2018年4月10日火曜日

【韓国国内報告】食事由来抗酸化成分の肺機能への影響

21,148名の韓国の国内研究(2007-2014)喫煙歴性別、多変量解析モデル研究

西洋の報告よりは食生活似通っているので、より参考となるのかもしれない


Effects of dietary antioxidant vitamins on lung functions according to gender and smoking status in Korea: a population-based cross-sectional study
Hong JY, et al. BMJ Open 2018;8:e020656. doi:10.1136/bmjopen-2017-020656
http://bmjopen.bmj.com/content/bmjopen/8/4/e020656.full.pdf

ビタミンA、カロテン、ビタミンC最大5分位(Q5)群では平均FEV1測定値は最小5分位(Q1)群より、30mL、 32mL、 36mL高値 (p for trend; p=0.008, p=0.010, p<0 .001="" nbsp="" p="">男性喫煙者において、ビタミンA、カロテン、ビタミンC最小5分位(Q1)ではCOPDリスクは最大5分位(Q5)に比べ、オッズ比  7.60-倍 (95% CI 5.92 to 9.76), 7.16-倍 (95% CI 5.58 to 9.19) and 7.79-倍 (95% CI 6.12 to 9.92),

COPD患者において、20 pack-yeras超喫煙男性では、ビタミンA、カロテン、ビタミンC最小5分位(Q1)より、各々192 mL, 149 mL and 177 mL高値  (p for trend; p=0.018, p=0.024 ,
p=0.043)







あくまで聞き取りによる各種ビタミン摂取量評価 血中濃度では考慮されてない


喫煙はビタミンA、カロテン、ビタミンCの肺機能減衰抑制作用効果減弱
ビタミンCは摂取した方がマシではあるが・・・と結論なるかどうか?


カロテン、特に、βカロテンの肺癌との関連性は果たして?
Nutr Cancer. 2009;61(6):767-74. doi: 10.1080/01635580903285155.

禁煙治療:治療期間中・フォローアップ中重大心血管イベントリスク増加せず?

質問  禁煙治療の相対的安全性比較:バレニクリニン、ブプロピオン、ニコチン置換療法、プラシーボ比較


所見  ランダム化トライアル喫煙者8058名、治療中重大心血管イベント発生頻度治療期間中とフォローアップ中低く、治療毎に差を認めず


意義:これらの所見から、喫煙者一般住民において禁煙治療は重大な心血管イベントリスク増加させないことが分かった



Cardiovascular Safety of Varenicline, Bupropion, and Nicotine Patch in Smokers
A Randomized Clinical Trial
Neal L. Benowitz, et al.
JAMA Intern Med. Published online April 9, 2018.
 doi:10.1001/jamainternmed.2018.0397

8058名中、 3553(44.1%)は男性(平均{SD]年齢 46.5[12.3]歳)

心血管イベントは、治療中及びフォローアップ中ともに低く、 <0 .5="" p="">
心血管イベント、血圧、心拍発生までの期間で、治療毎有意差認めず

バレニクリニン、ブプロピオン、プラシーボでMACE発生までの期間に有意差認めず(バレニクリン ハザード比 0.29; 95%CI 0.05-1.65 ブプロピオン 0.50; 95_% CI 0.10-2.50)


禁煙治療によるMACEリスク

2017年、以下報告がなされ、バレニクリニンの心血管イベントに対する安全性懸念が持ち上がっている。
http://www.thoracic.org/about/newsroom/press-releases/resources/varenicline-and-cv-risk.pdf

“肉由来” と "ナッツ・シーズ由来”蛋白では、心血管疾患への影響異なる;高齢者では違うパターンの可能性

脱炭水化物ダイエットが市民権を得て、結果、蛋白摂取量増加することになるかもしれない。そうなれば、蛋白摂取源が問題になる

“肉由来” と "ナッツ・シーズ由来”蛋白では、心血管疾患への影響異なる


食事パターンを"Adventist Health Study-2"から81,337男女選別群から調査


Patterns of plant and animal protein intake are strongly associated with cardiovascular mortality: the Adventist Health Study-2 cohort
Marion Tharrey , et al.
International Journal of Epidemiology, dyy030, https://doi.org/10.1093/ije/dyy030
Published: 02 April 2018

