2018年5月1日火曜日

泌尿器系、抗うつや抗パーキンソン系抗コリン剤は、認知症リスクと関連する

泌尿器系、抗うつや抗パーキンソン系抗コリン剤は、認知症リスクと関連する


Anticholinergic drugs and risk of dementia: case-control study
Kathryn Richardson, et al.
the bmj | BMJ 2018;361:k1315 | doi: 10.1136/bmj.k1315
https://www.bmj.com/content/bmj/361/bmj.k1315.full.pdf

症例対照研究
UKのGP
65-99歳、認知症症例 40,770、非認知症対照 283,933
Anticholinergic Cognitive Burden (ACB)

1回以上ACBスコア3の抗コリン剤暴露期間中使用症例 14,453 (35%) vs 対照 86,403 (30%)




上記ACBスコア3の抗コリン剤による補正オッズ比は 1.11 ( 95% 信頼区間 1.08 to 1.14 )

認知症は、平均ACGスコア増加ほど相関。薬剤クラスを考慮すると、消化管薬剤 ACB3は認知症と明確なリンクはない

ACB3の抗うつ薬、泌尿器薬剤、抗パーキンソン薬の暴露増加ほどリスク高まる
診断前15−20年前の薬剤使用と関連



2018年4月26日木曜日

最強トウガラシ:キャロライナ・リーパーによる可逆性脳血管攣縮症候群

世界一辛いトウガラシで激しい頭痛 医師が注意呼びかけ
2018年04月12日
http://www.bbc.com/japanese/43734902

キャロライナ・リーパー "Carolina Reaper"

ニューヨークでのトウガラシ食コンテストで、直後吐き気とその後数日の雷鳴頭痛を含む頭痛、頚部・後頭部痛


可逆性脳血管攣縮症候群(Reversible cerebral vasoconstriction syndrome、RCVS )による雷鳴頭痛(thunderclap headache)

症状: intense neck and occipital head pain that became holocephalic.
数日2回ほど


vasoactive物質でRCVS再現され、 ‘Carolina Reaper’による



Press Release
An unusual cause of thunderclap headache after eating the hottest pepper in the world – “The Carolina Reaper
Satish Kumar Boddhula , et al.
BMJ Case Reports 2018; doi:10.1136/bcr-2017-224085
http://casereports.bmj.com/content/2018/bcr-2017-224085.full



"カイエンペッパーでもRCVS報告あり"との記載みうけられるが、論文見つけられなかった

実際この報告でも「 No cases of RCVS secondary to peppers or cayenne have been previously reported, but ingestion of cayenne pepper has been associated with coronary vasospasm and acute myocardial infarction.」と書かれており、 脳血管に関する報告自体を筆者等も見つけられてない。
冠動脈痙攣の報告からの類推で、ペッパーとの関連性疑われてもしかたないという筆者等のスタンスなのだろう。
特定の薬品 (エルゴタミン, SSRI、α交感神経作動性decongestant、トリプタン)、非合法ドラッグ(コカイン、アンフェタミン、エクスタシーなど)が原因となることも


カルシウム拮抗剤が治療に使われることもあるが、頭痛薬など対症療法比較検討はない

2018年4月25日水曜日

がん招く肥満、原因一部解明 北大の研究グループ 予備軍細胞の排除機能低下


がん招く肥満、原因一部解明 北大の研究グループ 予備軍細胞の排除機能低下
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180425-00010000-doshin-sctch



Obesity Suppresses Cell-Competition-Mediated Apical Elimination of RasV12-Transformed Cells from Epithelial Tissues
Ayana Sasaki, et al.
Cell Reports
https://doi.org/10.1016/j.celrep.2018.03.104


http://www.cell.com/cell-reports/pdf/S2211-1247(18)30480-7.pdf

歯科医:特発性肺線維症職業性リスク?




Dentists at Risk of Lung Disease?
Bridget Kuehn
JAMA. 2018;319(16):1650. doi:10.1001/jama.2018.4585

2016年バージニアの病院で、特発性肺線維症(IPF)治療中の歯科医からの要求がきっかけの調査
進行性線維化性間質性肺炎、診断後生存期間中央値3-5年、CDC確認だと9名中7名死亡

IPF集積性は、歯科特異的職業性暴露の調査、特異的暴露とIPF発症リスクの関連性調査、有害性暴露予防施策戦略の必要性を示唆?





