2016年2月16日火曜日

EPO製剤によるCKD貧血治療によるQOL効果に疑問?

 EPO製剤によるCKD貧血治療によるQOL効果に疑問?


 http://www.jsn.or.jp/ckd/pdf/CKD06.pdf

この変更が必要?

The Effect of Erythropoietin-Stimulating Agents on Health-Related Quality of Life in Anemia of Chronic Kidney Disease: A Systematic Review and Meta-analysis
David Collister, et. al.
Ann Intern Med. Published online 16 February 2016 doi:10.7326/M15-1839
http://annals.org/article.aspx?articleid=2491918

17の検証研究中、SF-36 13 、KDQアウトカム 4
透析未施行(n=12)、透析(n=4)、混合サンプル (n=1)

バイアスリスク小さいのは4つのみ

pooled解析にて、Hb濃度ターゲット高くても、SF-36、KDQドメイン共に、統計的有意差、臨床的有意差認めず
HRQOLはさらにバイアスリスク低い研究、透析患者で減衰

認知症予防のためプロトンポンプ阻害剤使用を控えよう

観察研究データを使用した前向きコホート:2004-2011年、ドイツ最大の保険者、 Allgemeine Ortskrankenkassen (AOK)のデータ


PPIは、マウスの実験で、脳内のβアミロイド増加報告(PLoS ONE 8(3): e58837.)有り、認知機能低下に関わる可能性あり、その検証過程の一つ


Association of Proton Pump Inhibitors With Risk of Dementia
A Pharmacoepidemiological Claims Data Analysis ONLINE FIRST
Willy Gomm, et. al.
JAMA Neurol. Published online February 15, 2016. 
doi:10.1001/jamaneurol.2015.4791


認知症ベースライン認めない75歳以上、73,679名

PPI定期服用 (n = 2950; 平均 [SD] 歳, 83.8 [5.4] 歳;女性 77.9%) は非服用群 (n = 70 729; 平均 [SD] 歳, 83.0 [5.6]歳; 女性 73.6%) に比べ有意に認知症リスク増加 (ハザード比, 1.44 [95% CI, 1.36-1.52]; P < .001)



2016年2月15日月曜日

「くしゃみ」は風船のように広がり、破綻して、水泡として散らばる

MITの研究者たちのとらえた新しいハイスピードカメラにより、「くしゃみ」が液状のシートとして風船のように膨らみ、一部破綻した長いフィラメントが破れ、最後に、水滴状のスプレーとして散らばる、「空気中に放り投げたペイントのよう」と表現

http://news.mit.edu/2016/sneezing-fluid-cascade-not-simple-spray-0210

100を超える健常者くしゃみの動画撮影



http://abcnews.go.com/Health/high-speed-images-freeze-sneeze-explain-spread-germs/story?id=36904280


 



Visualization of sneeze ejecta: steps of fluid fragmentation leading to respiratory droplets
Research Article
Experiments in Fluids February 2016, 57:24 First online: 20 January 2016
http://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00348-015-2078-4


Sneezing produces complex fluid cascade, not a simple spray
High-speed imaging shows how fluid breaks apart in air, may help identify super-spreaders.
Jennifer Chu | MIT News Office February 10, 2016
http://news.mit.edu/2016/sneezing-fluid-cascade-not-simple-spray-0210

腹部大動脈瘤(AAA)と喘息のpossible link :直近活動性喘息はAAAおよび破裂AAAと関連

腹部動脈瘤(AAA)と喘息という2つの疾患は炎症的側面を共有する疾患でもある。腹部大動脈瘤の病理として、肥胖細胞・IgE増加し、reaginic immunityが関与も示唆されている。様々なLT類などの関与も・・・


ということで、抗喘息薬の副事象としてのAAA破裂というわけではなく、喘息・可逆性気道疾患とAAAのpossible linkを探る検討

直近活動性ある喘息は腹部大動脈瘤リスク増加し、破裂リスクも増加する




デンマーク国民レジストリ研究


Asthma Associates With Human Abdominal Aortic Aneurysm and Rupture
Cong-Lin Liu ,et. al. ATVBAHA.115.306497
Published online before print February 11, 2016, doi: 10.1161/ATVBAHA.115.306497
http://atvb.ahajournals.org/content/early/2016/01/07/ATVBAHA.115.306497.abstract



Danish National Registry
破裂腹部大動脈瘤全例と年齢・性マッチ化住民ベースの国民症例対照研究 Viborg vascular screening trial.
(1996-2012年、デンマーク)


喘息患者は病院診断、気管支拡張剤使用、抗喘息薬処方記録によりカテゴリー化

ロジスティック回帰モデルにて、指数日前6ヶ月未満6ヶ月までの喘息診断は破裂前でのAAAリスク増加

喘息診断がAAA破裂全リスク増加1年未満〜6ヶ月間 (オッズ比 [OR]=1.60–2.12) 、AAA合併症補正後リスク増加 (OR=1.51–2.06)

気管支拡張剤は、指数日前90日内AAA破裂リスクを増加 補正前 (OR=1.10–1.37) 、補正後(OR=1.10–1.31)

