, et. al
Br J Sports Med doi:10.1136/bjsports-2016-096822
全原因死亡率減少有意にみられたのは
有意でないのは
CVD死亡率有意減少は
有意でないのは
暴露・アウトカムの量反応はスポーツ訓練横断的にばらつき
でも、金がかからず、友達がいない人でもできるスポーツとなると・・・
エアロビクス運動全般だと思われるが・・・RSNAで、MCI成人での脳容積改善効果が報告されている
https://www.rsna.org/news.aspx?id=20870
Associations of specific types of sports and exercise with all-cause and cardiovascular-disease mortality: a cohort study of 80 306 British adults
Pekka Oja, et. al
Br J Sports Med doi:10.1136/bjsports-2016-096822
全原因死亡率減少有意にみられたのは
- サイクリング (HR=0.85, 95% CI 0.76 to 0.95)
- スイミング (HR=0.72, 95% CI 0.65 to 0.80),
- ラケット・スポーツ (HR=0.53, 95% CI 0.40 to 0.69)
- エアロビクス (HR=0.73, 95% CI 0.63 to 0.85)
有意でないのは
- フットボール
- ランニング
CVD死亡率有意減少は
- スイミング (HR=0.59, 95% CI 0.46 to 0.75)
- ラケット・スポーツ (HR=0.44, 95% CI 0.24 to 0.83)
- エアロビクス (HR=0.64, 95% CI 0.45 to 0.92)
有意でないのは
- サイクリング
- フットボール
- サイクリング
暴露・アウトカムの量反応はスポーツ訓練横断的にばらつき
でも、金がかからず、友達がいない人でもできるスポーツとなると・・・
エアロビクス運動全般だと思われるが・・・RSNAで、MCI成人での脳容積改善効果が報告されている
https://www.rsna.org/news.aspx?id=20870
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