2012年5月1日火曜日

自閉症と喫煙の関係 ・・・ 病型毎影響差あり?



自閉症関連すべて妊娠中喫煙と関連あると考えていたが、全般的には有意差認めないらしい


母体から妊娠中の喫煙暴露で、
・ 自閉症スペクトラム障害 autism spectrum disorders (ASDs)、自閉症性障害 Autistic Disorderでは、関連性認めず
・  ASD Not Otherwise Specified (ASD-NOS)というサブグループでは、関連性ある可能性。


Maternal Smoking During Pregnancy and the Prevalence of Autism Spectrum Disorders Using Data from the Autism and Developmental Disabilities Monitoring Network
Kalkbrenner AE, Braun JM, Durkin MS, Maenner MJ, Cunniff C, Lee L-C, et al.
Environ Health Perspect :-. http://dx.doi.org/10.1289/ehp.1104556



乳がん検診:40代はリスクベースで・・・

乳房密度の高い場合・家族歴のある40歳での乳がん検診スタートがリスク・ベネフィットバランスで受容できるかもしれない

40歳代では、リスクベースの検診戦略が推奨される方向性となる報告




現時点では、50歳から70歳でのマンモグラフィー検診スタートがすべてのガイドラインでは推奨されているが、40代での推奨が課題である。 

その中で、40代開始検診のモダリティーや特性に基づく有害性・有益性検討。

"Tipping the balance of benefits and harms to favor screening mammography starting at age 40 years: a comparative modeling study of risk"
Ann Intern Med 2012; 156: 609-617.
Van Ravesteyn NT, et al
http://www.annals.org/content/156/9/609.abstract

40-49歳検診開始は、隔年検診マンモグラフィーの有害性/有益性比は、50-74歳の平均リスクの2倍。有害性/有益性比として望まれる閾値リスク比は検診方法、間隔、アウトカム測定にてばらつきがある。

Van Ravesteyn NT, et al "Tipping the balance of benefits and harms to favor screening mammography starting at age 40 years: a comparative modeling study of risk" Ann Intern Med 2012; 156: 609-617.
http://www.annals.org/content/156/9/609.abstract

モデリング比較研究
マンモグラフィーを40歳、50歳開始比較
フィルム・デジタル、検診間隔(毎年、隔年)

アウトカム比較:
・有益性 生存年数の延長(Life Years Gained)、乳がん回避数
・有害性 マンモグラフィー偽陽性所見
・harm–benefit 比: 偽陽性数/生存年数増加分、偽陽性/死亡回避

検診平均リスクは、50-74歳・隔年は、デジタルマンモグラフィー各園40歳開始と同様の偽陽性数/生存年数増加分だが、平均の2倍のリスクを示す (median threshold RR, 1.9 [range across models, 1.5 to 4.4])

偽陽性数/死亡回避数を、偽陽性/生存年数増加分のアウトカムと代替比較した場合、デジタルマンモグラフィー毎年検診の閾値RRは高い (median, 4.3 [range, 3.3 to 10]) 。
フィルムマンモグラフィーのharm-benefit比は、偽陽性率が低いため、デジタルマンモグラフィーより良好



50-70歳代、2年毎乳がん検診で、1000名あたり
・ 乳がん死亡回避 6.3
・ 生存年数増加 109年
・ 883の偽陽性検査
40歳で検診を行うと、偽陽性/生存年数延長比 8.3倍となり、乳がんリスク1.9倍

“毎年検診&デジタルマンモグラフィー”は、偽陽性数増加という意味で、有害性増加。
この戦略でのリスク/ベネフィットは50-74歳代の隔年検診と同様。

40代の閾値リスクは、平均と比較して、
・フィルムマンモグラフィー 隔年検診 1.6倍
・デジタルマンモグラフィー 隔年検診 1.9倍
・フィルムマンモグラフィー 毎年検診 3.3倍
・デジタルマンモグラフィー 毎年検診 4.3倍
相対リスクは以下で増加
・ 乳がん1st degree relativesあり 相対リスク 1人 2.14、 2人 3.84、3人以上 12.05
・ 若年乳がん 40歳未満 相対リスク 3.0
・ dense breast (BI-RADS カテゴリー (2との比較) 3 相対リスク 1.62、 4 相対リスク 2.04)
・ 生検の陰性結果既往 相対リスク 1.87

日本版BI-RADS とオリジナルBI-RADS の相違点と問題点
http://www.jabcs.jp/pages/b_number/no_15/no_15_02_02_07.html