フォローアップ平均9.4年間、心血管死 2276名

心血管死亡率<最大 vs 最小5分位比較>
"肉”蛋白成分  1.61 [98.75% 信頼区間 (CI), 1.12 2.32; P-trend < 0.001]
"ナッツ・シーズ"蛋白成分  0.60 (98.75% CI, 0.42 0.86; P-trend < 0.001)

"穀類"、”加工食品”、”レギューム、フルーツ&野菜”蛋白成分では相関認めず

"ベジタリアン食パターン・栄養”補正後も結果に影響を与えない




で、“肉由来蛋白”より“ナッツ・シーズ由来”蛋白摂取で、めでたし、目出度し


って、訳にはいかない

上記結論は 65歳未満での話で、
高齢被検者では、“ナッツやシーズ”有意差認めないながらリスク増加の可能性あり さらに、肉類蛋白成分は影響を与えない?

2018年4月6日金曜日

SPRINT:強化療法 失神、低血圧、転倒重大副作用検討

収縮期血圧強化降圧療法割り付けでは低血圧リスク増加(当たり前のような・・・)し、失神リスク増加の可能性は残存するも転倒リスクは明らかでなかった

これら3つの組み合わせリスクは年齢によって影響見いだしがたい


Syncope, hypotension, and falls in the treatment of hypertension: Results from the randomized clinical Systolic Blood Pressure Intervention Trial
Journal of the American Geriatrics Society 
April 05, 2018


糖尿病なし、卒中・有症状心不全・EF35未満・立位収縮期血圧<110 div="" mmhg="">

重大副作用イベント(SAEs)::失神、低血圧、転倒を含む

US内の学術・臨床現場

介入 目標: 収縮期血圧 120 mmHg or 140 mmHg未満


失神: 172 (1.8%)
低血圧: 155 (1.6%)
転倒: 203 (2.2%)


強化収縮期血圧降圧療法割り付けで、低血圧を含むSAEリスク増加 p=0.002 95%CI, 1.21-2.32
失神リスクは境界 p=0.07, 95%CI, 0.98-1.79、転倒では有意差無し p=0.90, 95%CI 0.75 -1.29
3つのアウトカムリスクはCKD、frailtyで高い


高齢となるほど、失神、低血圧、転倒リスク増加と関連するが、重大副作用イベント毎の age-by-randomizied group interactionのエビデンス認めない




 



非認知症高齢者低亜鉛血症:多剤薬物使用と関連、集中力低下と関連

まあ、これも横断調査なので、conclusiveではない

スペイン・バルセロナ市と周辺州の横断研究での知見


  • 亜鉛濃度を、高齢者の機能、心理、認知機能において評価
  • 血中濃度は、MMSE測定上のconcentration ability(集中力)と相関
  • 亜鉛濃度は、polymedicationで低下
  • 亜鉛濃度は、うつ症状とは相関せず



Blood zinc levels and cognitive and functional evaluation in non-demented older patients
Tobías E. et al.
Experimental Gerontology Volume 108, 15 July 2018, Pages 28-34
https://doi.org/10.1016/j.exger.2018.03.003


老年学、心理計測学的検証を血中由来亜鉛(神経可塑性の鍵要素として)、機能的、心理学的、認知機能障害に関連するか、非認知症者において検討

亜鉛血中濃度と、MMSEサブカテゴリーは相関するも、MMSEスコア総数では相関せず
polymedication患者で有意に減少

血中亜鉛濃度とうつ症状(Yesavage scale)、Barthel指数に相関性認めず

うつ症状は、睡眠の質低下やpolymedicationと相関

末梢血亜鉛濃度は、認知機能の特定のドメインの生理学的異常に役割をはたしていることが示唆された。抗うつ治療下で老年でのうつ症状に相関性をみとめなかった。





テストステロン値と非アルコール性脂肪肝疾患

横断調査研究だとどうしてもミスリードされやすくなる
まるで、テストステロン製剤でNAFLD改善するかの如く・・・


米国内横断調査(National Health and Nutritional Examination Survey) 2011-2012


Serum testosterone and non-alcoholic fatty liver disease in men and women in the US
Jeong Yoon Yim, et al.
Liver International. 2018;1–9.

