2018年1月27日土曜日

”fake newsに注意" 米国食品医薬品局(FDA)諮問委員会:フィリップモリス IQOS有害性すくないとの宣言に疑念

この種の話は、こんな偏った報道するもんだから・・・
    ↓

「iQOSは有害度が低い」、米当局が暫定報告
FDAが暫定的な臨床試験報告を公表
試験データによると、アイコスが生み出すエアゾールは細胞を破壊し、人体組織にも悪影響を及ぼす恐れがあるが、紙巻きたばこよりも「全般的に深刻度が低く、被害はずっと一部に集中するように見える」
http://toyokeizai.net/articles/-/205730


出本は ロイターらしいが "fake news"じゃないか!これ!



問題の発端は・・・

Philip Morris International 社の研究者たちは、IQOSをシガレットより有害性が少ない製品として市販認証を取り付けるためのデータを提示。推定600万人の喫煙者にIQOSへの転換を期待し“Modified Risk Tobacco Product”として承認を取り付けたいと主張

 これに対して、FDA諮問委員会は基本的に拒否


FDA Panel Skeptical of Reduced-Harm Claim for IQOS
Unpersuaded by Philip Morris data on heat-not-burn cigarette
by Salynn Boyles, Contributing Writer
January 25, 2018
https://www.medpagetoday.com/pulmonology/smoking/70760


“Tobacco Products Scientific Advisory Committee”:タバコ関連諮問委員会の委員9名中8名が、フィリップモリス社の主張を承認しないとし、1人が棄権。
heat-not-burn tobacco(加熱・非燃焼性タバコ)であるIQOSはタバコ関連疾患リスク減少効果示されたとした主張をreject(拒否)した。

もしFDAが米国内で製品を別途applicationとして承認したら、従来のシガレットより有害性が少ない旨、IQOSをマーケットしようとするPMIに対しエビデンスやパブリックコメントを聴取には委員会は同意した。
8:1で、諮問委員会は、データによりシガレットからIQOSへの完全切り替えでは、有害性化学物質・潜在的有害性化学物質の暴露は有意に減少するというデータには同意している。
しかし、委員会は、PMI社の“製品有害性減少している”というの主張部分に、ほぼrejectの反応を示し、エビデンスが決定的ではないとした
 委員会は、「喫煙者が完全にIQOSへ移行する尤度は低く」、「IQOSユーザーの大部分が喫煙継続(dual users)となる尤度は中等〜高度」であることが判明
「IQOSへ完全切り替えで、喫煙継続するよりは有害性リスク軽減する」というPMI社の主張を限定的否認。
若年非喫煙者へのIQOS使用に関して委員の意見が分かれ、4名は蓋然性が低いとし、2名は高いと、1人は中等、2名は棄権。

