2013年8月4日日曜日

ワーファリン関連出血:EDでのPCC使用 レビュー

プロトロンビン複合体濃縮製剤(PCC)

日本では、活性型プロトロンビン複合体製剤(activated prothrombin complex concentrate:aPCC)である商品名ファイバが使用可能です。インヒビター保有先天性血友病患者もしくは後天性血友病患者のバイパス製剤として知られています。.
救急状況下では、新鮮凍結血漿、ビタミンK治療の効果が緩徐で予測可能性低く、容量負荷にもなる。一方米国外でPCC使用推奨されている国もある。rVII因子製剤などを加えレビュー。


Rapid Reversal of Warfarin-Associated Hemorrhage in the Emergency Department by Prothrombin Complex Concentrates

2013年8月3日土曜日

STICH IIトライアル:早期手術は死亡率低下・6ヶ月後機能障害改善につながらない

“初期保存治療に比べ早期手術の方が良好であるという仮説”・・・否定



Early surgery versus initial conservative treatment in patients with spontaneous supratentorial lobar intracerebral haematomas (STICH II): a randomised trial
A David Mendelow,  et. al.
for the STICH II Investigators
The Lancet, Volume 382, Issue 9890, Pages 397 - 408, 3 August 2013

27ヶ国78センター、国際的平行群トライアル
ランダム化

例外として、脳室内出血のない特発性表層性脳内出血では、明らかな生存率アドバンテージ


ランダム化後12時間内の早期手術的血腫吸引と薬物療法を、初期薬物療法単独と比較 (必要とすれば、後に血腫吸引可能)


トライアルはマスク化されず、プライマリ・アウトカムは予後ベースの2分割アウトカム(良好、不良)(患者アンケート、6ヶ月後の8ポイント Extended Glasgow Outcome Scale (GOSE) )


601名中、307名が早期手術、294名が初期保存治療割り付け、それぞれ、298、291名6ヶ月時点でフォローアップ、297、286名を解析とした。


アウトカム不良率:早期手術群 174/297 vs 初期保存地医療 178/286
(59% vs 62%、 絶対差 3.7%(95% CI, -4.3 〜 11.6)、オッズ比 0.86 (0.62- 1.20) p= 0.367)

ドライアイ症状と疼痛感度の関連性 ・・・ ドライアイは、疼痛閾値を下げ、対疼痛耐性減弱

疼痛感度高く、疼痛耐用性が少ないこととは、涙液不足重症度、細胞ダメージ、心理的要素に加えドライアイ症状(DED)は相関する。
OED症状管理は複雑で、医師たちは眼の症状だけでなく、ホリスティックな面を考慮しなければならない。


Relationship Between Dry Eye Symptoms and Pain Sensitivity
Jelle Vehof, et. al.
JAMA Ophthalmol. 2013;():-. doi:10.1001/jamaophthalmol.2013.4399.

女性双生児1635名(20-83歳)住民ベースの横断研究
ドライアイの診断は、(1)医師によるDED診断、(2) 人工涙液処方、and/or (3)3ヶ月以上のドライアイ症状
Ocular Surface Disease Index (OSDI) アンケート689名
前腕熱刺激定量的感覚検査にて、疼痛感度 (heat pain threshold [HPT]) と疼痛耐用性 (heat pain suprathreshold [HPST])評価。

1622名中、438名(27.0%)をDEDとカテゴライズ

DED女性はHPT、HPST低下有意(p = 0.03、 0.003)。故に、DED女性はDEDの無い女性に比べ疼痛感度が高い。

OSDI上の疼痛症状と、HPT・HPSTの強い相関性あり (HPT:P = .008 、HPST:P = .003 )

加えて、中央値未満HPT被験者では、中央値以上被験者に比べ、2倍ほどDED疼痛症状を有する  (31.2% vs 20.5%;  オッズ比, 1.76; 95% CI, 1.15-2.71; P = .01)


そういえば、そうですね。ドライアイと肩こり・頸部痛の訴え同居することが多いような気がする。

2013年8月2日金曜日

手術中創部防御カバーは無駄

多くの感染は、患者皮膚・粘膜、内臓からの内在性細菌の創傷コンタミネーションであり、創縁部をカバーして物理的バリアを作れば良いのではないかという考え。
 wound edge protection device とか “wound guard” と呼ばれ、手術中装着する。


Impact of wound edge protection devices on surgical site infection after laparotomy: multicentre randomised controlled trial (ROSSINI Trial)
BMJ 2013; 347 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.f4305 (Published 31 July 2013


21の英国の病院で行われた、多施設観察者ブラインド化ランダム対照研究

介入:手術中、 標準ケア vs wound edge protection device 比較

プライマリ・アウトカム:術後30日間内の手術創感染(7、30日目の盲験状態臨床医評価)
セカンダリ・アウトカム:QOL、入院期間、患者・手術特性のデバイス評価への影響