米国予防医学専門委員会による乳がん検診推奨に対する日本乳がん検診学会の見解 http://www.jabcs.jp/pages/uspfts.html

 2009年11月、米国予防医学専門委員会(US Preventive Services Task Force, USPSTF)は、それまで「40歳以上の女性に対して、マンモグラフィを用いた乳がん検診の1~2年に1回の受診を推奨する」としていた推奨(グレード B)を、「40歳代の女性に対しては、マンモグラフィを用いた定期的な乳がん検診を行うことを推奨しない」という推奨(グレードC)を発表しました。(そ の後、推奨の表現は「50歳未満の定期的なマンモグラフィ検診を行うにあたっては、対象者個人ごとの利益と不利益に関する価値判断を考慮すべき」と修正さ れていますが、推奨グレードCの判断自体は変わっていません。)

日本では、いまだに30歳代での乳がん検診が平然と行われている。

原発問題と同根のものを感じるが、検診実施団体や行政が混在して、それまでの行政の軌道修正が働かない日本の行政・・・

2012年4月28日土曜日

出生前BPA暴露:子供の行動に影響を与えている? 男女で異なる行動異常


 出生前bisphenol A(ビスフェノールA)暴露は、子供の行動に変化をもたらすが、男女差で、発現型が異なる。

Prenatal Bisphenol A Exposure and Child Behavior in an Inner City Cohort. Environ Health Perspect
Perera F, Vishnevetsky J, Herbstman JB, Calafat AM, Xiong W, Rauh V, et al.
ehp 2012.
http://dx.doi.org/10.1289/ehp.1104492

出生前EPA暴露と子供の行動の調査
198名(男児 87、女児 111)
男児では BPA出生前暴露高濃度(最大vs最小四分位)は、Emotionally Reactive上のCBCLスコア(問題行動)高値(1.62倍、95%CI 1.13-2.32)とAggressive Behavior syndromes (1.29 倍, 95% CI 1.09, 1.53)高値
女児において、高暴露は、スコア低値と相関、   Anxious/Depressed (0.75 倍, 95% CI 0.57, 0.99) と、Aggressive Behavior (0.82 倍, 95% CI 0.70, 0.97)は有意差あり




厚労省:ビスフェノールAについてのQ&A
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kigu/topics/080707-1.html



首相官邸の検索を行うと、国がなにも対応してないことが分かる.
この問題だけではないですけどね・・・・
消費者庁って一体何のためにあるんだっけ?

ED治療薬:アバナフィル FDA承認

 三菱ウェルファーマのED治療薬 FDA承認

“Stendra”(avanafil): TA-1790:アバナフィル(PDEV阻害剤)


FDA NEWS RELEASE
For Immediate Release: April 27, 2012
http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm302140.htm
  

 30分前服用とされるようだが、15分前程度で効果発現で、バイアグラは30分必要だった。

2012年4月27日金曜日

ガイドライン:がん生存での食事・運動・体重コントロール

Guidelines Address Diet, Exercise, and Weight Control for Cancer Survivors

Article date: April 26, 2012
http://www.cancer.org/Cancer/news/News/guidelinesaddress-diet-exercise-and-weight-control-for-cancer-survivors




Nutrition and physical activity guidelines for cancer survivors
CA Cancer J Clin 2012;00:000-000. VC 2012 American Cancer Society.
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.3322/caac.21142/pdf


1. 運動. 少なくとも20の観察研究で、身体運動活動性を有するがん生存者は、運動しない対照に比べ、がん再発リスク減少、生存率改善、しかし、乳がん、直腸結腸がん、卵巣癌といった特定のがんのみ。最近の乳がんのレビューのひとつに、運動で、乳がん死亡リスク低下34% 、乳癌再発リスク低下 24%という報告。臨床トライアルでは運動はがん生存者のうつリスク・心理的苦悩、疲労といったものの改善によるQOL改善をもたらす。
Recommendation: 中等度強度の運動週150分間、すべての主な筋群のstrength trainingを含む週2回の週に75分のintense activity


2. 食事. がん患者にとって理想的食事はない、個別要素を検討する研究、脂肪摂取のようなものは結果にばらつきがある。高血糖はがんの進展度増加させないが、肥満につながる可能性があり、再発リスク増加の可能性あり、食事に加える糖に関し少なめがスマートだろう。加工赤肉、ホットドック、deli meatやソーセージはがんのリスク・数増加を示唆する。フルーツ、野菜の高摂取は防御的効果が認められている。
Recommendation: 毎日2-3カップの野菜、1.5-2カップのフルーツを最低でも摂取。前立腺癌では、トマトソースは再発リスク減少を示唆。ベストな選択は暗緑色葉野菜、黄色、オレンジ色の野菜。 蛋白としては、魚、鶏肉、低脂肪乳製品、非動物性としては大豆蛋白、ビーン、ナッツを。赤肉は、週2-4サービングに制限. 
 