水曜日、フィリップ・モリス・インターナショナルの研究者は、タバコよりも有害ではない製品としてIQOSを市場に出すためのデータを提示しました。ある会社の研究者は、改訂リスクタバコ製品として米国で販売された製品が承認された場合、六百万人の喫煙者がIQOSに切り替えると予想される可能性があると諮問委員会に語った。 スピーカーはまた、IQOSユーザーが、たばこ喫煙者よりも製品の使用に関連して90%〜95%少ない毒素にさらされているという証拠を提示した。 FDAは現在、フィリップ・モリス・インターナショナルとパートナー企業Altria Groupの米国におけるヒートスティック製品の販売申請を検討中である。この製品は現在、日本全国および約20カ国で販売されています。 情報の修正を提案 Amerika shokuhin iyakuhin-kyoku (FDA) no shimon kikandearu Firippu Morisu intānashonaru (firippumorisu intānashonaru, PMI) wa, tabako ni kanren suru byōki no risuku o teigen suru tame ni, IQOS o netsuretsu ni shiyō shinai to happyō shita. Tabako seihin no kagaku shimon iinkai no 9-ri no menbā no uchi 8-ri ga, 2-kakan no kaigi de dōsha ga happyō shita kenkyū ga kono shuchō o shōmei shite inai to kotaeta. Daiku wa kiken shita. Dō iinkai wa, FDA ga Beikoku de seihin o hanbai suru betsu no shinsei o shōnin shita baai, IQOS o jūrai no kamimaki tabako ni kurabete genson seihin to shite shijōnidasu PMI no tekiyō ni kansuru shōko oyobi paburikku komento o kiite kaigō shita. Shimon iinkai wa 8 tai 1 no tōhyō de, kamimaki tabako kara IQOS e no kanzen'na kirikae ga `yūgai kagaku busshitsu matawa senzai-teki ni yūgaina kagaku busshitsu e no bakuro' o ōhaba ni sakugen suru koto o shimeshita koto ni gōi shita. Shikashi paneru wa, seihin no gai o herasu to iu dōsha no ta no shuchō o ōkiku kyohi shi, shōko ga kakutei shite inai koto o hakken shita. Gutaitekini wa, kitsuen-sha ga IQOS ni kanzen ni kirikawaru kanōsei ga hikuku, IQOS yūzā no kanari no jinkō ga tabako (nijū yūzā) o kitsuen shi tsudzukeru kanōsei ga chū teido kara takai kanōsei ga attōteki ni takai koto ga hanmei shimashita. Mata paneru wa,`IQOS ni kanzen ni mahō o kakeru koto wa, tabakowosuu koto o tsudzukeru yori mo gai no kiken-sei ga sukunai' koto o jisshō shita to iu dōsha no shuchō o semaku kyohi shita. Menbā wa, wakai hi kitsuen-sha ga IQOS o shiyō suru kanōsei ni wakarete ita. 4-Ri wa sore o hikuku, 2-ri wa takai to handan shi, 1-ri wa naka-teido no kanōsei o miidashi, 2-ri wa kiken shita. Suiyōbi, Firippu Morisu intānashonaru no kenkyūsha wa, tabako yori mo yūgaide wanai seihin to shite IQOS o ichiba ni dasu tame no dēta o teiji shimashita. Aru kaisha no kenkyūsha wa, kaitei risuku tabako seihin to shite Beikoku de hanbai sa reta seihin ga shōnin sa reta baai, roku hyaku man-ri no kitsuen-sha ga IQOS ni kirikaeru to yosō sa reru kanōsei ga aru to shimon iinkai ni katatta. Supīkā wa mata, IQOS yūzā ga, tabako kitsuen-sha yori mo seihin no shiyō ni kanren shite 90%〜 95-pāsento sukunai dokuso ni sarasa rete iru to iu shōko o teiji shita. FDA wa genzai, Firippu Morisu intānashonaru to pātonā kigyō Altria gurūpu no Beikoku ni okeru hītosutikku seihin no hanbai shinsei o kentō-chūdearu. Kono seihin wa genzai, nipponzenkoku oyobi yaku 20-kakoku de hanbai sa rete imasu. ビジネス向け Google 翻訳:翻訳者ツールキットウェブサイト翻訳ツール Google 翻訳についてコミュニティモバイルGoogleについてプライバシーと利用規約ヘルプフィードバックを送信

2018年1月26日金曜日

AHRR低メチル化は、肺機能低値、肺機能減衰、呼吸器症状と関連

AHRR(cg05575921)の低メチル化と肺機能とその推移、呼吸器症状の検討


エピジェネティックは、DNAシークエンスの変化を伴わないmeiotical、mitoticalな遺伝性変化で、DNAメチル化やヒストン修飾などの変化で、monogenicもしくはmulti-factorialな疾患と関与する。アルコール、喫煙などの生活習慣、大気汚染などがこれに関与。AHRR遺伝子のhypomethylationは、喫煙暴露にて、epigenome wide association研究での確たる知見で、"hypomethylation at cg05575921"が受動喫煙、母胎からの喫煙影響を含め知見が蓄積している。一方、肺機能、肺機能低下、呼吸器症状へ影響を与えるもっとも重篤なライフスタイル要素は喫煙である。
AHRR hypmethylationはCOPD、重度COPD増悪リスクと相関、しかし、肺機能、肺機能減衰への影響は不明であった



AHRR hypomethylationを喫煙のバイオマーカーとして肺機能、呼吸器症状と関連するという仮説検証

結論は、AHRR低メチル化は、肺機能低値、肺機能減衰、呼吸器症状と関連とのこと

AHRR hypomethylation, lung function, lung function decline, and respiratory symptoms
Jakob B. Kodal, et al.
European Respiratory Journal 2018; DOI: 10.1183/13993003.01512-2017



