2014年4月28日月曜日

インクレチン関連薬剤での急性膵炎リスクは今のところ否定的(但し、SU剤比較での話)

ファーマコビジランス警告がインクレチン関連薬剤の膵疾患イベントについてなされた。


GLP-1関連薬剤・DPP-4関連薬剤のメーカーはリスク警告自体を言及してないと思うが、臨床的には潜在性リスクが危惧されている。



住民ベースのUKコホート研究(Clinical Practice Research Datalink)

SU剤と比較してのインクレチン・ベース680名のGP


Incretin based drugs and risk of acute pancreatitis in patients with type 2 diabetes: cohort study
BMJ 2014; 348 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.g2780 (Published 25 April 2014)
Cite this as: BMJ 2014;348:g2780

急性膵炎粗発生率は、
インクレチン・ベース治療 1千名対1.45人年(95%信頼区間、 0.99 to 2.11)
SU剤使用 1.47人年 (95% CI, 1.23 to .176)


SU剤比較にて、急性膵炎発生率増加示さず  (hdPS adjusted hazard ratio: 1.00, 95% confidence interval 0.59 to 1.70)


2014年4月26日土曜日

心血管疾患寿命延長効果ベネフィットに対するageinst medication disutibility

ワクチンも薬剤も、その有害性を誇大強調し薬剤utilityを阻害する運動をしている一群、医師たちも含まれる集団や個人が存在する。薬剤による寿命延長効果、QOL改善効果が期待されている以上それを過度に阻害する運動は公序良俗に反し、非公衆衛生的。科学的批判は大いに行うべきだが、勝手な解釈だけで、一般大衆における公衆衛生阻害活動をマスメディアはセンセーショナルに煽り、出版利益・視聴率稼ぎを行う。



スタチンに関しては 、その適応範囲に大いに議論があるとは言え、高リスク群(治療高ベネフィット群)が存在することは確か、それを無視して、薬害だけをあおる行動、アドヒアランスを阻害する行動を、厚労省など行政は牽制すべきと思うのだが・・・それだけの度胸はないようだ・・・



ロンドンでの一般大衆360名をランダムに解析し、理想的予防的薬剤服用と、生存期間付加が望まれるdisuilityをmedical aversionとして定量評価



Patient-Accessible Tool for Shared Decision Making in Cardiovascular Primary Prevention: Balancing Longevity Benefits Against Medication Disutility
CIRCULATIONAHA.113.007595 Published online before print April 17, 2014, doi: 10.1161/​CIRCULATIONAHA.113.007595 


予防治療価値あると判断された被験者、6ヶ月中央期間(IQR1から36ヶ月)1日から10年を超えるrangeのdisutility分布


50歳以上のスタチンによる延命期間期待年数は3.6ヶ月(低リスク女性)から24.3ヶ月(高リスク男性) である


スタチンによるベネフィット高期待群、すなわち、高リスク群でさえ、1/4以上薬剤利用せず。一次予防においてはさらに・・・

パラダイム・シフトとなるか!:線維筋痛症疼痛:皮膚小型神経線維ニューロパチーが原因?

線維筋痛症は、中枢神経系検査では所見認めず、心気症などと鑑別困難となる。末梢性、特に、皮膚神経末端に病理があるとしたら・・・見当違いの検査と判断が多くなされてることとなる。中枢神経系のsensitizationの問題でなく、小線維ニューロパチーがその本体の可能性の示唆が示された。


IL2-Rマーカーや皮膚生検の診断利用なども本格的に検討されるべきだろう


線維筋痛症47名連続患者と対照比較

大型線維、脱髄性末梢性多発神経症で、CIDP(chronic iflammatory demyelinating polyneuropathy:慢性炎症性脱髄性多発神経炎)類似病理所見が見られた。


ふくらはぎ及び大腿部のENDF(epidermal nerve fiber density :表皮神経線維密度)の分析を主体に検討し、対照群に比べ、線維筋痛症でのENFD減少明らかであった。


加齢だけでは説明できない所見で、とくに、ふくらはぎのENDFは、血中IL-2Rと逆走完成に減少し、おそらく、皮膚小型神経線維ニューロパチー:皮膚SFN(small fiber neuropathy)が線維筋痛症疼痛に寄与する病態と考えられる。


"Evidence of abnormal epidermal nerve fiber density in fibromyalgia: clinical and immunologic implications"
Caro X, Winter E 

Arthritis Rheum 2014; DOI: 10.1002/art.38662.





