2017年2月22日水曜日

テストステロン:原因不明・原因特定貧血治療効果

骨髄性疾患など既存疾患鑑別されているかどうか?
また、テストステロンによるホルモン依存的腫瘍や造血系疾患増悪だけでなく、結腸癌などへの悪影響懸念もありそのままこの結果を受け入れて良いかどうか熟慮必要と思う
http://munews.missouri.edu/news-releases/2014/1210-testosterone-may-contribute-to-colon-cancer-tumor-growth/

また、正常域を超したHb増加の可能性有り、その弊害は?など・・・懸念を保つ


Association of Testosterone Levels With Anemia in Older Men
A Controlled Clinical Trial
Cindy N. Roy, et. al.
JAMA Intern Med. Published online February 21, 2017. doi:10.1001/jamainternmed.2016.9540

二重盲検プラシーボ対照トライアル: 788名男性 最小化割り付け
65歳以上 平均テストステロン値 275 ng/dL未満 
ヘモグロビン 12.7 g/dL以下、126名、 うち 62名原因不明
12ヶ月:テストステロン値を若年正常値にまで維持投与量


原因不明貧血ではテストステロン治療で

  • 12ヶ月めヘモグロビン値 1.0 g/dL以上改善比率 54% vs プラシーボ 15%  (adjusted OR, 31.5; 95% CI, 3.7-277.8; P = 0.002) 
  • 12ヶ月目非貧血状況比率 58.3% vs 22.2%  (adjusted OR, 17.0; 95% CI, 2.8-104.0; P = .002)


テストステロン治療は、原因特定例でも12ヶ月目のヘモグロビン値増加 52% vs プラシーボ 19% (adjusted OR, 8.2; 95% CI, 2.1-31.9; P = 0.003)

テストステロン治療はベースライン非貧血 6名で17.5 g/dLを超過した





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