Copenhagen City Heart Study、1991-1994、9113名
バイサルファイト処理白血球DNA、採血時スパイロメトリ
さらに、肺機能を 2001-2003年再測定 4532名


横断的に、methylation extent 10%減少は、喫煙を含む多変量補正後FEV1 z-score 0.2低下と関連 (95% 信頼区間:0.1–0.2)


Hypomethylation は、FVC、FEV1/FVCに関してもz-score低下と相関

最小vs最大3分位比較前向き解析では、FEV1/身長3の急速な低下を示す  interaction=0.003、同様、FVC/身長3(p=0.01)。しかし、FEV1/FVCでは示さない(p=0.08)
methylation extent10%低下あたりの多変量補正オッズ比は、慢性気管支炎で1.31(1.18–1.45)、呼吸器症状全般で 1.21(1.13–1.30)







Aryl-hydrocarbon receptor repressor:AHRR
この受容体結合パートナーであるaryl hydrocarbon receptor nuclear translocator (ARNT)の結合で aryl hydrocarbon receptor (AhR)を介して、ダイオキシンやダイオキシン様複合体がteratogen : 催奇性物質 として作用発現する。この遺伝子によりencodeされた蛋白は、ARNT結合arylhydrocaron recepterと競合作用を示しAhrによる信号transductionを抑止する。受容体の発現は、受容体/translocator heterodimerにより刺激、ネガティブフィードバックメカニズムにより受容体機能を調整する。さらに、encodeされた蛋白は、NF-κBに結合。AhRR遺伝子は腫瘍抑制作用を示す
https://en.wikipedia.org/wiki/Aryl_hydrocarbon_receptor_repressor


日本語訳しても、この方面特に基礎知識が無いので分からん

 ↓
 http://www.biology.tohoku.ac.jp/lab-www/molbiol/dioxin/dioxin.html


ダイオキシンで誘導される一群の解毒酵素があって、メチルコランスレン誘導型酵素といわれています。なかでも、シトクロームP-450という解毒酵素の仲間のうちで、シトクロームP-450 1A1とシトクロームP-450 1A2という酵素が強く誘導されます。最近では、この二つの酵素は、それぞれCYP1A1とCYP1A2と簡単に呼ばれています。
 CYPというとなじみだが、このCYP1A1、CYPA2というかろうじて、"ニューキノロン系抗菌薬(エノキサシン,ノルフロキサシン,シプロフロキサシン),フルボキサミン,メキシレチン,プロパフェノン,フラフィリン,α-ナフトフラボン"関連で・・


1. CYP1A1とCYP1A2の酵素量の増加は、mRNA量の増加によってもたらされる
2. 遺伝子の活性化は、受容体型転写因子Ahリセプター(AhR)が中心となって行われます
3. AhRは受容体としての活性もあり、多くの低分子有機化合物をリガンドとして結合します。ダイオキシンもその中の一つです。とびぬけて低い濃度で、AhRと結合
4. リガンドを結合したAhRはコンフォメーション変化を起こし、DNAに結合できるようになり、種々の遺伝子の転写調節領域に結合して転写量を増加
5. 転写量の増えた遺伝子として、非常に多彩な遺伝子が活性化されますが、その中にCYP1A1, CYP1A2があり、リガンドとして細胞に入った低分子有機化合物を酸化的に修飾し、その他の誘導される解毒酵素とともに働いて、いわゆる解毒反応がおき排出されます。
6. ダイオキシンは、誘導されるP450を始めとする解毒酵素では代謝することができないので、強い毒性が起きる原因と考えられています。

天然のリガンドとしては、キャベツやブロッコリーなどのアブラナ科の野菜には、比較的大量にインドール-3-カルビノール前躯体が含まれており、容易にインドール-3-カルビノールに変化し、さらに胃酸によってインドール-3-カルビノールは縮合しAhRの強いリガンドに変化することが知られています。
 動物内内在性リガンドはまだわかってない・・・とのこと