全てのFM患者は、ストッキング・パターンのhypesthesia(知覚鈍麻)


FM患者のENFD平均値は、対照群比較で、腓腹筋部、大腿部ともに低下   (5.8 ± 2.8 SD vs. 7.4 ± 1.9 SD; P < 0.0002、(9.3 ± 3.2 SD vs. 11.3 ± 2.0 SD; P < 0.0007)


FM患者において、腓腹筋部ENFDと皮膚生検のタイミングである年齢は逆相関 (r = - 0.29; P = 0.03)、対照群では相関性観察されない。


ANCOVAにて、説明因子として、加齢単独不可
血清学的評価は、FM患者では、腓腹筋部ENFDとT細胞/マクロファージ活性マーカーであるIL-2Rとの逆相関が見られた   (r = - 0.28; P = 0.04)


大腿ENFDと血中IL-2Rの相関分析では、有意差認めず   (P = 0.08)


腓腹筋部/大腿部ENFD比解析にて、FM患者でのENFD減少は、びまん性広がり、長さ広がり、プロセスともに関連していることが示された。



2014年4月25日金曜日

肥満治療薬 :Qsymia 体重減少・心血管系リスク要素軽減効果

フェンテルミン・トピラム酸(炭酸脱水酵素阻害剤

phentermine and topiramate extended release (PHEN/TPM ER):Qsymia
https://www.qsymia.com/


 Qsymiaは、減量効果と相関し、心血管疾患パラメータを改善。耐用性良好 。


Prevention of Type 2 Diabetes in Subjects With Prediabetes and Metabolic Syndrome Treated With Phentermine and Topiramate Extended Release
W. Timothy Garvey,  et. al.
Diabetes Care. 2014;37(4):912-921. 


過体重・肥満(BMI 27以上、45以下)の第3相ランダム化プラシーボ対照化二重盲験研究のサブ解析(PHEN/TPM ER)

BMI 27 以上、45以下、2つ以上の合併症ありを対象

介入は、PHEN 7.5 mg/TPM ER 46 mg (7.5/46), or PHEN 15 mg/TPM ER 92 mg (15/92) plus lifestyle modifications for 108 weeks


前糖尿病状態 and/or MetSクライテリア合致475名
108週後、体重減少
プラシーボ 、7.5/46剤型 、15/92剤型で、体重減少は、それぞれ、2.5%、10.9%、12.1%(ITT-MI p < 0.0001 vs placebo)

2型糖尿病年次発症率減少率は、  70.5 、 78.7%  (ITT, p < 0.05), versus placebo

ビタミンDの耐糖能・インスリン抵抗性への効果閾値:25(OH)D 26 μg/L

ブドウ糖ホメオスターシス維持のため、25(OH)D 26μg/Lを閾値として必要。



Evidence for Threshold Effects of 25-Hydroxyvitamin D on Glucose Tolerance and Insulin Resistance in Black and White Obese Postmenopausal Women
John D. Sorkin et. al.
First published April 9, 2014, doi: 10.3945/​jn.114.190660
J. Nutr. May 1, 2014 vol. 144 no. 5 734-742 


黒人 83名、白人156名、過体重・肥満・運動不足閉経後女性(糖尿病無し)


25(OH)Dは、空腹時血糖、2−hインスリン、空腹時インスリン、HOMA-IRとの関連において、閾値を有する効果を認めた。
人種特異的変化認めず


食事性のビタミンD評価には、25−OHービタミンDでないといけないとおもうのだが、保険未収債


それと、ルーチンのビタミンD使用に関して、明確なエビデンスは存在しない

Vitamin D shows no clear evidence of benefits despite hundreds of studies
BMJ 2014; 348 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.g2489 (Published 1 April 2014)
Cite this as: BMJ 2014;348:g2489