4758名、男性49.4% 非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)疑診は、性別特異的差はあるものの、テストステロン濃度と逆相関を認める

多変量解析にて、テストステロン濃度低値は、年齢・肥満・メタボリックリスク要素補正後、NAFLD疑診オッズ漸増的増加 
女性閉経状況による2群分割後、閉経後女性で有意相関
NAFLD疑診補正オッズは男性 1.72-1.99、 閉経後女性 2.15-2.26



テストステロン・サプリメントに関してその効能と有害性に関しては両者存在する
故に 全く安全というわけには行かない

心血管イベントベネフィット効果とリスク作用報告2分されている
Cardiovascular benefits and risks of testosterone replacement therapy in older men with low testosterone.
Hosp Pract (1995). 2018 Apr;46(2):47-55.doi: 10.1080/21548331.2018.1445405. Epub 2018 Mar 1.

2018年3月30日金曜日

COPD?: 正常下限値判断気道閉塞の臨床的インパクト

日本人スパイロメトリ参照値
LMS法による日本人のスパイロメトリー新基準値
2014年10月
日本呼吸器学会肺生理専門委員会
https://www.jrs.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=72


深く考えなければ若年者COPD診断に正常下限参照値を用い管理すべきってはなしになってしまいそうだが・・・
若年・中年FEV/FVC低下は必ずしも外因性気管支炎・肺気腫を意味するわけでは無いと思う。解釈困難な部分があると思う。
除外診断されてないCOPDとして解釈すれば変なことになる

FEV1/FVC 正常下限未満症例、すなわち、今回の報告での「気流制限過少診断」症例の予後として、「早期死亡、心不全、肺炎」が上げられており、COPDでのプライマリエンドポイント指標としてよく用いられる急性増悪に関しての予後影響は認めてない・・・というところが、固定比判断古典的COPDとは異なる病態とも考えられるから慎重な議論が必要と思う。(製薬会社に媚びをうるお偉いさんたちがミスリードしないことを願うばかり)





Young and middle-aged adults with airflow limitation according to lower limit of normal but not fixed ratio have high morbidity and poor survival: a population-based prospective cohort study
Yunus Çolak,  et al.
European Respiratory Journal 2018 51: 1702681; DOI: 10.1183/13993003.02681-2017
http://erj.ersjournals.com/content/51/3/1702681

気流制限(airflow limitation:AFL)定義上固定比を用いることで高齢者での過剰診断、若年者での過少診断をもたらすリスクが懸念されている。しかし、若年未診断AFLの予後の報告は少ない。仮説として若年AFLの過少診断部分が不良予後と関連するか?


Copenhagen General Population Study 95288名、20−100歳
AFL無し(FEV1/FVC 0.70以上、LLN(正常下限)以上) n=78779, 83%
AFL過少診断(FEV1/FVC 0.7以上、LLN未満) n=1056, 1%
AFL過剰診断(FEV1/FVC 0.7未満、LLN以上) n=3088, 3%
AFL (FEV1/FVC 0.7未満、LLN未満) n=12365, 13%

急性悪化、肺炎、虚血性心疾患、心不全、全原因死亡評価、フォローアップ期間中央値 6.0年間(range : 2日-11年間)

AFL無し群比較
過少診断群では年齢・性別補正ハザード比 肺炎 HR 2.7 (95% CI: 1.7 - 4.5)、 心不全 2.3 ( 1.2 - 4.5)、全原因死亡率 3.1 (95% CI :  2.1- 4.6)

LLNによるAFL判断により若年・中年では、固定比判断と違い、呼吸・心血管合併症、早期死亡増加を示す



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