結論から言えば、wound edge protectionは、手術創感染率減少せず、故に、ルーチン使用は推奨できない




rtmp://fms.1EFD.edgecastcdn.net/001EFD/miovid/mp4:b384d37d-637b-4abf-8990-887d9737be50.mp4






インスリンボーラス注入自動計算注入補助装置

Use of an Insulin Bolus Advisor Improves Glycemic Control in Multiple Daily Insulin Injection (MDI) Therapy Patients With Suboptimal Glycemic Control
First results from the ABACUS trial
Ralph Ziegler,  et. al.
Diabetes Care July 30, 2013
Published online before print July 30, 2013, doi: 10.2337/dc13-0251



自動ボーラスアドバイザーはインスリンポンプ治療患者での血糖コントロールと関連。MDI(multiple daily insulin injection)治療患者での血糖コントロールと治療満足度についてそのインパクト評価、26週間前向きランダム化対照化複数国トライアル

介入群は、インスリン投与量計算のための、Accu-Check Aviva Expertメーター、集約化ボーラスアドバイザーを使用


対照群は、標準的な血糖計測とマニュアルボーラス計算

総計193名(対照群 n=93、 介入群 n=100)

対照群より、介入群で、A1c減少0.5%を超える比率高い (56.0% vs. 34.4%; P < 0.01)
治療満足度改善 (Diabetes Treatment Satisfaction Questionnaire scale) も有意に比率高い  (11.4 [SD, 6.0] vs. 9.0 [SD, 6.3]; P < 0.01)

血糖 50 mg/dL未満比率は両群とも2%未満。





FDA薬品安全性情報:アセトアミノフェンと重篤皮膚反応

FDA Drug Safety Communication: FDA warns of rare but serious skin reactions with the pain reliever/fever reducer acetaminophen
View and print full Drug Safety Communication
http://www.fda.gov/Drugs/DrugSafety/ucm363041.htm
 (PDF - 130KB)

米国FDAはアセトアミノフェンと関連する、稀だが重篤な皮膚障害反応のリスクについて大衆向け情報提供


Stevens-Johnson Syndrome (SJS)、中毒性皮膚壊死症:toxic epidermal necrolysis (TEN)、急性汎発性発疹性膿疱症: generalized exanthematous pustulosis (AGEP)は致命的である。

処方薬だけでなく、OTC製品としても、多く流通する鎮痛・解熱薬。


皮膚発赤、発疹、水疱、皮膚表面の剥離が生じる可能性。これらの反応は、初回使用時を含め、どのタイミングでも生じる可能性がある。他のNSAIDs、例えばイブプロフェン、ナプロキセンなどでも同様の重篤反応有る場合がある。

医療従事者は、常に、この稀だが、重篤な副作用について、アセトアミノフェンを、この副作用と関連する他薬剤と同様、注意を払うべき。

FDA Adverse Event Reporting System (FAERS) のAgencyレビューからの情報、アセトアミノフェンと関連する重篤皮膚反応症例の医学文献からの情報に基づく




FDA Warns of Fatal Skin Reactions with Acetaminophen
Published: Aug 1, 2013
Medpage



2013年8月1日木曜日

ネット依存を病気に仕立て上げたい・・・やつら

何度も何度も書くけど・・・DSM-5を代表として、「ネット依存症」なる病名は確定的な物ではない!


DSM-5:アメリカ精神科協会出版利益至上主義がもたらした弊害 →精神疾患診断への信頼性危機増大 2013/05/18 

「ネット依存症」って、確立した疾患概念だっけ? 2012/12/10 

ネット依存症・中毒などと診断名として認められてないものを記載するアホ官庁・・・文科省 2012/10/04 

DSM-5: どのようになるか? セックス・ネット依存などは認めず、分類不能も排除の方向など 2012/05/11

しつこんだ・・・こいつら

ネット依存の中高生は51万人 「病的な使用」、厚労省研究班
http://www.47news.jp/CN/201308/CN2013080101001471.html
 全国の中高生約10万人が回答したインターネットに関する厚生労働省研究班の実態調査で「病的な使用」と判定され、ネット依存が強く疑われる生徒が8・1%に上った。研究班は結果を基に、ネット依存の中高生が国内で約51万8千人に上ると推計した。
 厚労省で1日に記者会見し研究班代表の大井田隆・日大教授によると、中高生のネット依存に関する全国調査は初めてという。
 研究班メンバーで国立病院機構久里浜医療センター(神奈川県)の樋口進院長は「ネット依存が強いと、睡眠障害などの健康被害につながる恐れがある」と注意を呼び掛けた。
2013/08/01 16:31   【共同通信】

HPVワクチンをめぐる日本の"失われた8年"と、私たちが検証すべきこと

「子宮頸がんワクチン」という呼び方に、以前から違和感があります。 HPVワクチンが子宮頸がん予防に重要であることは間違いありません。日本では女子への定期接種として導入され、子宮頸がん予防を中心に説明されてきたため、この名称が広まった経緯も理解できます。 しかし、このワクチンが...