サプリメント業者や知識アップデートしてない連中が、有害な非アップデート情報を相も変わらず垂れ流し中・・・

2型糖尿病:コーヒー摂取量が増えればリスク減少、減ればリスク増加

Changes in coffee intake and subsequent risk of type 2 diabetes: three large cohorts of US men and women
Shilpa N. Bhupathi , et. al.raju
Diabetologia DOI 10.1007/s00125-014-3235-7

ダウンロード:http://www.diabetologia-journal.org/files/Bhupathiraju.zip



序文:コーヒーと茶の摂取は、2型糖尿病リスク低下と関連するとされるが、コーヒーと茶の摂取量変化(コーヒー・お茶を飲む量が減った、増えた)が2型糖尿病リスクに与える影響は不明。4年間のコーヒー、茶の摂取の変化に関わり、2型糖尿病の4年フォロー変化を検討。


 前向き48,464名、NHS、47,510名のNHSII、27,759名のHPFS研究
 食事はアンケート包で各4年毎評価、自己報告2型糖尿病発症と、追加質問で確認

結果:1,663,319人年フォローアップ期間中、2型糖尿病7,269症例記載
1カップ/日を超えるコーヒー摂取4年間増加(1.69カップ/日中央値)では、その後の4年間の2型糖尿病発症を、コーヒー摂取量の無変化群に比べ、11%(95%信頼区間、CI; 13%〜18%) 減少。
コーヒー摂取量1カップ/日を超えて減少した場合(中央値2カップ/日)、17%2型糖尿病リスク増加。



ティーの摂取量変化と2型糖尿病発症に関しては関連性認めず


結論:
コーヒー摂取量多ければその後4年間の2型糖尿病発症リスク軽減、コーヒー摂取少なければ2型糖尿病発症リスク増加。




考察:
コーヒー摂取と2型乏尿病リスク減少効果は1日1杯につき7%相対的減少というメタアナリシス結果に基づき解釈すると、コーヒーの抗糖尿病効果を確認したものと筆者等。



だが、コーヒー摂取に関わる寄与要素関与は否定できないと思う

低脂肪乳製品、主にヨーグルト摂取は、2型糖尿病発症リスクを低減できる



低脂肪乳製品、主にヨーグルト摂取は、2型糖尿病発症リスクを低減できると前婿コホート研究

Dietary dairy product intake and incident type 2 diabetes: a prospective study using dietary data from a 7-day food diary
Laura M. O, et. al.
Diabetologia May 2014, Volume 57, Issue 5, pp 909-917,




EPIC-Norfolk Studyのnasted case-cohort研究(4千名)のランダムサブコホートと症例は糖尿病発症例(n=892, サブコホート143例を含む) 11年間フォローアップ


7日間の食事日記:乳製品摂取(g/日)を3.9%以上の高脂肪、3.9%未満の低脂肪にカテゴリー別、サブグループとして、ヨーグルト、チーズ、ミルクに分ける


総乳製品摂取、高脂肪酪農品、ミルク、チーズ、高脂肪乳製品摂取は、糖尿病発症と関連せず

年齢・性別補正解析にて、低脂肪乳製品摂取は、2型糖尿病発症と逆相関 (tertile [T] 3 vs T1, HR 0.81 [95% CI 0.66, 0.98])、体組成測定・食事性・糖尿病要素補正後この関連性減衰)

加え、糖尿病と低脂肪発酵乳製品とに逆相関
(T3 vs T1, HR 0.76 [95% CI 0.60, 0.99]; p trend = 0.049)

特に、ヨーグルト摂取が多変量解析で関連性が示された
(HR 0.72 [95% CI 0.55, 0.95]; p trend = 0.017)






HPVワクチンをめぐる日本の"失われた8年"と、私たちが検証すべきこと

「子宮頸がんワクチン」という呼び方に、以前から違和感があります。 HPVワクチンが子宮頸がん予防に重要であることは間違いありません。日本では女子への定期接種として導入され、子宮頸がん予防を中心に説明されてきたため、この名称が広まった経緯も理解できます。 しかし、このワクチンが...