Ahリセプターの構造
805個のアミノ酸からなり、転写因子によく見られるベーシック、ヘリックスーループーヘリックス(bHLH)ドメインのほかに特徴的なPASドメインをもち、ステロイドホルモンリセプターとは全く起源を異にする新しいタイプの受容体型転写因子である
260~300個のアミノ酸からなるPASドメインには、約50アミノ酸からなる繰り返し構造(PAS AとPAS B)が存在します。バクテリアにもPASドメインをもつタンパク質が存在し、ヘムなどの低分子化合物をリガンドにもつものがあり、センサータンパク質として機能しています。

AhRは非常に多く組織で発現していることが分かっています。特に肺、肝臓でAhR mRNAの発現は比較的強く、その他、腎臓、脾臓、心臓、脳、骨格筋などの組織でも弱い発現が認められます。 メチルコランスレン投与によってAhR mRNA量は変化せず、構成的にAhR mRNAは発現しているようです。


メトホルミン: geroprotective作用、寿命延長

なんどもブログで取り上げてきたが、メトホルミン軽視の日本の糖尿病関連団体のスタンスは日本の医療の縮図だと思う





Metformin reduces all-cause mortality and diseases of ageing independent of its effect on diabetes control: A systematic review and meta-analysis
Jared M.Campbell, et al.
Ageing Research Reviews Vol. 40 , Nov. 2017, 31-44
Article in Ageing research reviews 40 · August 2017
DOI: 10.1016/j.arr.2017.08.003
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1568163717301472

 システマティックレビューにて、インスリン感受性増強作用を有するメトホルミンが、ヒトへ geroprotective(老化防止)作用を有するか、検討



Pubmed と Embaseで、未出版研究も検討
検討クライテリアは、メトホルミンにて、非糖尿病住民もしくは他薬剤による疾患コントロール補正達成糖尿病者と比較した全原因死亡率、加齢疾患の影響を検討


全体で260のフルテキストレビューし、53がこのクライテリア合致


 メトホルミン服用糖尿病では、非糖尿病に比べ全原因死亡率有意減少 (ハザード比 (HR)= 0.93, 95%CI 0.88-0.99)
メトホルミン治療糖尿病患者では、 非メトホルミン薬剤治療糖尿病患者比較 (HR= 0.72, 95%CI 0.65-0.80)、インスリン比較 (HR=0.68, 95%CI 0.63-0.75)、SU剤比較 (HR= 0.80, 95%CI 0.66-0.97)



メトホルミン使用者は、非糖尿病に比べ、がん減少 (rate ratio= 0.94, 95%CI 0.92-0.97)
メトホルミン使用者は、心血管疾患において、非メトホルミン薬剤治療比較 (HR= 0.76, 95%CI 0.66-0.87)、インスリン比較で減少 (HR= 0.78, 95%CI 0.73-0.83)

ベースライン特性はバイアス知見に寄与していることが見られたが、統計学的補正なされた

 メトホルミンによる、全原因死亡率、加齢疾患の明確な減少作用は、メトホルミンが余命及び健康寿命延長効果がありgeroprotective agentとして作用を示唆。

Keywords: metformin; aging; insulin sensitizer; lifespan; longevity; geroprotection









メトホルミンのような古い薬剤だが、エッセンシャルな薬剤が日本の医療ではなぜ軽視されるか?

新薬に関して見聞きする機会が多く、医療・医薬品情報さえ上げ膳据え膳の医師のスタンスが一番の問題だと思うが・・・

”新薬開発→治験に関わる利権→新薬→(講演会・出版)利権”が問題と思うが、臨床ガイドラインを製薬メーカーに一括購入させ出版利益させるシステム

国(厚労省・文科など)は金を出さず 、口先だけで、費用がかさむところは、医薬・医療器具メーカーに金を出させる→情報バイアスの必然性が生じる


この国の医療行政・制度、医師たちの医療情報へのスタンスどうにかならないのだろうか?