3. 体重. 肥満は、乳がん、前立腺、直腸結腸がん発症リスクを増大。 診断・治療後体重増加患者では様々ながんで再発・発症リスクが高まるという報告。不幸なことに、体重減少で再発リスク減少するということを支持するエビデンスが少ない。乳がんに関する報告で、6ポンドの体重減少は予防的というほうこくがあるが、確認が必要。
Recommendation: がん生存者は健康体重(BIM 18.5-25)を到達・維持するように

4. 食事性サプリメント. 医師たちは栄養最適化の側面から、ビタミンやミネラルの普及を勧めることが従来なされているが、よりデータが必要状況ではあるが、マルチビタミンサプリメントが死亡率増加させる可能性が示唆されている。
 Recommendation: 栄養素はすべて食品から摂取すべき。サプリメントは、医師がビタミンDやビタミンB12値が不足していると確認された例や、推奨レベルより持続的に低下しているケースだけで考慮されるべき。

2型糖尿病: 連日30分間 vs 隔日60分間 比較



2型糖尿病患者、中等度耐久性運動について、30分間の連日運動と、60分間の隔日運動比較

Exercise Therapy in Type 2 Diabetes
Is daily exercise required to optimize glycemic control?
Jan-Willem van Dijk, et. al.
Diabetes Care May 2012 vol. 35 no. 5 948-954


30名の2型糖尿病患者 (年齢 60 ± 1 歳、 BMI 30.4 ± 0.7 kg/m2、  HbA1c 7.2 ± 0.2%)
ランダム化交叉実験

3日間の3回の厳格な食事標準化だが、他は自由

対照:運動無し

サイクリング運動 
60分 隔日単回 vs 連日30分間


高血糖(血糖>10 mmol/L)頻度は、7:40±1:00 h:min/日 →連日運動 5:46±0.58、 隔日運動 5:51 ± 0:47 h:minと減少、 24 ± 4 、 24 ± 3% に相当(P<0.001)。

連日運動と隔日運動の差は認めない。 

DESMONO 新規診断2型糖尿病教育・自己管理プログラム: 考えは変わるが、現実の行動はかわらないですもの


単回指導でも、疾患信念改善効果持続、だが、臨床的指標は改善せず。


Effectiveness of a diabetes education and self management programme (DESMOND) for people with newly diagnosed type 2 diabetes mellitus: three year follow-up of a cluster randomised controlled trial in primary care
BMJ 2012; 344 doi: 10.1136/bmj.e2333 (Published 26 April 2012)


目的 新規2型糖尿病患者への単独教育・自己管理構造化プログラムのベネフィットが3年後も維持するか評価

デザイン プライマリケアでの、ランダム化での、多施設クラスターランダム化トライアル3年フォローアップ

セッティング 13プライマリケアサイトの207名 GP(英国)

登録者 オリジナルトライアル824名登録者のうちフォローアップ可能731名、生化学データを604(82.6%)収集、アンケートデータを513(70.1%)収集
 
介入 構造化教育プログラム(6時間コミュニティーで集めて、2名の医療専門的教育者)を通常ケアと比較

主要アウトカム測定 プライマリアウトカムはHbA1c値。セカンダリアウトカムは、3年時血圧、体重、血中脂質レベル、喫煙状態、運動、QOL、疾患信条、うつ、糖尿病への感情的インパクト、薬剤使用

結果 3年時のHbA1c 値は、両群とも増加。
ベースライン・クラスター補正後、有意差は認めず   (difference −0.02, 95% 信頼区間 −0.22 ~ 0.17)
グループで、生化学的・ライフスタイルアウトカム、薬剤使用の差を認めず
12ヶ月時点で 4/5みられた介入群の疾患信条の変化は、有意ベネフィット3年後も維持  (P<0.01).
うつスコア・QOLに、3年後、差は認めず 

結論 新規2型糖尿病患者への単回プログラムでは、3年後、生化学的、ライフスタイルアウトカムに差は認めず、特定の疾患信条の改善は持続

 考えは変わっても、適切な疾患対応行動は変わらない・・・という限界。

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