各症例


PMID: 29518070 Dental Personnel Treated for Idiopathic Pulmonary Fibrosis at a Tertiary Care Center — Virginia, 2000–2015
MMWR Morb Mortal Wkly Rep. 2018 Mar 9; 67(9): 270–273.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5844279/

2018年4月24日火曜日

心植込デバイス:電気自動車内・充電など問題が無いと・・・

cardiac implantable electronic devices (CIEDs) :心植込デバイスと電気自動車

単施設研究ながら、この関連性にエビデンスがないことを報告

ペーシング障害、不適切ショック、デバイスプログラミンに関して3つの条件下で影響相関認めず

  • 前座席、ローラーテスト検証台測定時の自動車内・周辺電磁場強度
  • 充電中座席、充電ケーブルでの電磁場強度
  • 公共の道路運転中の車内の電磁波強度


ただ、稀なイベントでありこの規模の研究では検知困難との指摘もある

150の連続CIOEDs患者、

2名の目隠し心臓専門医の解析


BMW i3、ニッサン・リーフ、テスラモデル 85S、フォルクスワーゲン e-up!を割り付け

電磁場強度は充電時最高で、充電電流高いほど強い(30.1 〜 116.6 μT)
前席だと 2.0-3.6μTで、後部席との差はない
車外では、ピークの電磁場強度は充電中と車内の値の中間値、オープンロードの車内電磁場強度は、検証実験台研究中と近似
Lennerzグループの検証は、実証性が高いと


Electric Cars and Electromagnetic Interference With Cardiac Implantable Electronic Devices: A Cross-sectional Evaluation
Carsten Lennerz, et al.
Annals of Internal Medicine , Letters 24 April, 2018 




PHEV?

2018年4月23日月曜日

単純性下部尿路感染: 5-Day Nitrofurantoin vs Single-Dose Fosfomycin

ニトロフラントインは発癌性懸念されてるらしい
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0312-13i.pdf


ヒトではなさそうだが・・・
The observations in these studies indicate that therapeutic uses of Macrodantin would not present a carcinogenic hazard to man. 1990 Apr;28(4):269-77.



薬害なんたら運動が激しい日本でのマーケット化は難しいのでは?





抗菌薬耐性増加にて、単純性下部尿路感染へのガイドラインが2010年変更され、nitrofuratoinとホスホマイシンを 第一選択と推奨に変更された。
Clin Infect Dis. 2011 Mar 1;52(5):e103-20. doi: 10.1093/cid/ciq257.
https://academic.oup.com/cid/article/52/5/e103/388285

これら薬剤は1953年、1971年に各々市場に登場。
筆者等の検討では90年代のRCTはなく、有効率 ホスホマイシン 70%、シプロフロキサシン 96%、trimethoprim/suflfamethoxazole 94%だが、微生物学的、薬物学的ベースだと有効性は減少する。ホスホマイシンはヨーロッパでは承認後すぐにプラスミド・エンコードが一部存在した。

今まで、単純性下部尿路感染に対し nitrofurantoinと fosfomycinの効果比較なかった

結果的には nitrofurantoinが単回ホスミシンより有効性優れているとのこと




Effect of 5-Day Nitrofurantoin vs Single-Dose Fosfomycin on Clinical Resolution of Uncomplicated Lower Urinary Tract Infection in Women A Randomized Clinical Trial
Angela Huttner,  et al.
JAMA. Published online April 22, 2018. doi:10.1001/jama.2018.3627

多施設オープンラベル分析者盲検化ランダム化臨床トライアル
513名の18歳以上非妊娠女性
下部尿路感染症状
尿dipstick陽性(亜硝酸反応、白血球エステラーゼ反応)
被検薬剤への尿路原性病原菌耐性知られてない症例