1日1本の喫煙でも重大な健康リスク

 喫煙量少なければ問題ないと、特にニコチン含量/暴露量少なければ問題ないという主張もあったが、喫煙本数と線形な関係ではないことが明らかで、”非喫煙→軽度喫煙”で急峻な健康被害リスクを生じる。このことは受動喫煙の健康への影響の重篤さを想起させるに十分。
 


Low cigarette consumption and risk of coronary heart disease and stroke: meta-analysis of 141 cohort studies in 55 study reports
Allan Hackshaw et. al.
BMJ 2018; 360 doi: https://doi.org/10.1136/bmj.j5855 (Published 24 January 2018) Cite this as: BMJ 2018;360:j5855

目的
軽度喫煙(1日1-5本)対する、シガレット使用と心血管疾患の相関性を冠動脈疾患・卒中リスクの定量化にて評価

デザイン Systematic review and meta-analysis.

データソース Medline 1946 to May 2015, with manual searches of references.


登録クライテリア:50イベント以上を有し、非喫煙者比較、年齢特異的冠動脈性心疾患或いは卒中の発生頻度ハザードリスク・相対リスク報告を含む前向きコホート研究


データ抽出/作成
MOOSE guideline遵守
リスクとシガレット摂取量間の回帰モデルを用いてシガレット1本、5本、20本に対して相対リスク
相対リスクは年齢補正を最低でも行い、付加的に共役要素補正も行う場合も
主要測定は、(肺癌で観察される)リスクと摂取量に5%の線形関連あると仮定した場合の、1日20本例に対する(PR_20_per_day-1)超過リスク
 シガレット1本、5本、20本/日に於ける相対リスクも、random effects meta-analysisにて全研究横断的にpool化
独立解析を性別疾患の組み合わせで実施


結果
141のコホートを含む55の報告のmeta-analysis

男性では
心疾患pooled相対リスクは、
pooled相対リスク各々1.48、2.04
多共役要素補正相対リスクを用いると、1.74、2.27
 
同様、女性では
pooled相対リスクは、1日当たりシガレット1本、20本で、 1.57、2.84
多共役要素補正相対リスク 2.19、3.95


1日1本の男性摂取は、1日20本摂取比較の超過相対リスクは、46%(多因子補正後相対リスクを用いると 53%)
女性では、31%(多因子補正後相対リスクを用いると 38%)



卒中に対しては、pooled相対リスク
男性 pooled相対リスク 1日当たりシガレット1本、20本で、 1.25、 1.64
(多共役要素補正相対リスク 1.30、1.56 )
女性 pooled相対リスク 1日当たりシガレット1本、20本で、 1.31、 2.16
(多共役要素補正相対リスク 1.46、 2.42 )


1日1本での卒中超過リスク(1日20本との比較)は男性 41%、女性 34%(多因子補正相対リスク  64% 、36%)

相対リスクは男性より女性が高い

結論 1日1本のシガレット使用でさえ、冠動脈性心疾患、卒中発症のリスクは予想以上にかなり大きくなり、1日20本の喫煙のほぼ半分のリスク。
心血管疾患にとって喫煙の安全域はない。
喫煙は完全に止めることが2つの主要疾患リスク減少には有意義











1日当たり20本に比べたときの、1本、5本の超過相対リスク分布(水平dashはメディアン)

2018年1月25日木曜日

減量治療:空腹対応薬剤のみでは不十分、craving対応薬剤必要 :Lorcaserin 単独 vs Phentermine との合剤比較RCT

肥満の臨床に関して、”飢餓・空腹”と"craving"の要素を区別することは重要だそうで・・・

スイーツとやらを無性にほしがる人々、飲酒後ラーメンをほしがる人たち・・・それをcravingと呼ぶ


日本では エーザイ関連の薬剤になりそう
 http://www.eisai.co.jp/news/news201652.html

lorcaserin
Lorcaserin hydrochloride(一般名、米国製品名「BELVIQ」)について
 Lorcaserinはアリーナ社創製の新規化合物であり、選択的に脳内のセロトニン2C受容体を刺激することにより摂食を抑制し、満腹感を促進すると考えられています。本剤は、米国において、Body Mass Index(BMI)が30kg/m2以上、あるいは少なくとも1つ以上の体重に関連する合併症を有するBMIが27kg/m2以上の成人患者様の体重管理を目的とした食事療法と運動療法に対する補助療法として、2012年6月に米国食品医薬品局(FDA)より承認


phentermine
 Phentermine(一般名)は米国FDAによって1959年に承認された抗肥満薬です。脳内でノルアドレナリンやドパミンの放出を促進して食欲を抑える薬剤として、肥満症に対する短期治療の適応を有し、米国では抗肥満薬で最も広く使用されている薬剤です。


