2015年5月1日金曜日

新しいネブライザー:AKITAシステム 経口ステロイド依存性喘息にて経口ステロイド減量効果


Nebulised budesonide using a novel device in patients with oral steroid-dependent asthma
Claus Vogelmeier, et. al.
ERJ May 1, 2015 vol. 45 no. 5 1273-1282


第2/3相ランダム化平行群プラシーボ対照化トライアル
経口ステロイド依存患者への効果 
199名検討
臨床的安定な第18週目 連日経口ステロイド量50%以上減少比率 : AICS-Bud 1mg 80.0% vs プラシーボ 62.5% ; (片側 p=0.02; 治療差 17.5% (95% CI 0.1–34.9%), 両側 p=0.04)

平均±SD FEV 1 s(ベースラインから第18週)は、 AICS-Bud 1 mg (239±460 mL, p<0 .001="" 0.5="" cn-bud="" mg="" ml="" p="0.18)<br" ud="">
ACUS-Bud 1mg治療では、プラシーボ比較にて、喘息急性増悪減少 (7.5% vs プラシーボ 17.5% 、通常:CN-Bud 22.5%)



The AKITA® system (Vectura, Chippenham, UK) contains a SmartCard electronic control unit with an air compressor, which is coupled to either jet or vibrating mesh nebulisers
https://youtu.be/Jm4VUI85drU









2015年4月30日木曜日

北京オリンピック開催中公害人為的減少にて胎児体重増加 ・・・ 大気汚染による成長抑制の傍証

北京オリンピック期間中だけ北京に青空が戻った


この期間が本来有るべき環境で、それにより回復した者は、妊娠期間中の胎児の成長


Differences in Birth Weight Associated with the 2008 Beijing Olympic Air Pollution Reduction: Results from a Natural Experiment
David Q. Rich, et. al.
Environ Health Perspect; DOI:10.1289/ehp.1408795

2008年オリンピック中、8ヶ月の妊娠期間であった子供は、2007年から2009年同月に8ヶ月妊娠期間例であった子供と比較して、平均 23g(95%信頼区間:CI, 5g〜40g)大きい


妊娠8カ月期間中IQRは、それぞれ PM2.5 19.8 µg/m3 、 CO 0.3 ppm 、 SO2 1.8 ppb 、 NO2 13.6 ppb 
それぞれに対し、 18g (-32g, -3g)、 17g (95% CI: -28g, -6g)、 23g (95% CI: -36g, -10g)m 34g (95% CI: -70g, 3g) の体重減少


妊娠1−7ヶ月時では有意差認めない



中国の壮大な人体実験



2型糖尿病患者の禁煙:糖化Hb悪化させ3年間悪化持続 ・・・ 糖尿病・禁煙治療患者の糖コントロールは厳格に

喫煙は、2型糖尿病リスクを増加させるが、禁煙後3−6年では喫煙継続比較するとリスク増加、その後10−12年経過後非喫煙者と同等となるという報告が複数ある。
ここでは、禁煙の有無が糖尿病コントロールにどう関わるか、そしてその関連性はどの程度続くのか、体重変化に影響されるのか検討。



The Health Improvement Network :THIN研究:2型糖尿病後顧的コホート研究(2005年1月1日〜2010年12月31日)

結果は、禁煙状態にある2型糖尿病患者は、血糖コントロールを一時的に悪化し、その悪化作用は3年間継続する、微小血管障害悪化をこの間悪化。喫煙状態は2型糖尿病の合併症に決定的役割を果たすため、禁煙の方向性は間違えてないが、禁煙自体が刀痕トロールを悪化させることは十分理解しておく必要がある。



The association between smoking cessation and glycaemic control in patients with type 2 diabetes: a THIN database cohort study
Deborah Lycett, et. al.
The Lancet Diabetes & Endocrinology Published Online: 29 April 2015 
http://dx.doi.org/10.1016/S2213-8587(15)00082-0
2型糖尿病、10,692名

禁煙開始し1年後禁煙継続 3131名

寄与要素補正後、禁煙開始1年間 HbA1c 0.12%(95% CI 0·17–0·25; p < 0.001)

3年後、禁煙持続者は、持続喫煙者と比較しHbA1c減少を示す

HbA1cは、体重変化を介しなかった


禁煙時期を考慮すべきで、禁煙時期にはより厳格な血糖コントロールをすべきと臨床医は知るべきと筆者等は警告


2015年4月28日火曜日

非結核性抗酸菌症診療マニュアル

非結核性抗酸菌症診療マニュアル
http://www.amazon.co.jp/dp/4524261796/


メディカルトリビューンの解説




喀痰採取
「NTMは水道水にも存在する細菌のため、口をゆすぐときに水道水を使用しない」
「喀痰は・・・3日程度は保存可能」

「シャワーヘッドの清掃、加湿器を使用しない、鉢植え土壌からの埃を避ける」

「肺カンサシ症は治療可能な唯一の肺NTM症であるが、リファンピシンが使用できない場合、5年以内の再発率が10%と高くなっている」
「肺MAC症では①化学療法に対する反応が悪い②細菌がマクロライド耐性を獲得③喀血などの重大が合併症がある場合、手術の適応になる」


「現時点での肺MAC症に対するベストな診療の考え方」を箇条書きに・・・


生物学的製剤について・・・「菌種、病型、患者背景を念頭に置きながらBioは使用可能」





2015年4月27日月曜日

乳がん&BRCA1遺伝子変異女性では予防的卵巣摘出で死亡率減少、エストロゲン陰性乳がんの場合特に急ぐ・・・

BRCA1 あるいは BRCA2遺伝子異常乳がん女性に対する予防的卵巣摘出術の予後インパクト


Effect of Oophorectomy on Survival After Breast Cancer in BRCA1 and BRCA2 Mutation Carriers
Kelly Metcalfe,  et. al.
JAMA Oncol. Published online April 23, 2015.
676名の女性のうち、345名が乳がん診断後卵巣摘出、331名は両側卵巣保持