1:1 ランダム化

  • nitrofurantoin 100mg×3回/5日間
  • ホスホマイシン 3g単回


プライマリアウトカム:28日目の臨床的反応(症状・徴候完全寛解)、失敗(有効性無いための抗生剤治療追加・変更)、不確定:inderminate(客観的感染証拠無き症状持続)


ランダム化 513名、年齢中央値 44歳、IQR 31-64歳、 トライアル完遂 475 (93%)、ベースラインで培養陽性 377 (73%)
day 28の臨床的改善 nitrofurantoin 171/244 (70%) vs fosfomycin 139/241(58%) (difference, 12% [95% CI, 4%-21%]; P = .004)

微生物学的改善   129 of 175 (74%) vs 103 of 163 (63%)  (difference, 11% [95% CI, 1%-20%]; P = .04)

副作用は少なく、消化管症状が主で、nitrofurantoin群では吐気(3%)、下痢(1%)、 fosfomycin群では2%,1%


24時間持続血圧測定による前向き予後評価報告

24時間持続血圧測定は、その間の包括的血圧評価に最適であろうことは想像に難くないが、現時点では連続的使用は現実上困難で有り、clinic blood pressure(診察室血圧)か at home(家庭内血圧)などが現実的ということに。
ただ、24時間持続血圧測定と臨床的アウトカムの検討は十分だったとは言いがたい。
前向きに、診察室血圧、24時間持続血圧、それに血圧phenotype区分にて検討した重要な報告

このレジストリでは、仮面高血圧(診察室血圧では正常、持続血圧では高値、降圧未治療)はこの報告では約4%、masked uncontrolled hypertension(診察室血圧は正常、持続血圧測定で増加、降圧治療中)は約5%

take-home messageとして、持続血圧測定は今のところ最重要治療予後寄与要素指標で、早期死亡率低下、合併症リスク軽減のため重要

白衣高血圧も重要とのこと





スペインのレジストリ・ベース、多施設国内コホート



クリニック(診察室)血圧、24時間持続血圧データをカテゴライズ

  • sustained hypertension (elevated clinic and elevated 24-hour ambulatory blood pressure):持続性高血圧
  • “white-coat” hypertension (elevated clinic and normal 24-hour ambulatory blood pressure):白衣高血圧
  • masked hypertension (normal clinic and elevated 24-hour ambulatory blood pressure):仮面高血圧
  • normotension (normal clinic and normal 24-hour ambulatory blood pressure):正常血圧


Cox回帰モデルにて検討


Relationship between Clinic and Ambulatory Blood-Pressure Measurements and Mortality
José R. Banegas, et al.
April 19, 2018
N Engl J Med 2018; 378:1509-1520
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1712231


フォローアップ中央値 4.7年間、全原因死亡 3808、心血管疾患原因死亡 1295
24時間持続血圧測定と診察室血圧測定を含むモデルで、24時間測定収縮期血圧の方が診察室収縮期血圧に比べ全原因死亡率と強く相関  (ハザード比, 1.58 per 1-SD 血圧増加毎; 95% 信頼区間 [CI], 1.56 to 1.60,診察室血圧値・昼間血圧値補正後)
(ハザード比, 1.02; 95% CI, 1.00 to 1.04,24時間持続血圧測定値補正後)


血圧1-SD増加毎のハザード比は、夜間持続血圧測定収縮期血圧は1.55 (95% CI, 1.53 to 1.57、昼間持続血圧測定収縮期血圧は 1.54 (95% CI, 1.52 to 1.56, after adjustment for clinic and nighttime blood pressures)

これらは、年齢、性別、肥満・糖尿病・心血管疾患・高血圧治療に応じた状態、これら全てのサブグループ横断的に一致した相関性

仮面高血圧は、持続性高血圧に比べ、また白衣高血圧に比べ、全原因死亡率に対し、より強く相関  (ハザード比, 1.80; 95% CI, 1.41 to 2.31。, 1.79; 95% CI, 1.38 to 2.32)

心血管疾患死亡率は全原因死亡率と同様










参照:24時間血圧計の使用(ABPM)基準に関するガイドライン(2010年改訂版)
http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2010_shimada_h.pdf

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