この説明だと、以下の論文の解説と異なる


hungry(空腹感)は誰しも経験するので分かるが、cravingはわかりにくい
Development and Validation of the Food-Craving Inventory
Obesity First published: February 2002
食への希求そのものが全て食パターンの異常をもたらすわけではない。
Weingarten and Elston の定義:(i.e., “an intense desire to consume a particular food or food type that is difficult to resist”):抗しがたい特定の食べ物、食物タイプへの強い欲求)、認知的、情緒的(駆り立てる場合、動機に繋がる場合)内的経験
FCIは2つのサブカテゴリに分け:食物毎特異的な、主観的cravingと摂食、前者は47の種類の主観的craving頻度を評価、後者のbehavioralなsubscaleで、その程度を測定
Subjective. Over the past month, how often have you ex- perienced a craving for the food? 1   
never, 2   rarely, 3   sometimes, 4   often, and 5   always/almost every day. 

Behavioral. Of those times in the past month during which you craved a particular food, how often did you “give in” to the craving and eat the food? 
1   never, 2   rarely (once or twice), 3   sometimes, 4   often, and 5   always/almost every time.





Effect of Lorcaserin Alone and in Combination with Phentermine on Food Cravings After 12-Week Treatment: A Randomized Substudy
Candida J. Rebello, et al.
Obesity
First published: 24 January 2018Full publication history
DOI: 10.1002/oby.22094  View/save citation
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/oby.22094/full






解説記事から
https://www.medpagetoday.com/endocrinology/obesity/70706

lorcaserin と phentermineの併用は、食欲軽減に役立つ

過体重/肥満者に、lorcaserin 10mg 1日2回で、12週後食欲低下 (food craving inventory score -0.65, 95% CI -0.75 to -0.55)
lorcaserin 10m 1日2回に、phentermine併用で、12週間にわたる食欲低下効果有効

Lorcaserin と phentermine 15 mg 1日2回で, -0.75 (95% CI -0.84 to -0.65) drop in food craving inventory score
Lorcaserin  と phentermine 15 mg 1日2回で、さらに低下  (-0.84, -0.95 to -0.74)

phentermineが承認されたとき、空腹抑制のみと考えられたが、単に飢餓コントロールだけでなく、cravingの抑制、即ち、“空腹と関連しない”食への動機を抑制すると著者等

確かに、「空腹でない時、大食らいした後、デザートが現れるとそれをおいしく食べてしまう」

phentermine と lorcaserinの併用は、肥満への薬物療法は、空腹への対応だけでなく、"craving"減少効果を伴うものと考えたいとのこと


BMI30以上、27-29.9までの肥満、過体重 235名、多施設二重盲験
多くは高血圧、脂質異常の併発
除外クライテリアは、MAO阻害剤直近使用、心血管疾患、血圧高値、うつ直近既往・現行症状、薬剤必要なほどの他精神的異常
個別化カウンセリング(中等度30分以上連日運動のインストラクション、カロリーを推定エネルギー必要量より-600 kcal減少のインストラクション)
"Food craving" をベースライン、4週目、8週目、12週目にモニター (Food Craving Inventory and the Control of Eating Questionnaire)
"food craving"の変化はベースラインから12週めで、高脂肪、sweets、炭水化物/でんぷん、ファストフード・脂肪を含むfood categoryに詳細化、さらに、チョコレート、乳製品、フルーツジュースなどの特異的な食品にきめ細かく分ける。


ベースラインに比べ、治療群ではFood Craving Inventoryのサブスケール全てが横断的に減少した
High fats: -0.5 (lorcaserin only), -0.6 (combo once daily), -0.59 (combo twice daily)
Sweets: -0.70, -0.87, -1.03
Carbs/starches: -0.73, -0.76, -0.83
Fast-food fats: -0.69, -0.82, -0.98

lorcaserin単独治療に比べ、併用では有意に、味付けの濃い(savory:塩味がきいた)食品への欲求が低下し、craving (Control of Eating Questionnaire)頻度も12週目減少
locarcaserin+phentermine 15 mg 1日2回で、lorcaserin単独治療に比べ、全種類のcraving減少有意だが、フルーツ・フルーツジュースは例外