20年間の生存率は77.4%

卵巣摘出後女性の乳がん死亡補正ハザードは 、BRCA1キャリア  (95% CI, 0.19-0.77; P = .007) 、 BRCA2キャリア  0.57 (95% CI, 0.23-1.43; P = .23)

乳がん特異的死亡率ハザード比は エストロゲン受容体(ER)陽性乳がんでは   0.76 (95% CI, 0.32-1.78; P = .53)、ER陰性乳がん 0.07 (95% CI, 0.01-0.51; P = .009)


結論としては、乳がん・BRCA1遺伝子変異女性では、予防的卵巣摘出により死亡率減少を示し、エストロゲン受容体陰性乳がん・BRCA1遺伝子変異女性では診断後すぐに摘出術すべき・・・




あくまでも一論文でのお話 ・・・ 

サリチルアニリド系抗寄生虫薬剤は、MRSAへの新薬剤となり得るか?

ニクロサミドはWHO必須薬籠の一つらしい

これを含めたサリチルアニリド系薬剤がMRSAにも有効


Repurposing Salicylanilide Anthelmintic Drugs to Combat Drug Resistant Staphylococcus aureus
Rajmohan Rajamuthiah, et. al.
Published: April 21, 2015DOI: 10.1371/journal.pone.0124595

Time-Kill研究にて、ニクロサミドは静菌的、オキシクロザニドは殺菌的
オキシクロザニドは、細菌膜を透過するが、共に羊赤血球では毒性を示さない。
オキシクロザニドは、HepG2ヒト肝細胞癌細胞へ毒性示さず、ニクロサミドは低濃度で毒性示す。





こういう報告もある・・・糖尿病合併症治療へ
http://www.natureasia.com/ja-jp/research/highlight/9504
ニクロサミドは現在寄生虫感染の治療に使われている薬だが、その誘導体が糖尿病の合併症を緩和することが、2型糖尿病のマウスモデルで明らかになった。
ニクロサミドは、寄生虫のミトコンドリアのATP(細胞のエネルギー源)合成能を低下させることによって、寄生虫の成長を阻害する。Victor Jinたちは、このATP合成阻害活性を2型糖尿病の治療に活用しようと、ニクロサミドの塩、ニクロサミドエタノールアミン(NEN)を遺伝性のマウスモデルと食餌性マウスモデルに投与した。するとNENが肝臓に選択的に蓄積し、肝臓でのミトコンドリアのATP合成能を低下させることが分かった。細胞のATPレベルが低下すると、シグナル分子が活性化され、肝細胞に貯蔵脂肪の燃焼量を増やすよう、情報を伝達する。


耳鳴 ・・・ 聴覚皮質を超えて脳全般に影響を与えているかも・・・ 

日常診療で「耳鳴り」の訴え多いが、診断・治療に関してお手上げ状態のため、臨床的興味を持っているが、門外漢なのでと言い訳、無理やり翻訳・・・


アイオワ大学の研究チームが開発した特有の脳モニタリング技術で、転換研究治療器具の応用らしい。
耳鳴り中の被験者の脳の活動性を検査し、弱いあるいは強いエピソードで分類。症状イミテーションを形成し脳の活動性パターンも調査。
最大の発見は、耳鳴りに関連する脳活動性は、脳の広汎部分に影響を与えることが分かったとのこと。他の神経システムへ影響を与え、さまざまな合併症もあるのではないかなどと考察される

脳内の責任領域が限定的でなく、広汎に接合した変化であるため、病巣把握困難という面もあり、経路やニューロフィードバックは複雑で、薬物治療困難と想定される。うつ、ストレス、緊張状態など困難さが関連することも多い。



Intracranial Mapping of a Cortical Tinnitus System using Residual Inhibition
William Sedley , et. al.
Open Access
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.cub.2015.02.075
http://www.cell.com/current-biology/abstract/S0960-9822(15)00278-X

耳鳴りってのは、末梢神経系へのダメージが自発的脳活動に直結し、異常音として認識されるものと考えられている。多くの脳活動異常が耳鳴りと関連して居るであろうが、ファントム音それ自体へ以下に関連するか、関与要素や二次合併症への関連も不明。
”Core”耳鳴りは、その知覚が必要勝十分条件であり、(耳鳴り認識操作可能で、検験者報告が正確である)行動的パラダイムと結合した神経活動性の正確度の高い記録が必要とされる。これが可能となった。
音響シミュレーション後の耳鳴り音知覚後の短期修正中、覚醒、行動的耳鳴り患者の広汎脳内記録
耳鳴り関連低周波(Δ)oscillationを観察し、視床内低周波burstingがトリガーと考えられた。
予想外に、これらのΔ波は聴覚皮質領域を広がり、聴覚皮質ほぼ全体にプラスして、側頭葉、頭頂葉、感覚運動、辺縁系皮質にまで広がった。
個別の聴覚、海馬傍回、下部頭頂葉”Hub”領域において、これらのΔ波Oscillationは、中間周波(α)と高周波(β、γ)活動と関連し、タイトに結合した密着したシステムを形成し、記憶野認識を含む高レベルな機能とも関連する。

HPVワクチンをめぐる日本の"失われた8年"と、私たちが検証すべきこと

「子宮頸がんワクチン」という呼び方に、以前から違和感があります。 HPVワクチンが子宮頸がん予防に重要であることは間違いありません。日本では女子への定期接種として導入され、子宮頸がん予防を中心に説明されてきたため、この名称が広まった経緯も理解できます。 しかし、このワクチンが...