抗喘息薬処方患者は同様に補正前後とも破裂リスクと相関 (OR=1.12–1.79、OR=1.09–1.48)

Viborg vascular trialにて、抗喘息薬使用は、AAAリスクと補正前相関 (OR=1.45) 、喫煙補正後も相関 (OR=1.45)、他リスク要素補正後も相関(OR=1.46)



2016年2月12日金曜日

COPDリアルワールド研究死亡率比較:チオトロピウムチオトロピウム vs LABAs 

イタリアのリアルワールド研究:チオトロピウム vs LABA 安全性比較研究

結局、チオトロピウムでLABA比較で1年死亡率増加認めず

One-year mortality associated with COPD treatment: a comparison of tiotropium and long-acting beta2-agonists in three Italian regions: results from the OUTPUL study
Ursula Kirchmayer ,et. al. and , on behalf of the OUTPUL study group
Pharmacoepidemilogy & Drug Safety
Article first published online: 29 JAN 2016
DOI: 10.1002/pds.3961



33,891名登録 
チオトロピウム 28%
LABA 56%
両者 16%

年齢中央値74%、死亡率は腎炎 122/1000人年8ITT解析)、108(AT解析)


チオトロピウムの対LABA補正ハザード比は ITT 1.06 (95% CI, 0.94 - 1.20)、 AT
 1.00 (95% CI: 0.93 - 1.08)




COPDの臨床治験は、心血管系薬剤治験とくらべ、プライマリエンドポイントやセカンダリアウトカムがよりマイルドな項目の羅列であることが多い。
UPLIFTだって死亡率では有意差でてないのに、まるでMACEアウトカムで有意差がでた蚊の如く扱う呼吸系の医者たち・・・恥ずかしくないのだろうか?



2012年の報告だが、COPD急性増悪・疾患関連入院予防においてTioがLABAより有効で、、全原因入院や死亡率で大差は無く、副事象に関してはLABAに比べ重篤副作用や研究中断が少ない
Cochrane Database Syst Rev. 2012 Sep 12;9:CD009157. 
doi: 10.1002/14651858.CD009157.pub2.


それ以降は、合剤と単剤比較が多く、LAMA vs LABA比較少ない

Framingham Heart Study: 認知症発生は10年毎減少 :背景リスク減少だけでは説明できないがライフスタイル健全化による改善の可能性

高齢化に伴い発生頻度は減少していても絶対数としてみれば増加しているとみるべきなのだろうか?



Incidence of Dementia over Three Decades in the Framingham Heart Study
Claudia L. et. al.
N Engl J Med 2016; 374:523-532February 11, 2016
DOI: 10.1056/NEJMoa1504327


5年間年齢-性別-補正累積ハザード比100名あたり
認知症に関して、1970年代後半~1980年代前半:1st epoch 3.6、 1980年代後半~1990年代前半 2.8、1990年代後半~2000年代前半 2.2、2000年代後半~2010年代前半 2.0


1st epoch比較、第2 22%、第3 38%、第4 44%とそれぞれ減少

リスク減少は、高卒資格以上でのみ見られる (ハザード比, 0.77; 95% 信頼区間, 0.67 to 0.88).

(肥満・糖尿病を除く)多頻度血管リスクと、卒中、心房細動、心不全と関連する認知症リスクはepochとともに減少するも、これらの傾向だけでは認知症発生頻度減少を完全には説明できない

COPD診療:CAT

mMRC:modified Medical Research Council scaleやCAT:COPD Assessment Testは、COPD患者での健康状態評価単純ツール




結論から言えば、CAT 10以上とmMRC 2以上を同等にあつかう科学的エビデンス認めずということで、さしあたり、CATを臨床評価を健康状態評価ツールとして用いるのが順当・・・ということか?



The COPD Assessment Test: What Do We Know So Far?: A Systematic Review and Meta-Analysis About Clinical Outcomes Prediction and Classification of Patients Into GOLD Stages
Manuela Karloh, et. al.

Chest. 2016;149(2):413-425. doi:10.1378/chest.15-1752



2名の調査者が独立して検討

453研究中17を採用し8つでメタアナリシス施行
CATスコア予測モデルは、変数50%未満検出可能
CATスコアは急性増悪、うつ、健康状態急激悪化、死亡率の予測要素


全ての研究では、どの Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease categoryでもCAT 10以上あるいはmMRC 2以上で分布ばらつきあり

平均的分布はインスツルメントにより13%ほど異なる  
 CAT、mMRCのκ agreement は 0.13 ~ 0.77






http://www.goldcopd.org/uploads/users/files/GOLD_Report_2011_Feb21.pdf


HPVワクチンをめぐる日本の"失われた8年"と、私たちが検証すべきこと

「子宮頸がんワクチン」という呼び方に、以前から違和感があります。 HPVワクチンが子宮頸がん予防に重要であることは間違いありません。日本では女子への定期接種として導入され、子宮頸がん予防を中心に説明されてきたため、この名称が広まった経緯も理解できます。 しかし、このワクチンが...