シクロフィリンA(CyPA):COPD炎症性バイオマーカーの可能性

Cyclophilin A(CyPA)は,大腸菌からヒトに至る生物 に存在し,細胞質に大量に存在する蛋白質である .CyPA は,そもそも免疫抑制剤 cyclosporin A(CsA)の特異的 リガンドとして発見され ,ポリペプチドのプロリンのア ミド結合のシスからトランスヘの異性化を触媒する活性
(peptidyl prolyl isomerase(PPIase)活性)を有する. さらに,細胞性シャペロンとしてもよく知られている .  CyPA は,HIV-1 のアセンブリーの時点でカプシド蛋白質 に特異的に結合することによって ,粒子中におよそ Gag 蛋白質の 1/10 程度取り込まれ,CsA によってその取り込 みが阻害されることが知られている .
http://jsv.umin.jp/journal/v55-2pdf/virus55-2_273-280.pdf



The clinical implication of serum cyclophilin A in patients with chronic obstructive pulmonary disease
Zhang M,  et al.
International Journal of COPD
Published 19 January 2018 Volume 2018:13 Pages 357—363
DOI https://doi.org/10.2147/COPD.S152898
https://www.dovepress.com/the-clinical-implication-of-serum-cyclophilin-a-in-patients-with-chron-peer-reviewed-article-COPD

Cyclophilin A(CyPA)は、炎症性刺激で調整される分泌型分子。COPDの病態に炎症は重要な役割を果たす
93名の急性増悪COPD患者を登録し、回復期に再評価
血中CyPAは健康対照者に比べ回復期COPD患者で増加、急性増悪ではさらに増加
IL-6、metalloproteinase-9、hsCRPと急性増悪期、回復期に相関
さらに、FEV1%予測値、FEV1/FVCとCOPD回復期に逆相関


血中CyPAはCOPD炎症性バイオマーカーの可能性あり、COPDの炎症重症度判定指標の可能性





Cyclophilin Dは、唯一といって良い既知permeability transition pore(PTP) opening主要調整因子のため治療ターゲットとなっている
Mitochondrial permeability transition in cardiac ischemia–reperfusion: whether cyclophilin D is a viable target for cardioprotection?
Cellular and Molecular Life Sciences
August 2017, Volume 74, Issue 15, pp 2795–2813

2018年1月23日火曜日

音楽は胸膜処置施行中の不安軽減、血圧、心拍も減少

患者の好みの音楽をイヤホンを介して検査・処置中流す


Music Reduces State Anxiety Scores in Patients Undergoing Pleural Procedures: A Randomized Controlled Trial
John Mackintosh,et al.
Internal Medicine, 18 , Jan. 2018
DOI: 10.1111/imj.13738  View/save citation
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/imj.13738/abstract;jsessionid=27F9DC4331156144570BFF038264A5C0.f03t01

ランダム化:患者の自己選択、
不安は、特性不安尺度(STAI)で評価

60名検討、音楽群ではスコア施行後 (34±11 vs. 48±13, p<0 .001="" 42="" p="0.51)</p" vs.="">
音楽群は、検査前に比べ、心拍減少 (87±17 vs. 95±15, p=0.04)、収縮期血圧(121±13 vs. 130±16, p=0.02)、拡張期血圧減少 (72±8 vs. 78±9, p=0.01)
対照群では変化認めず、心拍 (86±17 vs. 85±15, p=0.73),、収縮期 (133±21 vs. 134±20, p=0.83)、拡張期 (77±9 vs. 79±10, p=0.30)
患者疼痛スコア (p=0.8)、次回検査しても良いよというwillingness(p=0.27)、胸膜処置のパフォーマンスの満足度 (p=0.20) 、施行時間 (p=0.68) で両群間で差を認めず





気管支鏡も同様

Effect of Music on State Anxiety Scores in Patients Undergoing Fiberoptic Bronchoscopy
Henri G. Colt, et al.
CHEST Sep. 1999, Vol. 116 , 3, 819-824
DOI: http://dx.doi.org/10.1378/chest.116.3.819
http://journal.chestnet.org/article/S0012-3692(16)35307-7/fulltext

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note